キャサリーンパー

キャサリーンパー(欧字名:Catherine Parr1987年4月22日 - 2006年5月16日)はアメリカ合衆国生産の競走馬、繁殖牝馬。競走馬としては未勝利のまま引退したが、繁殖牝馬として日本に輸入された後、多くの活躍馬を出す牝系の祖となった。

キャサリーンパー
欧字表記Catherine Parr[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色青鹿毛[1]
生誕1987年4月22日[1]
死没2006年5月16日(19歳没)[2]
Riverman[1]
Regal Exception[1]
母の父Ribot[1]
生国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者Clovelly Farm-Div. of Gen. Agric. Services[1]
競走成績
生涯成績9戦0勝
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生涯

1987年にアメリカで出生。現役時代はフランスで走り、GIIIで2着が2回・GIIで3着が1回あるものの、9戦未勝利の成績で引退[1]。引退後はアイルランドやイギリスの牧場で繁殖生活を送った[1]

1997年にラムタラとの仔を受胎した状態で日本に輸入され、北海道早来町ノーザンファームで繋養された[2]。重賞を勝つ馬はなかなか現れなかったが、エルコンドルパサーとの配合で生産した10番仔のアロンダイトが2006年にジャパンカップダートを優勝し、産駒初の重賞勝利およびGI勝利を達成。アロンダイトの全姉クリソプレーズは競走馬としては下級条件で引退したが、繁殖牝馬としては3頭のGI級競走勝ち馬を輩出する大変優秀な成績を収めた。

キャサリーンパーは2006年5月15日に最後の産駒となるトワイニングとの仔を出産したが、その翌日に急死した[2]

繁殖成績

生年馬名毛色馬主管理調教師戦績出典
初仔1993年Patiala鹿毛Nashwan愛国産・5戦0勝[3]
2番仔1994年Sparverius牡→セン鹿毛In the Wings愛国産[4]
3番仔1995年Cromwell牡→セン鹿毛ラストタイクーン愛国産・68戦9勝[5]
4番仔1996年*シースルオール鹿毛Alzao吉田勝己栗東石坂正英国産・25戦5勝[6]
5番仔1997年テンダーパッション鹿毛ラムタラ(株)日本ダイナースクラブ栗東・森秀行不出走[7]
6番仔1998年ジブリール青鹿毛サンデーサイレンス(有)社台レースホース栗東・松田国英9戦0勝(繁殖)[8]
7番仔2000年タンザナイト黒鹿毛近藤英子栗東・音無秀孝13戦3勝(繁殖)[9]
8番仔2001年アドマイヤダンサー青鹿毛エルコンドルパサー近藤利一美浦小島太22戦3勝(繁殖)[10]
9番仔2002年クリソプレーズ黒鹿毛(有)キャロットファーム栗東・音無秀孝23戦3勝(繁殖)[11]
10番仔2003年アロンダイト黒鹿毛栗東・石坂正16戦5勝[12]
11番仔2004年レベリオン鹿毛フレンチデピュティ2戦0勝[13]
12番仔2006年プラセンティア黒鹿毛トワイニング5戦0勝(繁殖)[14]

主要なファミリーライン

太字はGI級競走優勝馬。

牝系図の出典:牝系検索α

血統表

キャサリーンパー血統(血統表の出典)[§ 1]
父系リヴァーマン系
[§ 2]

Riverman
鹿毛 1969
父の父
Never Bend
鹿毛 1960
NasrullahNearco
Mumtaz Begum
LalunDjeddah
Be Faithful
父の母
River Lady
鹿毛 1963
Prince JohnPrincequillo
Not Afraid
Nile LilyRoman
Azalea

Regal Exception
鹿毛 1969
Ribot
鹿毛 1952
TeneraniBellini
Tofanella
RomanellaEl Greco
Barbara Burrini
母の母
Rajput Princess
栗毛 1961
Prince TajPrince Bio
Malindi
Royal ArrivalVieux Manoir
Bellatrix
母系(F-No.)(FN:16-a)[§ 3]
5代内の近親交配Nasrullah=Malindi 3×4、Pharos 5×5、Prince Rose 5×5[§ 4]
出典

脚注

外部リンク