ユネスコ親善大使

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ユネスコ親善大使(ユネスコしんぜんたいし、: UNESCO Goodwill Ambassador)は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の目指す理想や考え方を広げる役割を担った親善大使である。マスメディアの注目を得ている著名人がその任に着く場合もある。「大使」との名称を用いているが、国際法・国内法上の外交官である大使特命全権大使など)ではない。

現在のユネスコ親善大使

以下に、現在のユネスコ親善大使の一覧を示す。姓の五十音順(ただし、王族は名前)。[1]

氏名就任支援するプロジェクト及び活動リンク
ヴァルダス・アダムクス  リトアニア2003年知識社会の構築[3]
ヤリッツァ・アパリシオ メキシコ2019年先住民族[4]
アラ・アブラミアン ロシア2003年文明間の対話[5]
クリスティアン・アマンプール イギリス アメリカ合衆国2015年表現の自由及びジャーナリストの安全[6]
メティン・アルディティ スイス2004年名誉親善大使・知的対話[7]
メフリバン・アリエヴァ アゼルバイジャン2004年口承音楽の伝統、国際的な文化交流及び音楽教育の振興[8]
ビタリ・イグナテンコ ロシア2008年ロシア語圏における教育科学文化情報振興[9]
フォレスト・ウィテカー アメリカ合衆国2011年コミュニティー内及びコミュニティー間の平和と和解のための教育[10]
ミゲル・アンヘル・エストレージャ アルゼンチン1989年[11]
スマヤ・エル=ハッサン王女 ヨルダン2017年平和のための科学[12]
アレクサンドラ・オチローヴァ ロシア2012年[13]
ウテ・ヘンリエッテ・オホーヴェン ドイツ1992年児童教育基金[14]
ピエール・カルダン フランス1991年チェルノブイリ被害者救済とその他の人道的プログラム[15]
クラウディア・カルディナーレ イタリア2000年教育を通した(特に、地中海沿岸諸国の)女性の権利保護[16]
カロリーヌ公女 モナコ2003年アフリカにおける女性の地位向上及び児童と家族の保護[17]
ディーヤ・カーン  ノルウェー2016年芸術における自由と創造性[18]
イヴリー・ギトリス イスラエル1990年教育及び文化プロジェクト[19]
ムワイ・キバキ  ケニア2016年アフリカにおける水資源[20]
ニザン・グゥアナース ブラジル2011年[21]
エスター・クーパースミス アメリカ合衆国2009年[22]
ベアテセルジュ・クラルスフェルト フランス ドイツ イスラエル2015年ホロコーストの歴史教育と大量虐殺防止[23]
ミンチメル・シャイミーエフ ロシア2017年知的対話[24]
ジャン・ミッシェル・ジャール フランス1993年環境保護、青少年教育、多文化主義、識字率向上[25]
マハー・チャクリ・シリントン王女 タイ2005年少数民族児童及び無形文化遺産の保護[26]
ジャクリーヌ(ジャッキー)・シルバ ブラジル2009年スポーツ推進を通じた人道的プロジェクト[27]
ハヤット・シンディ サウジアラビア2012年アラブ人女性のための科学教育振興[28]
エドヴァ・セール フランス イスラエル2017年平和文化の手段としての文化と社会的包摂の対話[29]
千玄室 日本2012年日本の伝統文化である茶会などを通して、世界に平和の尊さと文化の大切さを広めること[30]
ダナ・フィラス王女 ヨルダン2017年持続可能な観光振興による文化保全・保護[31]
譚盾 中華人民共和国2013年音楽を通した知的対話[32]
マハ・エル=カリル・チャラビー レバノン2016年文化遺産維持振興[33]
ズラブ・ツェレテリ ジョージア1996年文化および芸術プロジェクト[34]
シェイック・モディボ・ディアラ マリ1998年アフリカにおける科学技術教育振興[35]
マリア・テレサ大公妃 ルクセンブルク1997年教育及び女性の権利向上、マイクロファイナンス、貧困撲滅キャンペーン[36]
サリフ・トラオレ コートジボワール2012年文学振興・困窮地域の差別と不正抑止[37]
シャイハ・モーザ・ビント・ナーセル カタール2003年基礎及び高等教育推進[38]
ナディア・ナディム  デンマーク2019年スポーツ振興とジェンダー平等推進[39]
イボンヌ・A・バキ エクアドル2010年平和[40]
バヒーヤ・ハリーリー レバノン2000年世界遺産の保護及びアラブ世界における教育・文化・女性の権利・持続可能な開発[41]
ナセル・デビッド・ハリリ イギリス[42]
マリアンナ・ヴァルディノヤニス ギリシャ1999年文化間の対話、女性の権利保護、文化オリンピック振興[43]
ジャンカルロ・エリア・ヴァローリ イタリア2001年伝統民族詩歌保護[44]
ハービー・ハンコック アメリカ合衆国2011年対話・文化芸術を通した平和振興[45]
ジュディス・ピザール アメリカ合衆国2017年文化の多様性と文化外交[46]
シャンタル・ビヤ カメルーン2008年HIV教育・啓発及び予防活動[47]
ミル・ヴィレラ ブラジル2004年ラテン・アメリカにおけるボランティア・プロジェクト及び初等教育推進[48]
キム・フック・ファン・ティ  ベトナム1994年児童・孤児・無実の戦争被害者の保護及び教育[49]
フィリヤル王女 ヨルダン1992年人道支援及び生活水準向上等[50]
ヴィグディス・フィンボガドゥティル アイスランド1998年言語の多様性、女性の権利、教育の振興[51]
ヴャチェスラフ・フェティソフ ロシア2004年体育教育とスポーツ振興による将来世代向けの未来創造[52]
マリア・フランチェスカ・メルローニ イタリア2017年持続可能な都市開発の戦略要因としての創造性推進[53]
ファン・ディエゴ・フローレス ペルー[54]
ローラ・ブッシュ アメリカ合衆国2003年読書による教育振興と文学[55]
セルゲイ・ブブカ  ウクライナ2003年スポーツとオリンピック精神を通じた平和と忍耐の振興[56]
ピエール・ベルジェ フランス1993年人権擁護及びHIV/AIDS撲滅[57]
彭麗媛 中華人民共和国2014年女性・少女教育振興[58]
パトリック・ボードレー フランス1999年児童教育プログラム[59]
ラバー・マジェール アルジェリア[60]
デニス・マツーエフ ロシア2014年音楽教育の振興[61]
ジャン・マロリー フランス2007年北極圏の民族と文化の保護、環境問題[62]
ヴェラ・ミカルスキー=ホフマン スイス2016年文学創造及び読書習慣[63]
ヴィック・ムニーズ ブラジル2011年[64]
キティン・ムニョス スペイン1997年無形文化財とその環境の保護及び振興[65]
オスカル・メツァヴァト ブラジル2011年若者にプライオリティーを置いた平和の文化、社会的包摂、持続的開発[66]
ラーラ・メリヤム王女 モロッコ2001年女性と児童の権利向上[67]
リゴベルタ・メンチュウ・トゥム グアテマラ1996年平和文化の振興、先住民族の権利保護[68]
マルク・ラドレ=ド=ラシャリエール フランス2009年[69]
スサーナ・リナルディ アルゼンチン1992年児童保護、人権救済、芸術家の権利保護[70]
オメル・ズルフ・リバネリ トルコ1996年[71]
ローレンティン王子妃 オランダ2009年文学振興[72]
アンドレス・ロメール メキシコ2017年教育を通じた自由と多様性のある社会[73]

過去のユネスコ親善大使

過去の「ユネスコ平和芸術家(UNESCO Artist for Peace)」も含む[2]

氏名在任期間支援していたプロジェクト及び活動リンク
アリシア・アロンソ  キューバ2002年-2019年有形無形文化財の保存[74]
フリオ・ウェルテイン アルゼンチン1995年-2013年ラテンアメリカにおける文化保護、教育振興、環境保護[75]
クリスティーナ・オーウェン=ジョーンズ イタリア2004年HIV/AIDS予防教育プログラム[76]
モンセラート・カバリェ スペイン1994年-2018年恵まれない子供たちと戦争被害者のための基金[77]
マリーン・コンスタンティン  ルーマニア1992年-2011年音楽と世界遺産[78]
ヤジド・サベグ アルジェリア2010年若年層・文化多様性・知識のデジタル化[79]
ガッサン・シェーカー オマーン1989年-2011年人道支援基金、口承無形文化財保護[80]
ウォーレ・ショインカ ナイジェリア1994年-2009年アフリカ文化、情報・コミュニケーション振興、世界科学知識倫理委員会[81]
城之内ミサ 日本2006年-無形有形文化財保護[82]
マダンジート・シン インド2000年-2013年非暴力平和主義、南アジア文化教育プロジェクト[83]
サニー・バーキー インド2012年アラブ首長国連邦における教育振興[84]
クリスティーン・ハキム インドネシア2008年東南アジアにおける教員教育[85]
平山郁夫 日本1988年-2009年世界遺産保護修復[86]
リリー・マリーニョ ブラジル1999年-2011年貧困からの解放と識字率向上[87]
ネルソン・マンデラ 南アフリカ共和国2005年-2013年[88]
ユーディ・メニューイン スイス
イギリス
1992年-1999年[89]
コン・リー 中華人民共和国[3] シンガポール2000年-平和のための芸術活動[90]
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ アメリカ合衆国1998年-2007年教育文化プロジェクト[91]

脚注

関連項目

外部リンク