インターロイキン-5受容体αサブユニット

インターロイキン-5受容体αサブユニット (-じゅようたい あるふぁ-、IL-5Rα、IL5RA) またはCD125 (Cluster of Differentiation 125) は、インターロイキン5(IL5)受容体のサブユニットの一つ。IL5RAはタンパク質名であり、ヒト遺伝子名も示す[5]

IL5RA
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

1OBX, 1OBZ, 3QT2, 3VA2

識別子
記号IL5RA, CD125, CDw125, HSIL5R3, IL5R, Interleukin 5 receptor alpha subunit, interleukin 5 receptor subunit alpha
外部IDOMIM: 147851 MGI: 96558 HomoloGene: 473 GeneCards: IL5RA
遺伝子の位置 (ヒト)
3番染色体 (ヒト)
染色体3番染色体 (ヒト)[1]
3番染色体 (ヒト)
IL5RA遺伝子の位置
IL5RA遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点3,066,324 bp[1]
終点3,126,613 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
6番染色体 (マウス)
染色体6番染色体 (マウス)[2]
6番染色体 (マウス)
IL5RA遺伝子の位置
IL5RA遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点106,687,318 bp[2]
終点106,725,998 bp[2]
RNA発現パターン




さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 interleukin-5 receptor activity
血漿タンパク結合
cytokine receptor activity
protein tyrosine kinase activity
cytokine binding
細胞の構成要素 integral component of membrane

細胞膜
細胞内
細胞外空間
external side of plasma membrane
receptor complex
生物学的プロセス 有機物への細胞応答
inflammatory response to antigenic stimulus
regulation of interleukin-5 production
MAPK cascade
細胞増殖
シグナル伝達
interleukin-5-mediated signaling pathway
peptidyl-tyrosine phosphorylation
サイトカイン媒介シグナル伝達経路
positive regulation of leukocyte proliferation
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)
NM_000564
NM_001243099
NM_175724
NM_175725
NM_175726

NM_175727
NM_175728

NM_008370

RefSeq
(タンパク質)
NP_000555
NP_001230028
NP_783851
NP_783852
NP_783853

NP_783854
NP_783855

NP_032396

場所
(UCSC)
Chr 3: 3.07 – 3.13 MbChr 3: 106.69 – 106.73 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス

機能

この遺伝子によってコードされるタンパク質は、ヘテロ二量体サイトカイン受容体のインターロイキン5特異的サブユニットである。 受容体は、インターロイキン3(IL3)、コロニー刺激因子2(CSF2 / GM-CSF)、およびインターロイキン5(IL5)の受容体によって共有されるリガンド特異的αサブユニットおよびシグナル伝達βサブユニットからなる。 このタンパク質のIL5への結合は、βサブユニットに依存する。 βサブユニットは、リガンド結合によって活性化され、IL5の生物学的活性に必要とされる。 このタンパク質は、転写因子SOX4のIL5媒介活性化に必要とされるシンデカン結合タンパク質(シンテニン)と相互作用することが見出されている。 3つの異なるアイソフォームをコードする6つの選択的にスプライシングされた転写変異体が報告されている[5]

相互作用

インターロイキン5受容体αサブユニットは、以下のものと相互作用することが示されている:

ベンラリズマブ

Benralizumabは、重症喘息およびCOPDの治療薬の遺伝子組み換えモノクローナル抗体で、販売名はファセンラ皮下注30mgシリンジ(FASENRA)。インターロイキン-5受容体を標的とし、炎症性呼吸器疾患の主要な標的細胞とされる好酸球の表面に発現するインターロイキン-5受容体αに直接結合し、独自にNK細胞を活性化しアポトーシスを誘導する(プログラム細胞死)[12]。気道の好酸球のほぼ完全な除去を示すことから、日本でも早期認可に向けた迅速な審査を要望され[13]、2018年1月19日に製造販売が承認された[14]

関連項目

出典

参考文献

外部リンク