ケルヴィン・バート

バーミンガム出身のバートはジム・ラッセル・レーシングドライバーズスクールに通った後、1987年にフォーミュラ・フォードに参戦、デビッド・クルサードと激しくタイトルを争った。

1990年にはイギリスツーリングカー選手権 クラスBに参戦、オウルトン・パークで優勝する。翌1991年にはフォーミュラ・ボクスホール・ロータスシリーズに参戦、その年オートスポーツ・クラブのドライバー・オブ・ザ・イヤーに選出された。1992年にはイギリス・フォーミュラ3選手権に参戦、1993年にはポール・スチュワート・レーシングから参戦し9勝を挙げ、シリーズタイトルを獲得した。

1994年にはポルシェ・スーパーカップに何戦か参加し、優勝を果たした唯一のイギリス人レーサーとなった。また、その年の中盤にはジョーダン・グランプリのF1テストドライバーを務め^[1]、ジョーダンチームは彼をF1で起用するというオプション契約を結んだ。それは実を結ぶことは無かったが、1996年には再びアロウズのテストドライバーを務めた^[2]。

1995年、彼は引退したアンディ・ロウズに代わってフォードチームに加入、イギリスツーリングカー選手権に初めてフル参戦し、チームメイトのポール・ラディシッチから13ポイント差のランキング8位となった。その後トム・ウォーキンショーのボルボチームで2年を過ごした。2002年にはGAモータースポーツからBTCCのプロダクションクラスで2戦に出場、2004年もメインクラスで6戦に出場し、チームメイトのカール・ブリーズよりも多い11ポイントを得た。

1998年には日本でツーリングカーとGTに参戦、いずれも好成績を挙げ、ツーリングカーではランキング5位となった。2000年にはスウェーデンでレースを行い、翌2001年にはイギリスGTシリーズのGTOクラスにパー・モータースポーツからポルシェで参戦、8勝を挙げた。2002年はASCARに参戦、ランキング2位となる。2003年にはFIA GT選手権にからチーム・マラネロから参戦、2度3位に入る。2006年にはシルバーストンで行われたポルシェ・スーパーカップに出場したが^[2][3]、23位と成績は振るわなかった。だが次戦のインディアナポリスでは第1レースで2位、第2レースで6位に入った。その後スラクストンで行われたポルシェ・カレラ・カップでジェームズ・サットンと接触、フェンスに激突した。バートは軽傷で済んだが、コースマーシャルが負傷した。このレースはBTCCのサポートレースであったため、ITVはその事故の様子を報道した。

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ、*は最低1ラップをリードしたドライバー。(key)
• † ポイント対象外
• ‡ 耐久ドライバー - ポイント対象外

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

年	チーム	コ.ドライバー	使用車両	タイヤ	クラス	1	2	3	4	5	6	7	順位	ポイント
1998年	TOYOTA Castrol TEAM TOM'S	鈴木利男	トヨタ・スープラ	D	GT500	SUZ 7	FSW C	SEN 6	FSW 11	TRM Ret	MIN 10	SUG 2	9位	26

(key)

年	チーム	コ・ドライバー	車両	クラス	周回数	総合順位	クラス順位
2003年	ヴェロックス・プロドライブ・レーシング	アンソニー・デビッドソン ダレン・ターナー	フェラーリ・550-GTS マラネロ	GTS	176	DNF	DNF

• † - フィニッシュしていないがレース距離の85%以上を走行していたため完走扱い。
• ‡ - ゲストドライバー - ポイント対象外

(key)

年	チーム	エンジン	LEG1	LEG2	総合順位
1992年	フォーテック・モータースポーツ	無限	17	12	12位
1993年	ポール・スチュワート・レーシング		6	2	3位
1994年	モービル1 ウェストサリー・レーシング		3	2	2位

年	チーム	車両	1	2	総合順位
1995年	トムス	トヨタ・コロナEXiV	2	1	1位

年	国籍	エントラント	車両	1	2	順位	ポイント
1995年	イギリス	バルボリン・チームモンデオ	フォード・モンデオ	LEC 1 6	LEC 2 13	6位	23