トーマース・ドゥーカス

トーマース・ドゥーカスΘωμάς Δούκας, Thomas Doukas, ? - 1318年)は、エピロス専制公国の専制公(在位:1296年 - 1318年)。ニケフォロス1世の子。中世ギリシア語表記ではソマス・ドゥカス。

トーマース・ドゥーカス
Θωμάς Δούκας
エピロス専制公
在位1296年 - 1318年

死去1318年
家名アンゲロス家
王朝コムネノス・ドゥーカス朝
父親ニケフォロス1世
母親アンナ・パレオロギナ・カンタクゼーネー
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生涯

1290年コンスタンティノポリス宮廷から専制公に叙せられ、父ニケフォロス1世の後継者として認められる。1296年、父の死により支配権を継承した。1313年東ローマ帝国皇帝ミカエル9世パレオロゴスの娘アンナと結婚。若年のためあまり政治的な手腕を揮うことはなかったが、姉妹タマルの夫、アカイア公フィリッポ1世・ディ・ターラントアンジュー家ナポリ王ロベルトの弟)と同盟を結び、エピロスの独立を維持する。しかし1318年、甥(異母姉妹マリアの息子)のケファロニア伯・ニコーラ・オルシーニに暗殺され、エピロス専制公国のアンゲロス家直系はここに断絶した。

先代
ニケフォロス1世
エピロス専制公
1296年 - 1318年
次代
ニコーラ・オルシーニ