ツォフィンゲン

スイスの都市

ツォフィンゲン: Zofingen)は、スイスアールガウ州、ツォフィンゲン郡に属す都市で、同郡の中心地。1201年にフローブルク伯によって築かれ、現在も市街は城壁に覆われている。フランス名はゾファンギュー(Zofingue)。

ツォフィンゲン
Zofingen
ニクラオス・トゥット広場
ニクラオス・トゥット広場
ツォフィンゲンの旗
ツォフィンゲンの紋章
徽章
ツォフィンゲンの位置(スイス内)
ツォフィンゲン
ツォフィンゲン
ツォフィンゲンの位置(アールガウ州内)
ツォフィンゲン
ツォフィンゲン
ツォフィンゲンの位置

座標: 北緯47度17分18秒 東経7度56分51秒 / 北緯47.28836度 東経7.94754度 / 47.28836; 7.94754 東経7度56分51秒 / 北緯47.28836度 東経7.94754度 / 47.28836; 7.94754
スイス
カントンアールガウ州
ツォフィンゲン郡
行政
 • 首長Stadtammann (一覧)
ハンス=リディ・ホティゲール 
(2008現在)
面積[1]
 • 計11.09 km2
標高439 m
人口(2015年12月[2]
 • 計11,487人
 • 密度1,000人/km2
郵便番号4800
SFOS番号4289
周囲ボッテンヴィール、ブリットナウ、オフトリンゲン、ザフェンヴィル、シュトレンゲルバッハ、ユルクハイム、ヴィコン(ルツェルン州
ウェブサイトwww.zofingen.ch
SFSO統計

地理

ツォフィンゲン

2009年時点の総面積は11.09平方km(4.3平方マイル)で、そのうち18.8%にあたる2.08平方キロが農地、47.3%にあたる3.67平方キロが森である。残りの33.1%(3.67平方キロ)を建物や道路が占め、河川や湖沼といった水域は全体の0.6%である[3]。「建物や道路」のうち、商業地が総面積の4.6%を、住宅地が17.7%を、交通インフラが7.0%を、公園や緑地帯、運動場が3.1%をそれぞれ占める。また、森林のうち、原生林が総面積の46.0%を、果樹園が残りの1.4%を占める。さらに、農地は総面積の4.3%が畑、12.2%が牧草地、2.3%が果樹園やワイン園である。水域はすべて河川によるものである[3]

2014年1月1日にユルクハイムを編入予定[4]

人口

2009年12月時点の人口は1万623人。2009年6月時点では人口の15.8%を外国人が占めた[5]。1997年から2007年の10年間で14.7%増加した。2000年の時点では、総人口の88.9%がドイツ語を、3.4%がイタリア語を、1.4%がポルトガル語をそれぞれ母語としていた[6]

ツォフィンゲンの年齢別人口構成[7]
年齢人数と割合
0歳代895人(8.4%)
10歳代1010人(9.5%)
20歳代1525人(14.3%)
30歳代1607人(15.0%)
40歳代1678人(15.7%)
50歳代1381人(12.9%)
60歳代1095人(10.2%)
70歳代894人(8.4%)
80歳代509人(4.8%)
90歳以上93人(0.9%)
ツォフィンゲンの人口推移[7]
年度人口
19758,887
19808,758
19908,653
20008,675

住宅

住民一人あたりのリビング数は0.52部屋で、州平均の0.57部屋に比べるとやや少ない。ここでの「リビング」とは、広さ4平方メートル以上の寝室、ダイニング、居間、キッチン、地下室、屋根裏部屋のことである[8]。総世帯数の37.6%は持ち家だが、住宅ローンやレンタル家具契約を結んでいる場合もある[9]

2000年の時点で単身、2人世帯が554軒、3人、4人世帯が2318軒、5人以上の世帯が1338軒ある[10]。総世帯数は4328軒で、1世帯あたりの平均構成人数は2.1人[6]。2008年には、総世帯数5269軒のうち25.0%にあたる1318軒が戸建て住宅であった[11]。アパートの空室率は1.0%であった[11]

ツォフィンゲンのアパートの月極家賃は2003年の時点で国内平均の95.3%[12]にあたる平均1063.57スイスフラン(CHF)。ワンルームでは平均592.19CHF、2部屋では平均787.80CHF、3部屋では平均937.35CHF、6部屋以上は平均1694.74CHFであった。

行政

2007年の総選挙で国民党(SVP)が27.78%を得票し、第一党の座に就いた。以降、社会民主党(SP 23.15%)、自由民主党(FDP 17.17%)、緑の党(9.73%)と続く。投票総数は3746票で、投票率は48.7%であった[13]

市長

任期氏名所属政党
1914–1930ハンス・ズテルFDP
1930–1947ハンス・ベルツヒーFDP
1948–1953アドルフ・レルフFDP
1954–1973ヴァルター・レベルFDP
1974–1992ヴィリー・ロレタンFDP
1992–2006ウルス・ロッヒャーFDP
2006-ハンス=リディ・ホティゲール無所属

歴史遺産

計10箇所の建造物や遺跡が国の重要遺産に指定されている。そのうち最も古いのは、ヒルツェベルクにあるモザイク床が特徴のローマ時代の農家屋である。その他の指定物件は以下の通り[14]

件名所在地
旧武器庫ゲネラル=グイサン通り12番地
旧検疫所アールブルゲル通り21番地
公立校舎ゲネラル=グイサン通り14番地
博物館ゲネラル=グイサン通り18番地
都市図書館ヒンテーレ中央通り20番地
ハイテルン広場クレステルリ通り2番地
市庁舎ラトス通り4番地
酪農場ヒンテーレ中央通り9番地
酪農場ヒンテーレ中央通り14番地

また、ツォフィンゲンの街自体も国の遺産に指定されている[15]

経済

リンギエールAG本社

大手メディアのリンギエールAG、医薬品のジークフリート、印刷加工システムのミュラー・マルティニなどがツォフィンゲンに本社を置く[16]。2007年の失業率は3.19%。2005年の時点でツォフィンゲンでは108人が第一次産業に従事し、33の事業所が置かれている。また、第二次産業には4236人が従事し、121の事業所が置かれており、第三次産業には4514人が従事し、565の事業所が置かれている[6]。自治体域内で暮らしながら働く人は2000年の時点で4377人。そのうち53.7%にあたる2352人が自治体の外側で働く一方、6538人がこの自治体に通勤している。週最低6時間の勤め口が8563ある[17]。労働者の14.2%が通勤に公共交通機関を利用する一方、45.3%はマイカーを使う[6]

宗教

2000年の国勢調査によると、総人口の30.5%にあたる2879人がローマ・カトリックを信仰し、49.4%にあたる4659人がスイス改革教会に属している。

教育

スイス国民は総じてよく教育を受けている。ツォフィンゲンに住む25歳から64歳の住民のうち、76.2%が義務教育ではない高等学校教育や大学教育を受けている[6]。住民の619人が初等学校に、255人が中等学校に、378人が大学レベルの教育機関に通っている[10]

図書館はツォフィンゲン公立図書館とツォフィンゲン教育センターの2館がある。

出身有名人

脚注

外部リンク