ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

2023年のアメリカのアクション映画

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(原題: Mission: Impossible – Dead Reckoning)は、2023年に公開されたアメリカ合衆国スパイアクション映画。『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7作目。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
Mission: Impossible – Dead Reckoning
監督クリストファー・マッカリー
脚本クリストファー・マッカリー
エリック・ジェンドレセン
原作スパイ大作戦
ブルース・ゲラー
製作トム・クルーズ
クリストファー・マッカリー
デヴィッド・エリソン
ジェイク・マイヤーズ
出演者トム・クルーズ
ヘイリー・アトウェル
ヴィング・レイムス
サイモン・ペッグ
レベッカ・ファーガソン
ヴァネッサ・カービー
イーサイ・モラレス
ポム・クレメンティエフ
ヘンリー・ツェニー
音楽ローン・バルフ
撮影フレーザー・タガート
編集エディ・ハミルトン
製作会社スカイダンス・メディア
TCプロダクションズ
配給アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 東和ピクチャーズ
公開アメリカ合衆国の旗 2023年7月12日
日本の旗 2023年7月21日
上映時間163分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
前作ミッション:インポッシブル/フォールアウト
次作ミッション:インポッシブル8
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アメリカ合衆国ではパラマウント映画の配給で2023年7月14日に公開[1]。日本では東和ピクチャーズの配給により公開。

原題について、公開当初は『Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One』というタイトルであったが、2024年1月に原題から「PART ONE」が外れ、現タイトルに変更となった[2]

シリーズ初の2部作であり、本作は前編となる。後編である『ミッション:インポッシブル8』は2025年5月23日に公開予定[3]

ストーリー

ロシアの次世代潜水艦であるセヴァストポリは推測航法(デッドレコニング/Dead Reckoning)を用いた新しい航行システムを試験運用する為、高度なAIシステムを採用した。しかし、この新型AIが自我を得た事により乗務員達をかく乱させ、自らが発射した魚雷により潜水艦を沈没させ、乗務員全員が死亡する。IMFエージェントであるイーサン・ハントはアラビア砂漠のエンプティ・クオーターに潜伏する元MI6のイルサ・ファウストから十字架型の鍵の半分を取り戻すようIMFに命じられる。その後、ワシントンD.C.で行われたアメリカ情報機関のリーダー達の会議で、ロシアが開発したこの新型AIを”エンティティ”と呼び、それが世界の主要な防衛、情報、金融ネットワークに潜入し脅威となる事について話し合われる。世界各国は自国の安全保障の為、この不正AIの「実体」を唯一制御可能な2つで1つとなる鍵を手に入れようと画策するが、イーサンはエンティティが人類にとって今後大きな脅威となると考え、その破壊を試みる。イーサンと彼のチームは全人類を脅かす全能AIが間違った人間の手に渡る前にその制御キーを追跡し、見つけ出すというこれまでで最も危険な任務に挑む。危機に瀕している未来と世界の運命の支配、そしてイーサンの過去の敵が接近するにつれて、世界中でイーサンと仲間たちの戦いが始まる。

登場人物

イーサン・ハント英語版
IMFエージェントでありチームのリーダー。
グレース
泥棒。アブダビの空港でイーサンと出会い、IMFチームと共に行動することになる。
ルーサー・スティッケル英語版
IMFコンピュータ技術者。長年親友のイーサンと共にチームで行動している。
ベンジー・ダン
IMFテクニカルフィールドエージェントであり、イーサンのチームのメンバー。
イルサ・ファウスト
MI6エージェント。
アラナ・ミツソポリス
ホワイト・ウィドウとして知られる闇市場の武器仲買人。
第1作目でヴァネッサ・レッドグレイヴが演じていた武器商人マックスの娘。
ゾラ
アラナの兄。
ガブリエル
本作の悪役。IMFエージェントとなる前からイーサンと深い因縁を持という間柄である。
世界を統べる全能AIシステムであるエンティティと共謀しているように見られるが、その目的などは不明。
パリス
イーサンとグレースを狙うフランスの暗殺者。執拗にイーサンを追跡し、ずば抜けた格闘能力を持つ。
ジャスパー・ブリッグス
イーサンを追うアメリカ諜報部員の男。
ドガ
ジャスパーのパートナー。
ユージーン・キトリッジ
第1作目に登場したIMFの監査官であり、現在はCIA長官。第1作目同様に指令の声も担当する。
デンリンガー
アメリカ合衆国国家情報長官

キャスト

役名俳優日本語吹き替え[4]
イーサン・ハントトム・クルーズ森川智之[5]
グレースヘイリー・アトウェル園崎未恵[5]
ルーサー・スティッケルヴィング・レイムス手塚秀彰[5]
ベンジー・ダンサイモン・ペッグ根本泰彦[5]
イルサ・ファウストレベッカ・ファーガソン甲斐田裕子[5]
ホワイト・ウィドウヴァネッサ・カービー広瀬アリス[5]
ガブリエルイーサイ・モラレス津田健次郎[5]
パリスポム・クレメンティエフ原語流用
キトリッジヘンリー・ツェニー江原正士[5]
指令の声
ブリッグスシェー・ウィガム石住昭彦
ドガグレッグ・ターザン・デイヴィス杉村憲司
ゾラフレデリック・シュミット遠藤大智
マリーマリエラ・ガリガ台詞なし
デンリンガーケイリー・エルウィス河本邦弘
NRO代表チャールズ・パーネル広瀬彰勇
NSA代表マーク・ゲイティス小形満
DIA代表インディラ・ヴァルマ松井茜
JSOC代表ロブ・ディレイニー山岸治雄
宅配アレックス・J・フェルプス平野潤也
艦長マルチン・ドロチンスキ平林剛
副艦長イワン・イヴァシュキン大泊貴揮
甲板部士官ザハリ・バハロヴボルケーノ太田
砲雷長エイドリアン・ブーシェ武田太一
操舵手サム・バレット原田翔平
ソナー長ルイス・ヴォーン清水優譲
治安判事ガエターノ・ブルーノ宮本充
その他N/A各務立基
阿部竜一
真木駿一
米田えん
高梁りつ

製作と公開

2019年1月、トム・クルーズは前作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のクリストファー・マッカリー監督が脚本と監督を担当する『ミッション:インポッシブル』の続編を2作続けて撮影することを発表した。第7作と第8作を同時進行で撮影し、当初はそれぞれ2021年2022年に連続公開する予定で[6]米国時間の2020年2月20日からヴェネツィアで撮影を開始した。

しかし、新型コロナウイルスの影響を受け同年2月24日には撮影の中断・延期が発表された[7][8]。同年末に再開され、2021年9月にノルウェー、イギリス、イタリア、アラブ首長国連邦などでも撮影が行われた。また2作を同時に撮影する予定もクルーズのスケジュールの関係で変更を余儀なくされた。当初2021年7月23日に公開予定だったが、2022年5月27日に延期された[9]。2021年9月には『トップガン マーヴェリック』の公開予定が5月27日に延期されたことに伴い、本作の公開予定が同年9月30日に再延期された[10]。その後、2022年1月には新型コロナウイルスのオミクロン株の流行を受け[11]、2023年7月14日に再々延期された。

本作は『ミッション:ミッション:インポッシブル2』(2000年)以来、J・J・エイブラムスが一切関わらず、『ミッション:インポッシブルIII』(2006年)以来、バッド・ロボット・プロダクションズが製作に携わっていない初のシリーズ作品でもある。ただしCOVID-19による度重なる遅延(合計7回ほど撮影が中断されている)により製作費は膨れ上がり、推定総予算は2億9,100万ドルと見積もられ、これまでの歴代のハリウッド映画の中でも高額な作品の1つとなっている。またシリーズ中の最高額であり、トム・クルーズ自身のキャリアの中でも最も高額な映画となっている。

2023年8月、アメリカのエンターテインメント専門誌であるバラエティによると興行収入の面で苦戦し、1億ドル(約146億円)の損失を出す可能性があると報じた。制作費を上回る収益は上げたものの、マーケティング費用を回収するには十分ではないとしており、同誌は本作公開の1週間後に封切りされた『バービー』(ワーナー・ブラザース配給)並びに『オッペンハイマー』(ユニバーサル・ピクチャーズ配給)の好調も影響していると分析している[12]

2024年1月25日から定額制動画配信サービスParamount+」での見放題配信を開始する予定[2]

日本

2023年7月21日に公開[13]。同年7月には同年12月に公開予定のアニメ映画劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』とのコラボレーションも行われた[14]

2023年7月17日には東京都内でジャパンプレミアを開催すると共に一部の映画館においてプレミアイベントの中継と本作品の先行上映も行われる予定だった[15][16]。しかし、同月14日から全米俳優組合のSAG-AFTRAストライキを開始したことに伴い、トム・クルーズサイモン・ペッグを始めとする本作品出演者の訪日が困難になったとして、プレミアイベントの開催を中止にすることを同日に配給会社東和ピクチャーズから発表された[17][18][19][20]。なお、ジャパンプレミアの試写会と先行上映企画については予定通り行われ、ストライキ開始直前に収録したトムのコメント映像などが流された[18][21]

ホームメディアについては2023年10月18日からデジタル配信が先行する形でセル配信の販売を開始した。レンタル並びにディスクによる販売については同年11月29日から開始した[22][23]

脚注

外部リンク

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