メトロポール・ニース・コート・ダジュール

メトロポール・ニース・コート・ダジュールMétropole Nice Côte d'Azur)は、フランスアルプ=マリティーム県メトロポールである。国内初のメトロポールとして、2011年12月31日、ニース・コート・ダジュール都市共同体と、アルプ=マリティーム県の3つの自治体間連合が参加して誕生した[2]。49のコミューンで構成され、人口は約54万人である[3]。メトロポール議会の所在地はニースである。

メトロポール・ニース・コート・ダジュール
Métropole Nice Côte d'Azur
フランスの旗 フランス
地域圏プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏
アルプ=マリティーム県
コミューン数49
創設2011年12月31日
庁舎ニース
行政
 • 議長クリスティアン・エストロジ (LR)
 • 任期2014年2020年
面積
 • 計1,465.8 km2
人口(2014)
 • 計538,555人
 • 密度367人/km2
予算1 576 529 8091 €(2016年)[1]
Code SIREN200030195
ウェブサイトwww.nicecotedazur.org/

歴史

ニース周辺にメトロポリスを創設する構想は、2010年12月16日に施行された地方公共団体改革のための2010年法(fr)により浮上した。メトロポール・ニース・コート・ダジュールは、ニース・コート・ダジュール都市共同体と、ラ・ティネ自治体間連合、メルカントゥール自治体間連合、ヴェジュビー=メルカントゥール自治体間連合、そしてコミューンのラ・トゥールが参加して誕生した。

構成

メトロポールを構成するのは以下の49のコミューンである[4]コアラーズは創設当初の構成コミューンであったが、2013年1月1日にメトロポールから脱退している[5]

INSEEコミューン備考
06088ニース
06006アスプルモン
06009ベロル
06066ボーリュー=シュル=メール
06013ベルヴェデール
06020ラ・ボレーヌ=ヴェジュビー
06021ボンソン
06025ル・ブロック
06027カーニュ=シュル=メール
06032カップ=ダイユ
06033カロス
06034カスタニエ
06042クラン
06046コロマール
06055デュラニュ
06059エズ
06060ファリコン
06065ラ・ゴード
06064ガティエール
06066ジレット
06072イロンス
06073イゾラ (フランス)
06074ラントスク
06075ルヴァン
06080マリー
06102ランプラ
06103ロクビリエール
06109ラ・ロケット=シュル=ヴァール
06110ルビオン
06111ルール
06114サンタンドレ=ド=ラ=ロシュ
06117サン=ブレーズ
06119サン=ダルマス=ル=セルヴァージュ
06120サンテティエンヌ=ド=ティネ
06121サン=ジャン=カップ=フェラ
06122サン=ジャネ
06123サン=ローラン=デュ=ヴァール
06126サン=マルタン=デュ=ヴァール
06127サン=マルタン=ヴェジュビー
06129サン=ソヴール=シュル=ティネ
06144ラ・トゥール
06146トゥルネフォール
06147トゥーレット=ルヴァン
06149ラ・トリニテ
06151ユテル
06153ヴァルデブロール
06156ヴナンソン
06157ヴァンス (アルプ=マリティーム県)
06159ヴィルフランシュ=シュル=メール

人口

2011年2012年2013年2014年
538613537769536327538555

組織

メトロポール議会はメトロポールの立法機関である。メトロポール議会は、コミューン議会によって選出された、127人のメトロポール議員から構成される[6]。各コミューンに割り当てられた議席数は、コミューン人口を反映している。大都市であるニースは64議席と、メトロポール議会の半分の議席を占めるのに対し、カーニュ=シュル=メールが10議席、サン=ローラン=デュ=ヴァール6議席、ヴァンス4議席、カロスとラ・トリニテは2議席である。そのほかのコミューンは1議席となっている[7]。メトロポール議会はニースの地中海大学センターでほぼ2か月開催される[8]

メトロポール議会議長は、議員の秘密投票で選出される[8]。現職のエストロジは128票中111票を獲得し、2012年1月9日に選出された[9]

在任期間氏名所属備考
就任退任
2012年1月9日現職クリスティアン・エストロジ共和党 (フランス 2015-)プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏議会議長、ニース副市長

事業計画

メトロポールは現在、かつて都市自治体間連合ニース・コート・ダジュールが実施したいくつかの主要事業計画の責任を負っている[10]

  • ニース・トラム1号線のラ・トリニテ方面への延長[11]
  • ニース港からコート・ダジュール空港間のトラム2号線の建設[11]
  • ヴァール川平原へのトラム3号線の建設[11]
  • スラム街の一掃
  • ニースのパストゥール地区、ラリアーヌ地区、レ・ムーラン地区、ノートルダム地区の刷新
  • ヴァール川平原での大スタジアム建設(現在のアリアンツ・リヴィエラ
  • ニース-パリ間のTGV路線建設

脚注