ターザン:REBORN

アメリカの映画作品

ターザン:REBORN』(ターザン リボーン、原題: The Legend of Tarzan)は、2016年に公開されたアメリカ合衆国2D3D映画[6]

ターザン:REBORN
The Legend of Tarzan
監督デヴィッド・イェーツ
脚本アダム・コザッド
クレイグ・ブリュワー
原案クレイグ・ブリュワー
アダム・コザッド
原作エドガー・ライス・バローズ
ターザン
製作ジェリー・ワイントローブ
デヴィッド・バロン
アラン・リッシュ
トニー・ルドウィグ
製作総指揮スーザン・イーキンス
ニコラス・コルダ
キース・ゴールドバーグ
デヴィッド・イェーツ
マイク・リチャードソン
ブルース・バーマン
出演者アレクサンダー・スカルスガルド
サミュエル・L・ジャクソン
マーゴット・ロビー
ジャイモン・フンスー
ジム・ブロードベント
クリストフ・ヴァルツ
音楽ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
主題歌Better Love
作・歌:ホージア[1]
Nawe, Nawe
演奏:[Alexandros]
(日本版のみ[2]
撮影ヘンリー・ブラハム英語版
編集マーク・デイ
製作会社ワーナー・ブラザース
ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
Jerry Weintraub Productions
Riche/Ludwig Productions
Beaglepug Productions
ラットパック=デューン・エンターテインメント
配給ワーナー・ブラザース
公開アメリカ合衆国の旗 2016年7月1日
日本の旗 2016年7月30日
上映時間110分[3]
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語英語
製作費$180,000,000[4]
興行収入世界の旗 $356,700,000[4]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $126,600,000[4]
日本の旗 6億9000万円[5]
テンプレートを表示

本作はジャングルで動物たちに育てられたターザンが人間の女性と結婚した後の話が描かれる[6]

ストーリー

1884年、ベルリン会議においてベルギー国王レオポルド2世コンゴ盆地の領有権を確保し、コンゴ自由国が成立する。しかし、コンゴの経営に行き詰まり莫大な負債を抱えたレオポルド2世は、事態を打開するため側近のレオン・ロムをコンゴに派遣し、ダイヤモンドの採掘を命じる。ロムはコンゴ奥地の部族と接触し、族長ムボンガと「ターザンと引き換えにダイヤを渡す」という契約を交わす。

父の名を継ぎグレイストーク卿となったジョン・クレイトンの元に、レオポルド2世からのコンゴ視察依頼が届く。視察を断るジョンに対し、アメリカ特使のウィリアムズは「コンゴで行われている奴隷労働の実態を暴きたい」と協力を持ちかける。コンゴ行きを承諾したジョンは妻ジェーンを連れてウィリアムズと共にコンゴを訪れ、ジェーンと出会った部族の村に到着する。しかし、そこでロムの率いる公安軍に襲撃され、ジェーンが連れ去られてしまう。ジョンとウィリアムズは部族の若者と共にロムを追いジャングルを横断する。途中で奴隷を輸送する列車を襲ったジョンたちは奴隷売買の帳簿を手に入れ、さらに、ロムが2万人の傭兵を雇いコンゴ全域の制圧を計画していることを知る。

部族の若者たちと別れたジョンとウィリアムズはジャングルの奥地に向かうと、そこではムボンガからダイヤを受け取ったロムが船に乗り込んだ後だった。かつて息子をジョンに殺されたムボンガは復讐を果たそうとジョンに襲いかかる。ジョンは育ての母ゴリラのカラをムボンガの息子に殺されたことを告げ、「やがてロムは君たちを皆殺しにやって来る」と語る。そこにジョンの兄弟ゴリラたちが現れ決闘が終了し、ジョンとウィリアムズはロムを追いボマ港に向かう。

ボマ港に到着したロムは、銀行家フラムが約束の傭兵を乗せた船団を引き連れ入港したことに安堵するが、ジョンが率いる動物たちに街を襲撃され公安軍が壊滅する。ロムはジェーンを囮にして船に乗り込み脱出するが、ウィリアムズの機関銃掃射を受け船が座礁する。ジェーンを救出したジョンは船に乗り込みロムへの復讐を果たし、船を爆破する。ダイヤが船ごと海に沈んだことを知ったフラムは船団と共に撤退する。

1890年、コンゴから帰還したウィリアムズは帳簿を元にレオポルド2世のコンゴ経営を弾劾する。それから1年後、ジョンとジェーンはコンゴの部族の村に滞在し、ジェーンの父が暮らしていた家で子供を出産する。

キャスト

※ 括弧内は日本語吹き替え[7][8][9]

貴族院議員。かつてはジャングルで暮らし、ターザンと名乗っていた。ジャングル育ちゆえか超人的な身体能力を持つ。
ジョンの妻。自然が好きで野生動物に詳しく、知人たちの子供を集めてはそれを教えている。
米国の公使。物腰は柔らかいが真剣な状況では強気かつ積極的な態度をとる。
ベルギー国王の腹心。ムボンガとの交渉でジョンを捕えようとする。
息子をジョンに殺された。
少佐。
ゴリラの群れに殺害された。
  • ターザンの母 - ジェネヴィーヴ・オライリー英語版
衰弱して死亡した。
銀行家。
  • ムヴィロ - ユール・マシテン(牛山茂
ロムに射殺される。
ワジリ族の村人。
大尉。

製作

『ターザン』の新作について、2003年頃からジョン・オーガストによって脚本の執筆が進められていた[10]。2008年頃にはスティーヴン・ソマーズとスチュアート・ビートルズが共同で異なる脚本を執筆していたが、内容が『パイレーツ・オブ・カリビアン』に酷似していたため没となった[11][12]。2011年頃にクレイグ・ブリュワーが脚本を執筆したが受け入れられず、2012年にはデヴィッド・イェーツが監督に起用された[13][14]。しかし、2013年4月に予算の確保が困難となり制作の一時中断が発表された[15]

プロデューサーのジェリー・ワイントローブは、最も有名なターザン俳優のジョニー・ワイズミュラーを意識して、ワイズミュラーと同様に水泳選手のマイケル・フェルプスをターザン役に希望していた。しかし、ワイントローブは『サタデー・ナイト・ライブ』にフェルプスが出演した際の2分間の映像を観て考えを変えた[16]。ターザン役の候補には、他にヘンリー・カヴィルトム・ハーディチャーリー・ハナムなどがいた[14][17]が、2012年11月14日にイェーツはアレクサンダー・スカルスガルドをターザン役に起用し、同時にサミュエル・L・ジャクソンをジョージ・ワシントン・ウィリアムズ役に起用した[18]。2013年3月6日、ジェシカ・チャステインがジェーン役として出演交渉中であることが報じられた[19]が、2014年1月8日にマーゴット・ロビーがジェーン役に決定した[20]。2013年6月4日にはジャイモン・フンスーの出演が決定[21]し、9月26日にはクリストフ・ヴァルツと出演交渉中であることが報じられ、最終的にレオン・ロム役での出演が決まった[22]

2014年6月30日からイギリスハートフォードシャーで撮影が開始され、10月3日に終了した[23][24][25]アフリカのシーンはガボンの映像を合成し、滝と桟橋はハートフォードシャーのスタジオ内で作られたものを使用している[26]

評価

興行収入

本作は北米で1億2,660万ドル、その他の地域で2億3,010万ドルを記録し、合計で3億5,670万ドルの興行収入を記録した[4]。金融アナリストは「スタジオの想定よりも4,000万ドル少ない記録だった」と指摘している。また、「1億8,000万ドルの製作費を考えれば、続編の製作を承認させるためには4億ドルの興行収入記録が必要だった」という指摘もされている[27][28]。北米では『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』『パージ:大統領令』と同日公開され、第1週で2,500万ドルから3,300万ドルの収益を上げた[27][29][30]。3,561劇場の6,700スクリーンで公開され、公開初日はIMAXの140万ドルを含む1,400万ドルの収益を上げた[31]。第1週末にはIMAXで3,800万ドル、独立記念日の休日4日間で4,560万ドルの収益を上げた[32]

その後はロシア韓国など19市場で公開された[27]。第1週末には6,700スクリーンで1,930万ドル、122のIMAX劇場で120万ドルの収益を上げた[33]。ロシア・CISでは310万ドル、韓国では400万ドルを記録した[34]イギリスアイルランドでは470万ドルの興行収入を記録した[35]インドインドネシアタイ王国マレーシアでは公開第1週の映画ランキング第1位となった他、メキシコ(460万ドル)、ブラジル(340万ドル)、スペイン(180万ドル)、イタリア(160万ドル)、ドイツ(200万ドル)、アラブ首長国連邦(160万ドル)、日本(150万ドル)の興行収入を記録した[33][35][36][37][38]

中華人民共和国は世界第2の市場だったが、中国当局は自国映画を保護するためにハリウッド映画などの外国映画の上映を制限していた[39][40]。本作は7月19日に公開され、初日に700万ドル、6日間で2,700万ドル、週末3日間で1,200万ドルの収益を上げた[37][41]

批評

Rotten Tomatoesでは210件のレビューが寄せられ、支持率36%、平均評価5.1/10となっており、「『ターザン:REBORN』は古典のキャラクターが多く登場するが、それは物語のペースの遅さを補うことはできない」と批評されている[42]Metacriticでは41のレビューに基づき44/100のスコアとなっており、CinemaScoreでは「A-」評価となっている[43][44]

ノミネート

部門対象結果出典
女性フィルム・ジャーナリスト同盟英語版Actress Most in Need of a New Agentマーゴット・ロビーノミネート[45]
[46]
ジュピター賞 (映画賞)英語版主演女優賞[47]
サターン賞アクション/アドベンチャー映画賞ターザン:REBORN[48]

TV地上波

201932フジテレビ土曜プレミアム地上波初放送、本編ノーカット
2021817テレビ東京午後のロードショー

脚注

関連項目

外部リンク

🔥 Top keywords: メインページ宮崎麗果特別:検索豊後水道松本忠久土居志央梨若葉竜也能登半島地震 (2024年)田中雄士長谷部誠井上道義The GazettE若林志穂服部百音黒木啓司REITA虎に翼平井理央出口夏希サーブ (盲導犬)三鷹事件セウォル号沈没事故白眞勲三淵嘉子高橋克也 (オウム真理教)ME:Iルーシー・ブラックマン事件佐藤ありさ杉咲花蜜谷浩弥水野真紀亀井亜紀子 (政治家)熊本地震 (2016年)水原一平井川意高中川安奈 (アナウンサー)内藤剛志いなば食品YOSHIKI