スルトプリド

スルトプリド (sultopride) は、非定型抗精神病薬として用いられる有機化合物の一種。ベンズアミド系。主に統合失調症躁病の治療薬として用いられる。

スルトプリド
識別情報
CAS登録番号53583-79-2
23694-17-9(塩酸塩)
PubChem5357
日化辞番号J10.063C
KEGGD08549
特性
化学式C17H26N2O4S
モル質量354.46 g mol−1
外観白色または帯微黄色粉末
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

大日本住友製薬バイエル薬品から、塩酸塩がバルネチールなどの商品名で販売されている。

効能・効果

躁病、統合失調症の興奮および幻覚・妄想状態

禁忌

スルトプリドは下記の患者には禁忌とされている。

副作用

重大な副作用として、

  • 悪性症候群(Syndrome malin)
  • 麻痺性イレウス
  • 痙攣、遅発性ジスキネジア
  • QT延長、心室頻拍
  • 無顆粒球症、白血球減少
  • 肺塞栓症、深部静脈血栓症

が知られている。

他にも眠気、アカシジア等の錐体外路症状などが発生し得る。

参考文献