豊後水道

日本の大分県と愛媛県に挟まれた水道

豊後水道(ぶんごすいどう)は、九州大分県四国愛媛県に挟まれた水道である。

画像中央に見える豊予海峡より南の海域が豊後水道。

地理

北で瀬戸内海伊予灘)、南で太平洋フィリピン海日向灘)に接する。ただし、豊後水道北部を瀬戸内海に含めることもある。また、愛媛県に近い水域は、由良半島を境に北側を宇和海(うわかい)、南側を内海(うちうみ)と呼ぶ。

豊後水道が最も狭くなった部分が、豊予海峡である。大分県大分市(旧佐賀関町佐賀関関崎と、愛媛県伊方町(旧三崎町)の佐田岬の間に位置し、その幅は約14kmである。豊予海峡を境に伊予灘と隣接しているため、別府湾は伊予灘に面しているが豊後水道には面していない。

中央の海域に無人島水ノ子島北緯33度2分37秒 東経132度10分36秒 / 北緯33.04361度 東経132.17667度 / 33.04361; 132.17667)があり水ノ子島灯台が立つ。

代表的な海域

代表的な半島

代表的な島

水深再測量

2009年(平成21年)10月3日海上保安庁に豪船籍のLNGタンカーから海図に記載のない浅い地点があると通報があった。同庁が直後に航行者に対して航行警報を発するとともに、同月12日に測量船「海洋」を緊急派遣し測量した結果、従来海図上で水深約90m程度とされていた地点に直径約400mの地形的な高まりが発見され、最も浅い部分で水深約35mと判明。同月22日に新たに水深が判明したことと、あわせて船舶航行の安全性に問題はないことが発表された[1][2]

発見された海域周辺は1940年(昭和15年)に測量されたが、当時の技術的制約によりこの地点の存在は知られていなかった。

自然環境

大分県側から見た豊予海峡。手前が関崎で左手奥が佐田岬。右手の島は高島

高島ウミネコビロウ樹の生息地として大分県天然記念物に指定されている。また、シギチドリの来遊地が点在し、たとえば番匠川河口部の干潟臼杵湾の沿岸部に存在する[3]

かつては多くのクジラシャチ[4]などが見られたとされ[5][6]、豊後水道や豊予海峡の沿岸部には瀬戸内海でも際立って多くの鯨塚鯨墓が点在する[7]。近年も、少数ではあるが毎年ザトウクジラが豊後水道や別府湾に現れたり[8]ハンドウイルカミナミハンドウイルカハセイルカの3種類のイルカが定住している[9]

また、高島の付近のアシカ島は、絶滅種に指定されているニホンアシカの生息に由来する地名だともされている[10]

就航している航路

※便数は往復。2019年12月現在。

関連項目

脚注

外部リンク

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