摂津市駅

大阪府摂津市にある阪急電鉄の駅

摂津市駅(せっつしえき)は、大阪府摂津市千里丘東四丁目にある、阪急電鉄京都本線である。駅番号はHK-67。高架化工事を2023年度に着手し[2]、2033年度に工事を完了する予定[3]

摂津市駅
駅舎(東改札口)
せっつし
Settsu-shi
HK-66 正雀 (1.5 km)
(2.0 km) 南茨木 HK-68
地図
大阪府摂津市千里丘東四丁目1-1
北緯34度47分11.18秒 東経135度33分13.36秒 / 北緯34.7864389度 東経135.5537111度 / 34.7864389; 135.5537111 (摂津市駅) 東経135度33分13.36秒 / 北緯34.7864389度 東経135.5537111度 / 34.7864389; 135.5537111 (摂津市駅)
駅番号HK67
所属事業者阪急電鉄
所属路線京都本線
キロ程10.9km(十三起点)
大阪梅田から13.3 km
駅構造地上駅
ホーム2面2線
乗降人員
-統計年度-
(特定日)12,020人/日
-2021年-
乗降人員
-統計年次-
(通年平均)10,140人/日
-2022年[利用客数 1]-
開業年月日2010年平成22年)3月14日
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配線図[1]
駅舎(西改札口)

概要

摂津市の玄関口となる駅で、2010年平成22年)に開業した[4]。駅前に立地していた企業の跡地を再開発する「南千里丘まちづくり構想」事業の一環として設置された駅である[4][5]

当駅は日本初の「カーボン・ニュートラル・ステーション」であり[4]、「エコで始まる新しい駅」のキャッチフレーズの下、さまざまな環境施策が盛り込まれている。ただし、この駅の特徴である「カーボン・ニュートラル・ステーション」は、その後に開業した同線の西山天王山駅では採用されなかった。

カーボン・ニュートラル・ステーション構想
太陽光発電やパナソニック電工(現パナソニック)のLED照明[6]などの各種省エネルギー設備の導入などにより、当駅に起因する二酸化炭素 (CO2) 排出量を約54%削減し、残りについては排出枠購入などの方法により相殺することにより、名目的とはいえ、CO2排出量をゼロにする予定となっている。さらに、環境問題を考え、当駅で環境メッセージを発信していくため、ホーム側壁に設置される企業広告を環境に関する紹介とするほか、地下通路には当駅の「カーボン・ニュートラル・ステーション」の取り組みと「カーボン・ニュートラル・トレイン 摂津市駅号」のイラストの2つの看板が設置される。ホーム側壁にはこれまで阪急が運行した環境関連のラッピング列車のデザインのテイストを受け継ぎ、「エコで始まる新しい駅」をデザインしたイラストが装飾される[7]
当駅は普通電車のみの停車であるが、ホームにはLED式の発車案内機が設置されている。さらにホームや地下道などの照明はもとより、自動販売機の商品見本の照明までLED照明化されている。
南千里丘まちづくり構想
当駅のすぐ南側(摂津市南千里丘:当駅の東側ホームもここに所在する)にはかつてダイヘン摂津事業所があったが、2008年(平成20年)1月にその機能を兵庫県神戸市東灘区六甲アイランドへ移転したため、「南千里丘まちづくり構想」の名で跡地の再開発が行われている。そのため、当駅の開業は再開発着手の第1段階であり、目玉事業でもあった。

歴史

市制施行される1966年以前に新駅を求める声があったが、具体的な検討にはいたらなかった[8]

駅構造

ホーム

当駅は都市計画道路千里丘三島線(旧・大阪中央環状線)の「産業道路踏切」のすぐ南側で、東海道本線JR京都線千里丘駅の南東約500メートルに位置する。相対式ホーム2面2線を有する地上駅分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。また午前7時から午後10時まで駅員が配置されている。

安全・安心・快適な駅を目指し、開業1年後の2011年(平成23年)4月までに防犯カメラ・多機能インターホン・旅客案内ディスプレイが設置された。

のりば

号線路線方向行先
1京都本線上り茨木市高槻市京都河原町嵐山方面
2下り淡路十三大阪梅田天下茶屋方面

利用状況

2021年(令和3年)度のある特定日における1日の乗降人員12,020人である。

開業以後の1日利用客数の推移は下表の通り。

年度別1日乗降・乗車人員[統計 1][統計 2]
年度特定日1日平均出典
乗降人員乗車人員乗降人員乗車人員
2010年(平成22年)6,3073,0916,6193,387[府 1][市 1]
2011年(平成23年)8,3274,0148,7334,387[府 2][市 2]
2012年(平成24年)9,7234,63610,2245,096[府 3][市 3]
2013年(平成25年)10,4624,98610,9865,476[府 4][市 4]
2014年(平成26年)11,7695,65712,0566,034[府 5][市 5]
2015年(平成27年)12,3625,96112,9556,517[府 6][市 6]
2016年(平成28年)12,9006,21913,5326,816[府 7][市 7]
2017年(平成29年)12,9166,18913,5226,771[府 8][市 8]
2018年(平成30年)12,5035,92413,2966,694[府 9][市 9]
2019年(令和元年)13,3336,68713,4456,773[府 10][市 10]
2020年(令和02年)11,5685,79611,6815,881[府 11][市 11]
2021年(令和03年)12,0206,00812,1116,080[府 12][市 12]
2022年(令和04年)12,3506,236[市 13]

駅周辺

大阪モノレール線摂津駅とは約1キロメートル離れており、乗り換えには適さない(振替輸送先には案内される)。軌道が交差する場所にある南茨木駅がモノレール線開業当初からの乗り換え駅である。

バス路線

当駅の開業に合わせて、以下の路線が発着するようになった。

阪急バス
  • 阪急摂津市駅・1番のりば(駅前ロータリー内)
    • 34系統:JR千里丘駅行/摂津ふれあいの里行
  • 阪急摂津市駅・2番のりば(道路上・北行のみ)
    • 32・33・34・35系統:JR千里丘駅行
近鉄バス
  • 阪急摂津市(道路上・北行のみ)
    • 51・52・55番:JR千里丘行

その他

摂津市駅開業ヘッドマーク
  • 当駅の開業と合わせて、京都本線で運用している9300系1編成にラッピング装飾と特製ヘッドマークが掲出されるとともに、列車運行に使用する電力を発電する際に生じるCO2を排出枠購入によりオフセットすることで排出量を実質的にゼロにする「カーボン・ニュートラル・トレイン 摂津市駅号」を2010年(平成22年)7月31日まで運行した。なお、車内のポスターも環境に関するものにするとともに、当駅における環境施策の紹介も掲出されていた[13]。その他通常運行の列車にも、当駅の開業を告知するヘッドマークが掲出されたものがある。
  • 周辺に路線を持つ阪急バスでは、当駅に乗り入れる吹田摂津線と柱本線において、バイオディーゼルを燃料としたラッピングバス車両1両を平日に運行するとともに、路線バス全車や事務所などでポスターを掲示した[14]。同社では2008年(平成20年)12月に豊中営業所管内でも1両同仕様のバスを導入している。
  • 上述の「南千里丘まちづくり構想」の第2弾として、当駅を中心に約2.1kmの区間を高架化する事業が令和5(2023)年度から約10年掛けて行われる予定である[15]

隣の駅

阪急電鉄
京都本線
快速特急・特急・通勤特急・準特急・急行・準急
通過
普通
正雀駅 (HK-66) - 摂津市駅 (HK-67) - 南茨木駅 (HK-68)

脚注

記事本文

注釈

出典

利用状況

私鉄の1日平均利用客数
私鉄の統計データ
大阪府統計年鑑
摂津市統計要覧

関連項目

外部リンク