ベトナムの雅楽

ベトナムにおける雅楽

ベトナムの雅楽(べとなむのががく、ベトナム語Nhã nhạc cung đình Huế / 雅樂宮廷化、音読み:ががく きゅうていか、英語Vietnamese Court Music Nha Nhac)は、ベトナムの宮廷で演じられた雅楽である。

ベトナムの雅楽
ベトナムの雅楽
各種表記
チュ・クオック・グーNhã nhạc cung đình Huế
漢字・チュノム雅樂宮廷化
北部発音:ニャーニャック・クンディン・フエ
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歴史

15世紀に中国のから伝わった音楽を基礎として[1]、胡朝時代(1400年 - 1414年)に誕生し、黎朝時代(1428年 - 1788年)、阮朝時代(1802年 - 1945年)に宮廷儀式として確立された。

主にフエの宮廷で演奏されてきたが、1945年に阮朝が滅亡したことで奏者が離散し、この後のベトナム戦争による破壊により、一時「忘れ去られた音楽」と呼ばれて消滅の危機に瀕したが、聖徳大学の徳丸吉彦教授をはじめとした人々の尽力で復活した[1]。また、徳丸吉彦の提言で、1996年フエ大学に宮廷音楽コースが設置され、2000年以降卒業生を出している[1]

2003年11月7日の第2回「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」において傑作の宣言を受けており、無形文化遺産に登録されることが事実上確定していたが、2009年9月の初の登録で正式に登録された。2006年11月にフエ遺跡保存センター宮廷音楽合奏団が来日し、コンサートを行っている。

内容

ベトナムの雅楽は、オーボエの一種「ケン」や、横笛「サオ」などの楽器を用いた速いテンポが特徴である[1]

また、中国の宮廷音楽を源流としているため、日本の雅楽と姉妹関係といわれており、日本へは8世紀奈良時代)にチャンパ王国の僧仏哲が伝えたインド系の楽舞が、林邑楽として継承されている[1][2][3]

脚注

参考文献

  • 愛川フォール紀子・古田陽久・古田真美 『世界無形文化遺産データ・ブック―2006年版―』 シンクタンクせとうち総合研究機構、2006年、ISBN 4-86200-113-0

関連項目

外部リンク

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