ピラニア3D

2010年公開のアメリカ映画

ピラニア3D』(Piranha 3D)は、2010年アメリカ映画1978年のアメリカ映画『ピラニア』のリメイクであり、アレクサンドル・アジャが監督した。本作はポストプロダクション時に3D変換され、3D映画として公開された。

ピラニア3D
Piranha 3D
監督アレクサンドル・アジャ
脚本ピーター・ゴールドフィンガー
ジョシュ・ストールバーグ
製作アレクサンドル・アジャ
マーク・キャントン
グレゴリー・ルヴァスール
マーク・トベロフ
製作総指揮スティーヴ・バーネット
スコット・フィッシャー
ルイス・G・フリードマン
J・トッド・ハリス
ライアン・カヴァノー
アンドリュー・G・ラ・マーカ
チャコ・ヴァン・リューウェン
ヴァンサン・マラヴァル
アリックス・テイラー
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
出演者エリザベス・シュー
アダム・スコット
ジェリー・オコンネル
ヴィング・レイムス
ジェシカ・ゾア
スティーブン・R・マックイーン
クリストファー・ロイド
リチャード・ドレイファス
音楽マイケル・ワンドマッチャー
撮影ジョン・R・レオネッティ
編集バクスター
製作会社ワインスタイン・カンパニー
配給アメリカ合衆国の旗 ディメンション・フィルムズ
日本の旗 ブロードメディア・スタジオ
公開アメリカ合衆国の旗 2010年8月20日
日本の旗 2011年8月27日
上映時間88分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$24,000,000[1]
興行収入$83,188,165[1]
前作殺人魚フライングキラー
次作ピラニア リターンズ
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ストーリー

春の観光シーズン。アメリカ・アリゾナ州のヴィクトリア湖[2]畔でボートを浮かべブラックバス釣りをしていたマシュー・ボイドは、突如発生した地震による湖底の地割れから大量に現れたピラニアの群れに襲われる。女性保安官ジュリー・フォレスターの息子ジェイクは、自称映画監督のデリック・ジョーンズから、ビーチで開催される祭を収録するため周辺の案内を依頼された。

一方、浜辺にマシューの無残な遺体が上がったことから、ジュリーは海洋学者の調査団を派遣させる。ジェイクはジュリーから言いつかった妹のローラとゼインの子守りを逃れ、たまたま居合わせた幼馴染のケリー・ドリスコルと共にデリックの撮影に参加。監視の目を離れたローラ達はボートで孤島へ向かい、ボートをなくして遭難する。ジュリーら調査団一行はピラニアを発見、魚類に詳しいカール・グッドマンに見せたところ、これがかつてコロラド川に生息していたが200万年以上前に氷河期の到来で絶滅したピラニアの祖先「パイゴセントラス・ナッテリー[3]」がより凶暴化した危険種だと判明、ビーチを閉鎖しないと大惨事になることが示唆された。しかし、ビーチでは既に祭が始まっており、保安官の警告では湖で遊ぶ観光客たちを抑えられなくなっていた。一方ジェイクは撮影に参加している途中、ローラたちを発見し船で救助に向かう。しかし二人を乗せた後、船が藻にひっかかり動きがとれなくなる。そのときビーチでは大量のピラニアが集まった人々に襲いかかり、惨状を呈していた。ジェイクたちの乗った船もいったんは動き始めたが、今度は岩に座礁し船底に穴があき沈み始める。ビーチでは地獄のような惨劇が繰り広げられていたが、ジェイクとローラたちの危機を知ったジュリーが救出に向かう。ジュリーは難破した船にロープをかけ、ローラとゼインを救い出すが、ジェイクは船室に閉じ込められているケリーを救うため、危険を冒して海中に潜り、船を爆発させてその隙に二人は脱出をはかる。

キャスト

役名俳優日本語吹替
ジュリー・フォレスター保安官エリザベス・シュー三石琴乃
ノヴァク・ラドジンスキーアダム・スコット小山力也
デリック・ジョーンズジェリー・オコンネル東地宏樹
ファロン保安官代理ヴィング・レイムス出川哲朗[4]
ケリー・ドリスコルジェシカ・ゾア坂本真綾
ジェイク・フォレスタースティーブン・R・マックイーン櫻井孝宏
ダニーケリー・ブルック白石涼子
ローラ・フォレスターブルックリン・プルー釘宮理恵
ゼイン・フォレスターセイジ・ライアン田村ゆかり
コンテスト司会者イーライ・ロス勝杏里
カール・グッドマンクリストファー・ロイド穂積隆信
マシュー・ボイドリチャード・ドレイファス柴田秀勝
クリスタルライリー・スティール福井美樹
トッドコーディー・ロンゴ加藤拓二
ブレットブライアン・クーバッハ新田英人
グッドマン夫人デブラ・コーウィン石田嘉代
ポーラディナ・メイヤー原島梢

製作

当初はチャック・ラッセルが監督する予定であり、また、ラッセルはピーター・ゴールドフィンガーとジョシュ・ストールバーグの脚本を書き直し、オリジナル版のジョン・セイルズの脚本を組み込もうとした[5]。最終的にアレクサンドル・アジャが監督に選ばれた[6]

製作開始は2008年末を予定していたが、2009年3月まで延期された[7]

撮影は2009年6月にアリゾナ州のレイク・ハヴァス・シティのハバス湖で行われた[8]。また、水は撮影のために赤く染められた[9]

アジャは2Dで撮影された本作をポストプロダクション時に3Dに変換した[10]。2010年公開された他の3Dコンバート映画とは異なり、急な思いつきで変換されたわけではなく、そして本作は初めて評論家に好意的に評された後付け3D映画のひとつとなった[11][12][13]

サウンドトラック

Piranha 3D: Original Motion Picture Soundtrack
複数のアーティストサウンドトラック
リリース
時間
レーベルLakeshore Records
プロデュースSkip WilliamsonEP、Brian McNelis (EP)
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レイクショア・レコーズよりサウンドトラックアルバムが発売された[14]

トラックリスト

#タイトル作詞・作曲アーティスト時間
1.Get U HomeCisco Adler & Aaron SmithShwayze
2.「Shake Shake」Emmanuel Duncan & LeviticusEnvy feat. Leviticus
3.「Here She Comes」Geoff Segel & Nik FrostFlatheads
4.「Make It Take It」Amanda McGrath, Alex Epton, Mario Andreoni, Santi White & Tyler PopeAmanda Blank
5.Bring the Noise (Remix Pump-kin Edit)」Carlten Ridenhour, Eric Sadler & Hank ShockleePublic Enemy vs. Benny Benassi
6.「She Moves」Jason O'Bryan, Barry Ashworth & Ter K. LawrenceDub Pistols
7.「Flower Duet from Lakmé」Léo DelibesAdriana Kohutkova & Denisa Slepkovska
8.「Nadas Por Free」Willy "Wil-Dog" Abers, Ulises Bella, Raul Pacheco, Justin Porée, Asdru Sierra & Jiro YamaguchiOzomatli
9.「Come and Get It」Eli Paperboy Reed, Ryan Spraker & Michael MontgomeryEli Paperboy Reed
10.「Now You See It (Benny Benassi & Dj Shimik Extendet Mix)」Armando C. Perez, Justin Roman, Vince Garcia, Tony Arazadon & Richard BaileyHonorebel feat. Pitbull & Jump Smokers
11.M.A.D.James Smith, Alice Spooner, Daniel Rice, Nick Rice & Chris PurcellHadouken!
12.I'm in the HouseSteve Aoki, William Adams & Justin BatesSteve Aoki feat. Zuper Blahq

サウンドトラック未収得曲

公開

劇場公開日は2010年4月16日を予定していたが、延期された[15]。さらにその後、2010年8月27日公開が計画されたが[16][17]、同年6月に1週間早まった8月20日に変更された[18]。予告編第一弾は『アバター』に付属された。第二弾は『エルム街の悪夢』や『インセプション』に付属された。2010年7月24日にコミコン・インターナショナルでプロモーションが行われる予定であったが、公開予定だった映像の一部が不適切であるとされ、取りやめになった[19]

興行収入

北米では公開週末3日間で1010万6872ドルの興行収入を挙げ、初登場6位となった[20]

評価

Rotten Tomatoesでは120のレビューで73%が支持して「フレッシュ」となり、平均点は10点満点で6.2点となった[21]Metacriticでの偏差は20のレビューで100点満点中53点となった[22]

続編

映画の成功を受け、ディメンション・フィルムズは続編の企画を発表[23]。続編のタイトルは『ピラニア リターンズ』で、ジョン・ギャラガーが監督し、パトリック・メルトンマーカス・ダンスタンが脚本を執筆。2012年6月1日に公開された。

脚注

外部リンク

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