リコ・ベホーベン

リコ・ヴァーホーベン(Rico Verhoeven, 1989年4月10日 - )は、オランダ男性キックボクサー北ブラバント州出身。スーパープロジム/チーム・リコ所属。現GLORY世界ヘビー級王者。K-1時代はリコ・ヴァーホーベンと表記されていた。日本のメディアからはリコ・フェルホーフェンリコ・フェルフーフェンと表記されることもあり、オランダ語発音により忠実である。

リコ・ベホーベン
基本情報
本名リカルド・フェルフーフェン
通称Prince of Kickboxing
(キックボクシング界のプリンス)
King of Kicboxing
(キックボクシング界の王)
階級スーパーヘビー級K-1
ヘビー級GLORY
身長196cm
体重122kg
国籍オランダの旗 オランダ
誕生日 (1989-04-10) 1989年4月10日(35歳)
出身地北ブラバント州
スタイルキックボクシング極真空手
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若くして恵まれたスーパーヘビー級の体格、卓越したテクニック、加えて端正な顔つきを持つことから「Prince of Kickboxing(キックボクシング界のプリンス)」の異名を持つ。

10代の頃からその才能を高く評価されており、アーネスト・ホーストから「まだ成功を収めていない若手の中で最も有望な才能と素晴らしいポテンシャルを持っているし、いずれビッグな選手になる」と評価され[1]ピーター・アーツに憧れていることもあって「アーツ2世」と呼ばれていた。24歳で世界最大のキックボクシング団体GLORYのヘビー級世界トーナメントで優勝を果たし、憧れのアーツの引退試合の相手も務めた。

練習仲間であるプロボクシング世界ヘビー級チャンピオンのタイソン・フューリーからは「リコとのスパーリングでテンプルにパンチをくらって2度もカットしてしまった」[2]「リコはキック界においてもトップファイターだが、プロボクシングに転向しても1~2年で簡単にトップになれる」[3]と絶賛されている。

また、総合格闘技への参戦も視野に入れて練習しており、グラップリングルールの小規模なトーナメントにも出場するなどしている。

子供の頃から日本のアニメドラゴンボール」が好きである[4]

非行に走った子供達をキックボクシングを通して更生させるプロジェクトに参加している。また、将来的には俳優になって人々を楽しませることを夢として挙げている[5]

来歴

5歳の時に極真空手を始める。父親が極真空手有段者であったため、父親に訓練されることもあった。その後キックボクシングに移行。[6]

2008年4月26日、K-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAMのオープニングファイトでクリスチャーノ・デルガドと対戦し、1Rに左膝蹴りと右フックで2度のダウンを奪い判定勝ち。

2008年8月9日、K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAIIのリザーブファイトでKOICHIと対戦し、判定勝ち。

2009年8月11日、K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYOで行われたFINAL16 QUALIFYING GPに出場し、1回戦でブリース・ギドンに0-3の判定負け。

2010年5月29日、IT'S SHOWTIMEゼバット・ポーツラックと対戦し、判定勝ちを収めた[7]

2010年12月18日、IT'S SHOWTIMEでクリス・ノールズと対戦予定だったが、大雪のためイギリスの空港が前面閉鎖されてノールズがオランダに来ることができず、試合前日にフランシスコ・ムニョスとの対戦が決定し、判定勝ちを収めた[8]

2011年3月6日、IT'S SHOWTIMEでジャマール・ベン・サディックにダウンを奪われ、2Rにタオル投入TKO負け。

2011年11月17日、SuperKombat: Fight Clubにて、IT'S SHOWTIME世界ヘビー級王者ヘスディ・ゲルゲスと対戦し、きわどいながらも番狂わせの2-1の判定勝ち。

2012年1月28日、IT'S SHOWTIME 54 & 55にて、エロール・ジマーマンに1RKO負け[9]

2012年3月17日、敵地オーストラリアベン・エドワーズと対戦し、3-0の判定勝ち。

2012年5月27日、K-1 Rising 2012 ~ K-1 WORLD MAX Final 16 ~ in Madridにてセルゲイ・ラシェンコに延長戦の末に1-2の判定負け[10]

2012年6月30日、IT'S SHOWTIME 57 & 58にてヘスディ・ゲルゲスと再戦し、ダウンを奪って3-0の判定勝ち[11]

2012年12月31日、DREAM.18 & GLORY 4でのGLORY GRAND SLAMヘビー級トーナメント1回戦でセルゲイ・ハリトーノフに2R終了判定勝ち。続く準々決勝でセミー・シュルトに判定負け。シュルトはその後も勝って優勝したが、翌日のインタビューでシュルトから「今回のトーナメント4試合の中でリコとの試合が一番難しかった」と評された[12]

2013年4月20日、GLORY 7 Milanにてジョナタ・ディニスと対戦し、ダウンを奪って判定勝ち[13]

2013年6月22日、GLORY 9 New Yorkにてエロール・ジマーマンと再戦し、3-0の判定勝ちでリベンジ成功[14]

2013年10月12日、GLORY 11 Chicagoのヘビー級世界トーナメント1回戦にて、優勝候補本命のグーカン・サキと対戦し、開始早々のサキのスリップをレフェリーがダウンと誤審し、その後は互角の戦いを繰り広げ、大番狂わせの2-0の判定勝ち。試合直後のリング上のインタビューでは「あのダウンには驚いた。でもリングではレフェリーがボスだから」とコメントした[15]。続く決勝では1回戦を1RKOで勝ち上がってきた親友ダニエル・ギタと対戦し、3-0の判定勝ちで優勝。優勝候補の二人を破っての優勝で脚光を浴びた。優勝後のリング上でのインタビューでは「(僅差の戦いだっただけに延長戦になることも考えたか?と聞かれて)大丈夫。4ラウンドでも5ラウンドでもやれるよ。そのために必死で練習してきた。『最後まで動いて攻め続けろ』って言われてきた。僕はその通りやった。そして栄冠を手にしたんだ。僕は次世代のピーター・アーツと呼ばれてきた。だから今日は何としてもこのベルトが欲しかった」と語った[16]

2013年12月21日、GLORY 13 TOKYOにてリコにとって子供の頃からの憧れであるピーター・アーツの引退試合の相手を務め、ローキックを効かせて判定勝ち[17]

戦績

キックボクシング

キックボクシング 戦績
74 試合(T)KO判定その他引き分け無効試合
642143000
10280
勝敗対戦相手試合結果大会名開催年月日
レヴィ・リグターズ2R 2:59 KO(右ローキック)GLORY Heavyweight Grand Prix
【GLORYヘビー級グランプリ決勝戦】
2024年3月9日
ナビル・ハチャブ3R終了 判定5-0GLORY Heavyweight Grand Prix
【GLORYヘビー級グランプリ準決勝】
2024年3月9日
ソフィアン・ライドゥニ3R終了 判定5-0GLORY Heavyweight Grand Prix
【GLORYヘビー級グランプリ1回戦】
2024年3月9日
タリク・オサロ5R終了 判定5-0Glory: Collision 6
【GLORY世界ヘビー級王座統一戦】
2023年11月4日
ヘスディ・ゲルゲス5R 1:58 TKO(パンチ連打)HIT IT2022年10月9日
ジャマル・ベン・サディク4R 0:56 TKO(パンチ連打)Glory Collision 3
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2021年10月23日
タリク・カバべ1R終了 TKO(棄権)Glory 77: Rotterdam
【GLORYヘビー級世界トーナメント決勝】
2021年1月30日
ヘスディ・ゲルゲス3R終了 判定5-0Glory 77: Rotterdam
【GLORYヘビー級世界トーナメント準決勝】
2021年1月30日
バダ・ハリ3R 0:59 TKO(脚の負傷)GLORY 74 Arnhem
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2019年12月21日
グト・イノセンテ5R終了 判定5-0GLORY 59 Amsterdam
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2018年9月29日
ムラデン・ブレストバッチ5R終了 判定5-0GLORY 54 Birmingham
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2018年6月2日
ジャマル・ベン・サディク5RTKO (パンチ)GLORY 49 Rotterdam
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2017年12月9日
アントニオ・シウバ2RTKO (パンチ)GLORY 46 China2017年10月14日
イスマエル・ラザール5R終了 判定5-0GLORY 41 Holland2017年5月20日
バダ・ハリ2RTKO (バダ・ハリの怪我)GLORY 36 Oberhausen2016年12月10日
アンダーソン・ブラドック・シルバ2RTKO (3ノックダウン)GLORY 33 New Jersey
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2016年9月9日
ムラデン・ブレストバッチ5R終了 判定5-0GLORY 28 Paris
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2016年3月12日
ベンジャミン・アデグバイ1RKO (右フック)GLORY 26 Amsterdam
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2015年12月4日
ベンジャミン・アデグバイ5R終了 判定5-0GLORY 22 Lille
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2015年6月5日
エロール・ジマーマン2R TKO (ジマーマンの怪我)GLORY 19 Virginia
【GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ】
2015年2月6日
×アンドレイ・ヘラシムチュック3R終了 判定3-0Kunlun Fight 152015年1月3日
ダニエル・ギタ5R終了 判定5-0GLORY 17 Los Angeles
【GLORY世界ヘビー級王座決定戦】
2014年6月12日
ピーター・アーツ3R終了 判定2-1GLORY 13 TOKYO
【ピーター・アーツ引退試合】
2013年12月21日
ダニエル・ギタ3R終了 判定3-0GLORY 11 Chicago
【GLORYヘビー級世界トーナメント2013 決勝】
2013年10月12日
グーカン・サキ3R終了 判定2-0GLORY 11 Chicago
【GLORYヘビー級世界トーナメント2013 1回戦】
2013年10月12日
エロール・ジマーマン3R終了 判定3-0GLORY 9 New York2013年6月22日
ジョナタ・ディニス3R終了 判定5-0GLORY 7 Milan2013年4月20日
×セミー・シュルト2分2R終了 判定0-5DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜
【GRAND SLAMヘビー級トーナメント2012 準々決勝】
2012年12月31日
セルゲイ・ハリトーノフ2分2R終了 判定5-0DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜
【GRAND SLAMヘビー級トーナメント2012 1回戦】
2012年12月31日
ヘスディ・ゲルゲス3R終了 判定3-0IT'S SHOWTIME 57 & 582012年6月30日
×セルゲイ・ラシェンコ3R+延長1R終了 判定1-2K-1 Rising 2012 ~ K-1 WORLD MAX Final 16 ~ in Madrid2012年5月27日
ベン・エドワーズ判定3-0Capital Punishment 52012年3月17日
×エロール・ジマーマン1R 0:59 KO(左フック)IT'S SHOWTIME 54 & 552012年1月28日
ヘスディ・ゲルゲス3R終了 判定2-1SuperKombat: Fight Club2011年11月17日
レアモン・ウェルボレン3R終了 判定Kalverdijkje Leeuwarden 20112011年6月18日
ジャスティス・スミス1R KO(パンチ連打)SuperKombat World Grand Prix I2011年5月21日
×ジャマル・ベン・サディク2R 1:00 TKO(タオル投入)It's Showtime Sporthallen Zuid2011年3月6日
フランシスコ・ムニョス3R終了 判定IT'S SHOWTIME2010年12月18日
Michael Duut判定RingRage part 52010年10月9日
リカルド・ヴァン・デン・ボス判定IT'S SHOWTIME 2010 Amsterdam II2010年9月12日
ゼバット・ポーツラック3R終了 判定IT'S SHOWTIME2010年5月29日
ムトゥル・カラブレット判定Beast of the East2010年1月30日
ジャンティジュ・シェルセマ1R KOIt's Showtime2009年11月21日
×ルステミ・クレシュニック判定It's Showtime2009年10月24日
ガボール・メイツァー3R終了 判定It's Showtime 2009 Budapest2009年8月29日
×ブリース・ギドン3R終了 判定0-3K-1 WORLD GP 2009 IN TOKYO
【FINAL16 QUALIFYING GP 1回戦】
2009年8月11日
×イスマエル・ロント3R終了 判定Gentlemen Fight Night2009年6月13日
リカルド・フィエート3R終了 判定3-0It's Showtime 2009 Amsterdam2009年5月16日
ピーター・マエストロビッチ3R終了 判定3-0Oktagon presents: It's Showtime 20092009年3月14日
フィリップ・バーリンデン3R終了 判定It's Showtime presents: Fights at the Border2009年2月8日
デニス・ストルツェンバッハ3R終了 判定It's Showtime2008年11月29日
KOICHI3R終了 判定3-0K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAII
【リザーブファイト】
2008年8月9日
クリスチャーノ・デルガド3R終了 判定3-0K-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAM
【オープニングファイト】
2008年4月26日
リドウアン・アブデルラウイ3R終了 判定K-1 EUROPE MAX 2008 IN HOLLAND2008年2月17日
カミル・ソコロフスキー5R終了 判定KlasH IV2007年12月16日
×Said Eljajaui3R終了 判定Fight Night Veghel2007年5月13日
トス・ゾルタン判定WFCA2007年3月24日
×ブライアン・ダウヴィス5R終了 判定0-3Freefight en Kickbox Gala2006年10月15日
ハンス・クルーズ判定No Guts No Glory2006年5月27日
リドウアン・アブデルラウイ3R終了 判定K.O.C. III2006年4月9日
クリス・オウェラント3R KO(右フック)WFCA2006年2月4日
ステイン・ファン・タテンホーブ3R終了 判定Gala in Roosendaal2005年11月26日
アルバート・ロメオKOGala in Goes,Zeeland2005年10月16日
サンダー・ダイビス判定FFE Gala in Zonnehuis2005年5月29日
ウィルバート・ダム2R 1:56 KOIMPACT Roosendaal2005年4月30日

総合格闘技

総合格闘技 戦績
1 試合(T)KO一本判定その他引き分け無効試合
1100000
00000
勝敗対戦相手試合結果大会名開催年月日
ビクトル・ボグツキ1R 2:11 TKO(パウンド)RXF 202015年10月19日

ボクシング

プロボクシング 戦績
1 試合(T)KO判定その他引き分け無効試合
110000
0000
日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12014年4月29日2R 1:40KOヤノス・フィンフェラ  ハンガリー
テンプレート

獲得タイトル

  • GLORYヘビー級世界トーナメント2013 優勝(2013年)
  • 第2代GLORY世界ヘビー級王座(2014年)
  • GLORYヘビー級世界トーナメント2021 優勝(2021年)
  • GLORYヘビー級グランプリ 優勝(2024年)

出演

  • キックボクサー ザ・リベンジ英語版(2018年)

脚注

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
セミー・シュルト
第2代GLORY世界ヘビー級王者

2014年6月21日 - 現在

次王者
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