グループセブ

フランスの調理器具・家電メーカーグループ

グループセブフランス語: Groupe SEBSociété d'Emboutissage de Bourgogne)は、フランスリヨン近郊のエキュリフランス語版に本社を置く、世界有数の調理器具・家電メーカーグループ。

グループセブ
Groupe SEB
種類公開会社
市場情報EuronextSK
設立1857年
業種電気機器
事業内容調理器具
小型家電
代表者Thierry de La Tour d'Artaise
:会長
売上高約73億ユーロ(2019年)
総資産約380億ユーロ(2019年)
従業員数34,263人(2019年)
外部リンクGroupe SEB
特記事項:株式会社 グループセブ ジャパン(日本法人)
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概要

「Tefal」「LAGOSTINA」「MOULINEX」「KRUPS」「ROWENTA」「ALL-CLAD」等のグローバルブランドを有している。

沿革

1857年にアントワン・レスキューがフランス・ブルゴーニュ地方 セロンジェにセブ社の前身を設立、プレス加工会社へと発展し1944年にセブ社が誕生した[1]1953年に安全弁付きのプレス成型圧力鍋を世界で初めて発売するなど、調理器具メーカーとして成長。ティファールをはじめとするミッションを共有する調理器具・家電メーカーを傘下におさめ、1972年イギリスおよびアメリカ合衆国に進出、1973年にグループセブの組織形態となり、1975年に株式公開企業となり、また日本に進出した[1]

1990年代以降、カナダブラジル中国など、グローバル展開を加速させ[1]2005年イタリアのラゴスティーナを買収[2]、現在はグループセブとして世界各地で国・地域ごとに異なるブランド展開を行っている。

ティファール

ティファールのロゴ

ティファールフランス語: Téfal)は、1956年にフランスで設立された[3]、世界で初めて「こびりつかないフライパン」を発売した企業[4]1968年にグループセブに買収された[1]

1954年、フランス人技師のマーク・グレゴリー(フランス語: Marc Grégoire)が、趣味の釣り道具の加工中に、アルミニウムにふっ素樹脂を加工するアイデアを思いつく。このアイディアをもとにフッ素樹脂加工を施した「こびりつきにくいアルミニウム製フライパン」が生まれた[3]1956年、フランス・パリ郊外のサーセルという町にティファール社を設立。社名は、テフロン(英語: Teflon)とアルミニウム(フランス語: aluminium)を組み合わせた造語である[5]

1989年に世界初のコードレス電気ケトルを発売した[4]

現在は、グループセブのブランドの一つとして世界各地で親しまれている。国や地域によって「Tefal」「T-fal」と異なるブランドロゴで展開されている[4]

グループセブジャパン

取っ手のとれるティファール

日本法人は株式会社グループセブジャパン

1975年にセブインターナショナルと明和産業の合弁によりセブジャパンとして設立。圧力鍋やフライパンなどの調理器具の販売を開始。

1997年に現在の社名へ変更。

1998年にブランド名を「セブ」から「ティファール(T-fal)」に変更。同年に「取っ手のとれるティファール」(着脱式ハンドル付き調理器具)を発売。爆発的なヒットとなった。

2001年には保温機能を省いた電気ケトルを発売してヒットさせた。

日本では現在「ティファール(T-fal)」「ラゴスティーナ(Lagostina)」「ヴェーエムエフ(WMF)」ブランドを展開し[6]、スチームクッカーやミキサーなどの調理家電、スチームアイロン掃除機など、家庭用品を幅広く展開している。

テレビ番組

  • カンブリア宮殿 "日本向け"で驚きの進化 ティファール大躍進の秘密!(2021年8月26日、テレビ東京)- グループセブ ジャパン 社長 アンドリュー・ブバラ氏出演[7]

脚注

外部リンク

ティファール(T-fal)
ラゴスティーナ(Lagostina)
ヴェーエムエフ(WMF)