ジェネシス (探査機)

NASAサンプルリターンリサーチプローブ

ジェネシス (Genesis) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のディスカバリー計画の一環として宇宙に送られた探査機である。2年間にわたり太陽風に含まれる粒子を採取した後、地球に持ち帰った。月以遠の場所では初めて行われたサンプルリターンミッションである。

ジェネシス Genesis
ジェネシス探査機
所属アメリカ航空宇宙局(NASA)
公式ページ[1]
国際標識番号2001-034A
カタログ番号26884
目的太陽風に含まれる粒子のサンプルリターン。
計画の期間2年間
打上げ機デルタII
打上げ日時2001年8月8日
運用終了日2004年9月8日
軌道ラグランジュ点 (L1)
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概要

ジェネシスはNASAジェット推進研究所 (JPL) が2億6000万ドルの予算をかけて開発した。設計、建造はロッキード・マーティン社が行った。

ラグランジュ点 (L1) で、4枚の太陽風サンプル収集アレイを展開して、2年3ヶ月間太陽風のサンプルを採取した後、地球へ帰還し、サンプル回収カプセルを突入させた。なお、衛星本体は地球を通過して太陽周回軌道へ入った。

ユタ砂漠に激突した回収カプセル

計画では、回収カプセルのパラシュートが開き十分減速された後、映画などでスタント飛行を行う専門のパイロットが操縦するヘリコプターが、機体に取り付けたフックで、パラシュートを引っかけて回収するはずだったが、実際にはパラシュートが開かずに、300km/hで地面に激突した。パラシュートが開かなかった原因は、設計図のミスでパラシュート起動用の加速度センサが上下逆さまに設置されていたためであったと確認された。

その後の調査で、カプセル内の試料容器は多くが破損を免れていたことが判り、砂や埃などの汚染除去が進められ、3年後から順次成果が公開されている。落下したのが砂漠で、液状の水が無かったことが幸いした。厄介だったのはむしろ衝撃で飛び散った潤滑剤などカプセル自身の材料による汚染だったという。

ミッションの過程

探査機の軌道

(日付は米国時間)

外部リンク

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