国鉄タキ150形貨車

国鉄タキ150形貨車(こくてつタキ150がたかしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車タンク車)である。

国鉄タキ150形貨車
基本情報
車種タンク車
運用者日本国有鉄道
所有者東日本タール製品工業所→日本トレーディング→関東タール製品
製造所新潟鐵工所
製造年1963年(昭和38年)
製造数1両
消滅1974年(昭和49年)
常備駅橋本駅鶴見川口駅
主要諸元
車体色
専用種別コールタール
軌間1,067 mm
全長12,300 mm
全幅2,488 mm
全高3,845 mm
タンク材質普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重35 t
実容積29.6 m3
自重18.7 t
換算両数 積車5.5
換算両数 空車1.8
台車TR41C
車輪径860 mm
軸距1,650 mm
台車中心間距離8,200 mm
最高速度75 km/h
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概要

本形式は、コールタール専用の35t 積タンク車として1963年(昭和38年)12月14日 に、1ロット1両(タキ150)が新潟鐵工所にて製作された。

本形式の他にコールタールを専用種別とする形式は、他に例がなく唯一の存在であった。

落成時の所有者は、東日本タール製品工業所で、常備駅は横浜線橋本駅であった。その後1964年(昭和39年)4月30日に日本トレーディングへ、1965年(昭和40年)3月8日に関東タール製品へと名義変更された。同時に常備駅が鶴見線鶴見川口駅へ移動している。

タンク体は普通鋼一般構造用圧延鋼材 SS41、現在のSS400)製であり、保温のためにタンク体の外周に厚さ50mmのグラスウールと薄鋼板製の外板が装備されている。荷役方式はタンク上部の液入管からの上入れ、液出管による下出し方式である。

車体色は黒色、寸法関係は全長は12,300mm、全幅は2,488mm、全高は3,845mm、台車中心間距離は8,200mm、実容積は29.6m3、自重は18.7t、換算両数は積車5.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1974年(昭和49年)8月28日 に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

  • 吉岡心平「プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)」2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目