NGC 4151
りょうけん座の銀河
NGC 4151は、りょうけん座の領域にあり、地球から6200万光年離れた位置にある中間渦巻銀河である[3]。1787年3月17日にウィリアム・ハーシェルによって発見された[4]。この銀河は、1943年にカール・セイファートが著し、「セイファート銀河」という言葉が生まれる元となった論文に書かれた2つの銀河のうちの1つで、活動的な超大質量ブラックホールを持つ銀河の中で最も近いものの1つである。中心の超大質量ブラックホールは、4000万太陽質量と1000万太陽質量の2つのブラックホールが15.8年おきに互いに周回していると推測されている[5]。
NGC 4151 | ||
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NGC 4151 | ||
星座 | りょうけん座 | |
見かけの等級 (mv) | 11.5[1] | |
視直径 | 6.3′ × 4.5′[1] | |
分類 | (R')SAB(rs)ab,[1] Sy1[2] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 12h 10m 32.579s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +39° 24′ 20.63″[1] | |
赤方偏移 | 0.003262[2] | |
視線速度 (Rv) | 995 ± 3 km/s[1] | |
距離 | 6200万光年[3] (1900万パーセク) | |
他のカタログでの名称 | ||
UGC 7166, PGC 38739, 2MASS J12103258+3924210[1] | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
その見かけから、NGC 4151のことを「Eye of Sauron」[注 1]というニックネームで呼ぶ天文学者もいる[3]。
X線源
1970年にNASAのX線天文衛星ウフルは、誤差範囲が0.56deg2あるものの、この銀河から来たX線を検出した[6]。しかし、これについては議論があり、とかげ座BL型天体の1E 1207.9 +3945を検出したのかどうかが問題点である。HEAO-1はX線源を1H 1210+393と検知している[7]。見かけの位置は一致するもののウフルの誤差範囲とは離れている。
X線の放出については2つの可能性が挙げられている[8]。