プタハ

古代エジプトの神

プタハ(Ptah)は、古代エジプトの都市メンフィスで信仰された創造神

プタハ
Ptah
鍛冶神 創造神
ヒエログリフ表記
p
t
HA40
信仰の中心地メンフィス, カルナック, ディル・エル・メディーナ
シンボルジェド柱, アピス
配偶神セクメト
子供ネフェルトゥム
テンプレートを表示

概説

「神々の鍛冶屋」とされる。

その姿は、ピッタリと四肢をくっつけ、時に勃起した死者、緑の顔のミイラで表される。頭巾を被り、付け髭を着け、生命の象徴「アンク (Ankh)」、支配権を表す「ワス(ウアス)杖 (Ouas)」、そしてオシリスの背骨と言われるジェド柱 (Djed pillars) を組み合わせた杖を持つ[1]。他の神々のように動物の姿を取ることはなく、時代が下っても変わらなかった。

メンフィスが上下エジプト統一時に首都となったことから上下統一の神とも考えられた。

信仰

主にメンフィス、カルナックディル・エル・メディーナで信仰された。

エジプト神話の鍛冶や職人の守護神ともされ、セクメトを妻に持ち、ネフェルトゥムの父とされる[2][3]鍛冶で使う鉱物は地下資源であることから、タテネン英語版など地下世界の神とつながりを持つ。[要出典]また後世では、冥界の神とされたオシリスと結び付けられた[4]

プタハを世界創造の神とするメンフィス神学という独自の神話体系を持っていた[1][3]。その内容は、シャバカ石英語版と呼ばれる碑文によって知られている[5]

闇を好む神でもあるとされ、アブ・シンベル神殿に祭られた神々の像の中で、一つだけ一年を通して日が当たらない位置に祭られている。[要出典]

アピス牛は、メンフィスでは、プタハの分身とみなされて崇拝された[6][7]新王国時代の頃には、アピス牛としてこの世に現れるとも信じられて、さらに多くの地域で崇拝された[8]

脚注

参考文献

  • イオンズ, ヴェロニカ『エジプト神話』酒井傳六訳、青土社〈シリーズ世界の神話〉、1991年8月。ISBN 978-4-7917-5145-7 
  • 松村一男、平藤喜久子、山田仁史編 編『神の文化史事典』白水社、2013年2月。ISBN 978-4-560-08265-2 

関連項目

外部リンク

🔥 Top keywords: メインページ宮崎麗果特別:検索豊後水道松本忠久土居志央梨若葉竜也能登半島地震 (2024年)田中雄士長谷部誠井上道義The GazettE若林志穂服部百音黒木啓司REITA虎に翼平井理央出口夏希サーブ (盲導犬)三鷹事件セウォル号沈没事故白眞勲三淵嘉子高橋克也 (オウム真理教)ME:Iルーシー・ブラックマン事件佐藤ありさ杉咲花蜜谷浩弥水野真紀亀井亜紀子 (政治家)熊本地震 (2016年)水原一平井川意高中川安奈 (アナウンサー)内藤剛志いなば食品YOSHIKI