ニンテンドーアカウント
ニンテンドーアカウント(英語: Nintendo Account)は、様々なプラットフォーム上の任天堂のサービスで使用されるシングルサインオンのユーザーアカウントシステムである。2016年2月に運用を開始し、任天堂が公開しているモバイルアプリケーションのアカウントシステム、Nintendo Switch(ニンテンドー3DSとWii UのニンテンドーネットワークIDの後継として)、マイニンテンドーなどのその他の任天堂のサービスで使用されている。
ニンテンドーアカウント | |
---|---|
運営元 | 任天堂 |
種類 | ネットワークサービス |
サービス開始日 | 2015年12月1日 |
プラットフォーム | Nintendo Switch |
現況 | 運営中 |
ニンテンドーアカウントはメールアドレス、Facebook・Google アカウント・Twitterを介したソーシャル・ログイン、既存のニンテンドーネットワークIDを使用することで作成することができる。ただし、13歳未満の場合は通常のニンテンドーアカウントを作成することができないため、代替として「子どもアカウント」を作成することになる[1]。
歴史
2015年3月17日、任天堂とDeNAは「資本・業務提携発表会」にて業務・資本提携について合意したことを発表した。この提携は、任天堂のキャラクターを含む知的財産を活用したスマートデバイス向けのゲームの開発、新たな会員制サービスの共同開発を行うためのものである[2]。
同日、これに関する共同記者発表において、任天堂の4代目社長の岩田聡は、この提携で共同開発するサービスについて、以下のように述べている。
現行のニンテンドー3DS、Wii U、そして、今お話しした全く新しいコンセプトのゲーム専用機NX、そして、スマートデバイスやPCなど、複数のデバイスを統合する、新しいメンバーズサービスを、DeNAさんと任天堂が共同で開発し、任天堂が中心となって運営します。 — 岩田聡、任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表[3]
また、このサービスの目的について以下のように述べている。
これまで運用してきたクラブニンテンドーに替わりお客様と1対1でつながり、複数のデバイスを統合したサービスを提供する、任天堂の新しいプラットフォームの中核要素の一つになります。 — 岩田聡、任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表[3]
同年12月1日、2016年3月にサービスを開始予定であった任天堂の最初のモバイルアプリケーションである「Miitomo」と、新たな会員制サービスであるマイニンテンドーのために、ニンテンドーアカウントの事前登録を開始した[4]。ニンテンドーアカウントは2017年3月の「Nintendo Switch」の発売後は、本機にも対応するようになった。「Nintendo Switch」でオンライン対戦やニンテンドーeショップを利用する場合には、ニンテンドーアカウントが必要となる[5]。「Nintendo Switch」には発売時からローカルのユーザーとニンテンドーアカウントを連携させる機能が組み込まれている。2018年9月のNintendo Switch Onlineのサービス開始と同時にリリースされた「Nintendo Switch」のシステムソフトウェア バージョン:6.0.0以降は、ローカルのユーザーとニンテンドーアカウントの連携の解除や別のニンテンドーアカウントへの変更はできなくなった[注釈 1][6]。ニンテンドーeショップの残高はニンテンドーアカウントとニンテンドーネットワークIDの間で共有することができる[7]。
普及
クラブニンテンドーやニンテンドーネットワークIDなどと同様に、ニンテンドーアカウントはIPアドレスによるアクセス制限は行っていないので、サービスの提供されていない国や地域のユーザーでも利用することができる。ユーザーはその居住国や地域と異なる国や地域を設定してもサービスを利用することができるが、その選択した地域のニンテンドーeショップの永続的な制限を受ける。ニンテンドーアカウントはクラブニンテンドーよりも多くの国や地域に対応しているが、後から追加された国や地域についてはモバイルアプリケーションに関するサービスのみが提供されている。
関連項目
- Nintendo Switch Online - Nintendo Switchのオンラインサービス。
- ニンテンドーシステムズ - 任天堂とディー・エヌ・エーの合弁会社。