フユナラ

フユナラ(Sessile Oak、Cornish Oak、Durmast Oak)は、ヨーロッパ全域からアナトリア半島に自生するナラの一種である。

フユナラ
分類
:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
:双子葉植物綱 Magnoliopsida
:ブナ目 Fagales
:ブナ科 Fagaceae
:コナラ属 Quercus
:フユナラ Q. petraea
学名
Quercus petraea
(Mattuschka) Liebl.
英名
Sessile Oak
葉とドングリを付けた芽
吻合した木

高さ20mから40mに達する落葉性の大木で、分布域の重なるヨーロッパナラに似る。葉は、長さ7cmから14cm、幅4cmから8cmで、両側に5つから6つの裂片があり、葉柄は1cm程度である。花は、春に咲く尾状花序である。果実は、長さ2cmから3cm、幅1cmから2cmのドングリであり、成熟までに約6か月を要する。

ヨーロッパナラとの比較

葉に葉柄があり、果実に花梗がない点が、ヨーロッパナラとの植物学上の大きな違いである。ヨーロッパナラが低地の深い肥えた土壌を好むのに対し、フユナラは、浅い酸性の砂質の土壌で、雨の多い300m以上の高地に生える。Quercus × rosaceaと名付けられたヨーロッパナラとの間の雑種は繁殖力を持ち、両親種が土壌を共有する場所で見られ、両親種の中間の性質を持つ。

利用

木材は、木骨造等の建設や造船、ワイン用のオークの製造等に用いられる。

シンボル

フユナラは、ウェールズの国木に指定され、Welsh Oakという別名でも知られる[1]。また、コーンウォールの木としても認識され、Cornish Oakという別名もある[2][3]

出典