パプアニューギニア地震 (2018年)

2018年に観測されたパプアニューギニアの山岳地方を震源とする地震

パプアニューギニア地震(パプアニューギニアじしん)とは、2018年2月26日3時44分(現地時間)に観測されたパプアニューギニア山岳地方を震源とするマグニチュード7.5の地震[3]。メルカリ震度階級IXを観測した[3]

パプアニューギニア地震(2018年)
震源の位置(USGS)
パプアニューギニア地震 (2018年)の位置(パプアニューギニア内)
パプアニューギニア地震 (2018年)
震源の位置
本震
発生日2018年2月26日
発生時刻3時44分(現地時間
震央パプアニューギニアの旗 パプアニューギニアコモ英語版の西10 km
座標南緯6度04分05秒 東経142度46分05秒 / 南緯6.068度 東経142.768度 / -6.068; 142.768
震源の深さ23.4 km
規模   Mw7.5
最大震度   メルカリ震度階級IX
津波なし
地震の種類衝上断層
余震
回数M4以上:140回(3月8日19時現在)
最大余震3月7日0時13分、Mw6.7
被害
死傷者数死者100人以上、負傷者数千人[1][2]
被害地域パプアニューギニアの旗 パプアニューギニア
出典:特に注記がない場合はアメリカ地質調査所[3]による。
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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被害

この地震で160人が死亡したと推定されているが、正確な人数は不明である[4]

地震が発生した当日、エクソンモービルは被害調査のため、震源付近のガス関連施設の操業を停止した[5]。また、オイル・サーチ英語版も地震の影響を受けた地域の生産を停止した旨を発表した[5]

この地震で土砂崩れが発生し、また発生当時は深夜だったことも災いして12人が死亡した[6]。また、土砂崩れによるものを含めた31人が死亡したと見られ、南部山岳州メンディだけで13人、周辺地域でも18人が死亡しており、負傷者も300人にのぼっている[7][2]。しかし、死者数についてはインフラ設備が地震で故障した地域もあってか、地元紙は14人が死亡したと報じているものの、警察当局は20人以上が死亡したと見られると声明を出すなど、情報が錯綜している[8]

対応

  • パプアニューギニアのピーター・オニール首相は地震発生当日に災害対策チームなどを現地に向かわせたと発表した[9]
  • オーストラリアジュリー・ビショップ英語版外務大臣はパプアニューギニア政府の要請を受けて空軍の輸送機を派遣したと声明を出した[9]

地震活動

規模の大きな余震が相次ぎ、それによる被害も多く発生している。

以下は、本震を含んだマグニチュード6以上の地震[10]

発生日時
(現地時刻。UTC+10)
マグニチュード震源の深さメルカリ震度階級備考
2月26日3時44分7.525km最大震度IX本震
2月27日1時18分6.319km不明
2月28日12時45分6.116km最大震度VII
3月5日5時56分6.010km不明この地震で11人が死亡[11]
3月7日0時13分6.720.5km最大震度VII最大余震。この地震で18人が死亡[12]
4月7日15時48分6.318.1km不明

出典