アクセラレート

アクセラレート(英:Accelerate[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2018年ブリーダーズカップ・クラシックパシフィッククラシックステークスゴールドカップアットサンタアニタステークスサンタアニタハンデキャップオーサムアゲインステークス

アクセラレート
欧字表記Accelerate[1]
品種サラブレッド
性別
毛色栗毛
生誕2013年5月10日(11歳)
Lookin at Lucky
Issues
母の父Awesome Again
生国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者Mike Abraham[1]
馬主Hronis Racing LLC[1]
調教師John W. Sadler(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
競走成績
生涯成績23戦10勝
獲得賞金$6,692,480[2]
勝ち鞍
GIブリーダーズカップ・クラシック2018年
GIパシフィッククラシックステークス2018年
GIゴールドカップアットサンタアニタステークス2018年
GIサンタアニタハンデキャップ2018年
GIオーサムアゲインステークス2018年
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現役時代

デビュー前

2014年キーンランド・イヤリング・セールに上場され、馬主エージェントのL. E. B.によって38万ドルで落札される[3]

3歳(2016年)

デビューは遅れ、初出走は3歳となった2016年4月、初勝利は同年7月であった。しかし、リステッド競走にも勝利して2連勝とすると、続くロスアラミトスダービー(G2)も制して3連勝での重賞初制覇となった。初のG1挑戦となったブリーダーズカップダートマイル(G1)でもタマークズ、ガンランナーに次ぐ3着に入り、頭角を表した[2]

4歳(2017年)

2017年は年始から勝ちきれないレースが続き、年間で8戦しながらサンディエゴハンデキャップ(G2)の1勝のみに終わった。前年3着のブリーダーズカップダートマイルでも9着と大敗するなど、伸び悩んだ1年間になってしまった[2]

5歳(2018年)

2018年、5歳となったアクセラレートは突如目覚ましい本格化を遂げる。年明け初戦のサンパスカルステークス(G2)で重賞3勝目を挙げると、続くサンタアニタハンデキャップ(G1)を5馬身半差で制してGI初制覇。その後、オークローンハンデキャップ(G2)こそクビ差の2着となったが、ゴールドカップアットサンタアニタステークス(G1)でGI2勝目を挙げる。次戦のパシフィッククラシックステークスからは主戦のビクター・エスピノーザの落馬負傷によりジョエル・ロサリオに乗り替わったが[4]、道中で先頭に立つとゴールまで差を広げ続け、2着馬との着差は実に12馬身半という圧勝劇で3度目のG1制覇を果たす[5]。この衝撃的な勝利によって古馬No.1の実力馬としての評価を得たアクセラレートは、2019年からレーンズエンドファーム種牡馬入りすることが決まり、8月29日に同ファームより公式にアナウンスされた[6]

ブリーダーズカップクラシックの前哨戦オーサムアゲインステークス(G1)では、前年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬でドバイワールドカップ2着以来の復帰戦となるウエストコーストとの対戦となった。ゲートが開くとやや後手を踏む形となったが、3~4角で先行するウエストコーストに並びかけ、最後は2馬身1/4差をつけて優勝。これで、GI競走4連勝となった[7]

1番人気で迎えた大一番のブリーダーズカップ・クラシック、大外14番に入ったアクセラレートはゲート入りを嫌がる場面もあったが、オーサムアゲインステークスと同じようなレース展開で3角から先頭に並びかけ、直線でそのまま押し切って勝利。名実ともにアメリカ現役最強馬となった[8]調教師ジョン・サドラー英語版にとってはブリーダーズカップ通算42戦目で待望の初勝利となった[4]。この年はG1レース5勝を含む6勝2着1回とほぼ完璧な成績を残したが、エクリプス賞年度代表馬の座は三冠馬ジャスティファイに譲ることになった。しかし、同賞最優秀古牡馬の投票では249票中245票の圧倒的支持を受けて選出された[9]

6歳(2019年)

明け6歳となった2019年1月26日、引退レースとしてペガサスワールドカップに1番人気で出走するも、不良馬場がこたえたのかシティオブライトから大きく離された3着に終わった。

競走成績

以下の内容は、EQUIBASEの情報[2]に基づく。

出走日競馬場競走名距離着順騎手着差1着(2着)馬
2016年04月17日ロスアラミトス未勝利6f2着T.ベイズ1/2馬身Westbrook
2016年05月22日サンタアニタ未勝利ダ6f4着T.ベイズVictory Call
2016年06月18日サンタアニタ未勝利ダ7f3着T.ベイズVinz Clortho
2016年07月28日デルマー未勝利ダ8f1着T.ベイズ8馬身3/4(Curlin Road)
2016年08月26日デルマーシェアードビリーフSダ8f1着T.ベイズ1/2馬身(Semper Fortis)
2016年09月24日ロスアラミトスロスアラミトスダービーG2ダ9f1着T.ベイズアタマ(Semper Fortis)
2016年11月04日サンタアニタBCダートマイルG1ダ8f3着T.ベイズTamarkuz
2017年01月01日サンタアニタサンパスカルSG2ダ8.5f2着T.ベイズ1馬身1/4Midnight Storm
2017年02月04日サンタアニタサンアントニオSG2ダ8.5f3着T.ベイズHoppertunity
2017年05月05日サンタアニタアローワンス・オプショナルクレーミングダ8f2着T.ベイズ1馬身1/4Danzing Candy
2017年06月24日サンタアニタプレシジョニストSG3ダ8.5f3着T.ベイズCollected
2017年07月22日デルマーサンディエゴHG2ダ8.5f1着V.エスピノーザ8馬身1/2(Donworth)
2017年08月19日デルマーパシフィッククラシックSG1ダ10f3着V.エスピノーザCollected
2017年11月03日デルマーBCダートマイルG1ダ8f9着V.エスピノーザBattle of Midway
2017年12月26日サンタアニタサンアントニオSG2ダ8.5f2着J.カステリャーノ4馬身Giant Expectations
2018年02月03日サンタアニタサンパスカルSG2ダ9f1着V.エスピノーザ1馬身3/4(Prime Attraction)
2018年03月10日サンタアニタサンタアニタHG1ダ10f1着V.エスピノーザ5馬身1/2(Mubtaahij)
2018年04月14日オークローンパークオークローンHG2ダ9f2着V.エスピノーザクビCity of Light
2018年05月26日サンタアニタゴールドカップアットサンタアニタSG1ダ10f1着V.エスピノーザ4馬身1/4(Dr. Door)
2018年08月18日デルマーパシフィッククラシックSG1ダ10f1着J.ロサリオ12馬身1/2(Pavel)
2018年09月29日サンタアニタオーサムアゲインSG1ダ9f1着J.ロサリオ2馬身1/4West Coast
2018年11月03日チャーチルダウンズBCクラシックG1ダ10f1着J.ロサリオ1馬身(Gunnevera)
2019年01月26日ガルフストリームパークペガサスワールドCG1ダ9f3着J.ロサリオ7馬身1/4City of Light

種牡馬時代

引退後は予定通りレーンズエンドファーム種牡馬入りした。初年度の種付け料は2万ドル[10]

2023年11月21日に種牡馬引退を発表、種牡馬引退後はケンタッキーホースパークで余生を送ることになった[11]

血統表

アクセラレート血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Lookin at Lucky
2007 鹿毛
父の父
Smart Strike
1992 黒鹿毛
Mr. ProspectorRaise a Native
Gold Digger
Classy'n SmartSmarten
No Class
父の母
Private Feeling
1999 鹿毛
Belong to MeDanzig
Belonging
Regal FeelingClever Trick
Sharp Belle

Issues
2003 栗毛
Awsome Again
1994 鹿毛
Deputy MinisterVice Regent
Mint Copy
Primal ForceBlushing Groom
Prime Prospect
母の母
Darlin Echo
1996 栗毛
Eastern EchoDamascus
Wild Applause
Darlin LindyCox's Ridge
*スマートダーリン
母系(F-No.)A13号族(FN:A13)[§ 3]
5代内の近親交配Mr. Prospector3×5=15.63%、Northern Dancer5×5×5=9.38%[§ 4]
出典

母 Issues は現役時代アメリカで8戦4勝。アクセラレートの1歳上の半兄 Daddy D T (父 Scat Daddy)は2014年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフの3着馬。祖母 Darlin Echo の半兄に1998年のジョッキークラブゴールドカップ勝ち馬の Wagon Limit 。半姉 Taine の仔にグレードレース2勝の Puzzlement 。同じく Taine の仔に2009年の根岸ステークス3着馬のセントラルコースト。4代母スマートダーリンの仔に2006年のエンプレス杯勝ち馬のローレルアンジュ。その仔に2016年のジャパンダートダービー勝ち馬のキョウエイギア

脚注

注釈

出典

外部リンク