東映100大ヒーロー スーパーファイト

1986年7月21日に東映ビデオより発売された、東映が制作した特撮テレビ番組および劇場映画作品(他社作品も含む)に登場したヒーローの雄姿をまとめたビデオソフト

東映100大ヒーロー スーパーファイト(とうえいひゃくだい - )』とは、1986年7月21日東映ビデオより発売された、東映が制作した特撮テレビ番組および劇場映画作品に登場したヒーローの雄姿をまとめたビデオソフトである。

ビデオVHS、セル・レンタル共通)がリリースされているが、DVD化はされていない。

概要

1950年代に劇場映画として上映されたモノクロ作品から、当時放送されていた『超新星フラッシュマン』『時空戦士スピルバン』まで、テレビ・映画に関係なく歴代の東映特撮ヒーロー作品[1]を収録したビデオソフトとして発売された。変身ヒーロー作品だけでなく、時代劇ヒーロー作品も多数収録されている。

ナレーションは、仮面ライダーシリーズ[2]のナレーションを務めていた中江真司が担当している。

構成内容

本作のコーナーは大きく分けて6パートに分類される。ここでは便宜上、各パートを「(アルファベット)パート」として表記する。

  • まず、Aパートでは映画『月光仮面』から始まり、劇場映画作品や時代劇作品など、おもに1950~60年代のモノクロ時代のヒーローを紹介(カラー作品である『大忍術映画 ワタリ』は除く)。
  • 続いて、Bパートでは怪獣・妖怪ブーム全盛期である1960年代後期の作品群を紹介。『悪魔くん』から『仮面の忍者 赤影』『キャプテンウルトラ』『ジャイアントロボ』などの映像が流れる。
  • Cパートでは、歴代仮面ライダーを当時の最新ヒーローであったZXまで全員紹介。それに続いて、1970年代前期の変身ヒーロー系の作品の変身シーンが個別で紹介され、その後に各作品のヒーローの戦闘シーンが混在して流れる。ただし、『人造人間キカイダー』『ロボット刑事』といった等身大ロボットヒーローは、コーナー最後に個別の映像として収録されている。
  • Dパートでは、『秘密戦隊ゴレンジャー』など、1970年代後半期の作品をおもに紹介。こちらは作品あるいはシリーズごとに個別の紹介となっている。ゴレンジャーの5人の紹介後、『ジャッカー電撃隊』の名乗りシーンが挿入され、続けて劇場映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』の映像で両戦隊の共闘シーンが収録されている。その後70年代後期のヒーロー作品が立て続けに紹介される。
  • Eパートでは、集団ヒーローと巨大ロボットの要素を合体させた『バトルフィーバーJ』以降のスーパー戦隊シリーズを紹介。バトルフィーバーの映像が流れたあと、『電子戦隊デンジマン』から『超電子バイオマン』までの5作品のロボが静止画で紹介され、続いてデンジマンからバイオマンまでの戦士とロボの活躍が映像で収録されている。なお、ゴレンジャーやジャッカーのメンバーは個人単位で紹介されているのに対して[3]、バトルフィーバー以降はロボ側のほうが優先されている。ただし、同じ巨大ロボに乗って戦うヒーロー作品の『スパイダーマン』『巨獣特捜ジャスピオン』はヒーロー側のほうが優先されている。
  • 最終コーナーとなるFパートでは、宇宙刑事シリーズを中心にしたSFヒーロー作品を紹介。『宇宙刑事シャイダー』の最終回スペシャルの映像で3人の宇宙刑事が集合して変身するシーンが流れ、そこから作品順に個別の紹介となる。このビデオ発売の前年(1985年)に放送された特番ドラマ『ゲゲゲの鬼太郎』の映像も収録されている。
  • そしてEDでは、当時の最新作『時空戦士スピルバン』の映像に続けて静止画で歴代ヒーローの活躍場面がワンカット挿入され、最後に再び『月光仮面』のラストシーンで、月光仮面が群衆に見送られて去っていき、「終」マークが表示される映像がそのまま挿入される。
  • なお、当時の最新作『フラッシュマン』と『スピルバン』の2作品は、番組放送中の発売であったため、それぞれの番組後期に登場したフラッシュマンの2号ロボ、タイタンボーイ(グレートタイタン)や、スピルバンの姉の女性戦士、ヘレンレディに関しては紹介されていない。

登場ヒーローの紹介

登場順に表記。作品名・ヒーロー名の表記は、映像内のテロップ表記にしたがって記載。

ヒーロー名作品名備考
1月光仮面月光仮面(劇場版)劇場版シリーズの映像を使用[4]
2遊星王子遊星王子(劇場版)
3七色仮面七色仮面
4アラーの使者アラーの使者
5アイアンシャープ宇宙快速船
6ナショナルキッドナショナルキッド
7笛吹童子新諸国物語 笛吹童子(劇場版シリーズ)
8風小僧風小僧山城新伍主演の青年版からの映像を使用
9白馬童子白馬童子
10白鳥の騎士白鳥の騎士
11忍者部隊月光忍者部隊月光(劇場版)劇場版の映像を使用[5]
12ワタリ大忍術映画 ワタリ(劇場映画)
13悪魔くん悪魔くん(実写版)
14悪魔メフィスト(兄)
15悪魔メフィスト(弟)
16黄金バット黄金バット(劇場映画)
17仮面の忍者 赤影仮面の忍者 赤影
18白影
19青影
20キャプテンウルトラキャプテンウルトラ
21ジョー
22ハック
23ジャイアントロボジャイアントロボ
24河童の三平河童の三平 妖怪大作戦
25甲羅の六兵衛
26鬼堂誠之介妖術武芸帳
27仮面ライダー1号[6]仮面ライダー
28仮面ライダー2号
29仮面ライダーV3仮面ライダーV3『仮面ライダーX』のクモナポレオン編から[7]
30仮面ライダーX仮面ライダーX[8]
31ライダーマン仮面ライダーV3特番『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』の映像を使用[9]
32仮面ライダーアマゾン仮面ライダーアマゾン
33仮面ライダーストロンガー仮面ライダーストロンガー
34電波人間タックル
35スカイライダー仮面ライダー(スカイライダー)
36仮面ライダースーパー1仮面ライダースーパー1
37仮面ライダーZX10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
38アンドロ仮面好き! すき!! 魔女先生
39バロム1超人バロム・1
40変身忍者 嵐変身忍者 嵐
41月の輪
42コンドールマン正義のシンボル コンドールマン
43イナズマンイナズマン / イナズマンF
44キカイダー人造人間キカイダー
45キカイダー01キカイダー01
46ビジンダー
47ロボット刑事Kロボット刑事
48アカレンジャー秘密戦隊ゴレンジャー一部、映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』からの映像を使用
49キレンジャー
50ミドレンジャー
51アオレンジャー
52モモレンジャー
53スペードエースジャッカー電撃隊
54ダイヤジャック
55ハートクイーン
56クローバーキング
57ビッグワン[10]
58ザビタンアクマイザー3
59ガブラ
60イビル
61超神ビビューン超神ビビューン
62超神ズシーン
63超神バシャーン
64火忍忍者キャプター
65風忍
66花忍
67土忍
68雷忍
69水忍
70金忍
71カゲスターザ・カゲスター
72ベルスター
73スカイゼル宇宙鉄人キョーダイン
74グランゼル
75ズバット快傑ズバット
76流れ星宇宙からのメッセージ・銀河大戦
77まぼろし
78大鉄人17大鉄人17
79スパイダーマンスパイダーマン
80バトルフィーバーロボ(バトルフィーバーJ)バトルフィーバーJ
81ダイデンジン(電子戦隊デンジマン)電子戦隊デンジマン
82サンバルカンロボ(太陽戦隊サンバルカン)太陽戦隊サンバルカン
83ゴーグルロボ(大戦隊ゴーグルV)大戦隊ゴーグルV
84ダイナロボ(科学戦隊ダイナマン)科学戦隊ダイナマン
85バイオロボ(超電子バイオマン)超電子バイオマン
86宇宙刑事ギャバン宇宙刑事ギャバン一部『シャイダー』最終回特番からの映像を使用
87宇宙刑事シャリバン宇宙刑事シャリバン
88宇宙刑事シャイダー宇宙刑事シャイダー
89星雲仮面マシンマン星雲仮面マシンマン
90バイクロッサー・ギン兄弟拳バイクロッサー
91バイクロッサー・ケン[11]
92チェンジロボ(電撃戦隊チェンジマン)電撃戦隊チェンジマン
93ジャスピオン巨獣特捜ジャスピオン
94鬼太郎ゲゲゲの鬼太郎月曜ドラマランド版)
95砂かけばばあ
96子泣きじじい
97一反もめん
98フラッシュキング(超新星フラッシュマン)超新星フラッシュマン
99時空戦士スピルバン時空戦士スピルバン
100ダイアナレディ

脚注

関連項目