ローマ県

ローマ県
Città metropolitana di Roma Capitale
ローマの県章
ローマの県章
ローマ県の位置
イタリアの旗 イタリア
ラツィオ州の旗 ラツィオ
県都ローマ
面積5,351.81 [1] km²
人口
 - 総計
 - 人口密度
2014-01-01
4,321,244 [2]
807.4 人/km²
コムーネ121  50音順一覧
主なコムーネアンツィオチャンピーノチヴィタヴェッキアフィウミチーノグイドーニア・モンテチェーリオモンテロトンドネットゥーノティヴォリヴェッレトリ
略記号RM. ナンバープレート表記は Roma
ISO 3166-2:ITIT-RM
CAP 
市外局番06 0774 0766
ISTATコード058
県公式ウェブサイト[2]

ローマ県(ローマけん、イタリア語: Città metropolitana di Roma Capitale)は、イタリア共和国ラツィオ州にある級行政区画。県都はイタリアの首都であるローマ。県の人口は約430万人で、イタリアの県では最大である。ローマ大都市圏 (Rome metropolitan areaに含まれるとみなされるが、北部を中心とする周縁部には田園地帯も広がっている。

法制上の位置づけは、2015年1月1日に従来の県(Provincia)から大都市(Città metropolitana[3]に移行した。

イタリア語版ウィキペディア等では廃止された Provincia di Roma と新設された Città metropolitana di Roma Capitale(英語版では Metropolitan City of Rome Capital) が別項目になっているが、便宜上双方を「ローマ県」として本項で扱う。

地理

位置・広がり

イタリア半島中部のティレニア海側に位置し、ラツィオ州の中部にあたる県である。ローマ県の面積は約 5400 km2で、ラツィオ州の約1/3を占めている。なお、県域の約1/4をローマ市域が占める。

隣接する県

隣接する県は以下の通り。

また、県域の中にバチカン市国がある。

地勢

ローマ周辺の衛星画像

主要な都市

ローマの南東に、アルバーノ湖に面してローマ教皇が避暑に訪れるガンドルフォ城のあるカステル・ガンドルフォがある。

歴史

1860年のイタリア王国。ローマ周辺は教皇領。
1870年時点のローマ県(橙)とローマ郡(赤)。

1870年、イタリア王国教皇領を占領し、10月15日付の勅令でローマ県を設置した。当初は、それまでの教皇領の行政区画に対応し、下位区分として郡(Circondario)が置かれた。すなわち、ローマ (it:Circondario di Romaチヴィタヴェッキア (it:Circondario di Civitavecchiaフロジノーネ (it:Circondario di Frosinoneヴェッレトリ (it:Circondario di Velletriヴィテルボ (it:Circondario di Viterboの5郡である[4]。最初の地方選挙は1870年11月13日に実施された[5]

1923年には、ペルージャ県に属していたリエーティ郡 (it:Circondario di Rietiがローマ県に編入された[6].。

1927年、フロジノーネ県リエーティ県ヴィテルボ県が新設され、ローマ県から分離した[7]。また数ヶ月後には、アマゼーノカストロ・デイ・ヴォルシヴァッレコルサがフロジノーネ県に、モンテ・ロマーノがヴィテルボ県に、それぞれ移管された[8]

1934年にはラティーナ県が新たに設立され、ローマ県は縮小した。

行政区画

コムーネ

ローマ県には121のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口4万人以上)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2014年1月1日現在 [2]

コード自治体名人口
058091ローマ2,863,322
058047グイドーニア・モンテチェーリオ88,098
058120フィウミチーノ74,855
058079ポメーツィア61,187
058104ティヴォリ56,461
058007アンツィオ53,557
058111ヴェッレトリ52,956
058032チヴィタヴェッキア52,911
058072ネットゥーノ48,389
058117アルデーア48,305
058057マリーノ41,361
058003アルバーノ・ラツィアーレ40,872
058065モンテロトンド40,443

山岳部共同体

広域行政組織である山岳部共同体イタリア語版としては以下がある。

行政

県庁(パラッツォ・ヴァレンティーニ)

県庁は、ローマのヴェネツィア広場近傍のパラッツォ・ヴァレンティーニ (it:Palazzo Valentiniに置かれている。

文化・観光

世界遺産

スポーツ

サッカー

県内に本拠を置くプロサッカークラブとしては以下がある。所属リーグは2019-20シーズン現在。

交通

道路

グランデ・ラッコルド・アヌラーレ
高速道路(アウトストラーダ

鉄道

ローマ・テルミニ駅とチンケチェント広場

ローマの中央駅にあたるのはローマ・テルミニ駅で、イタリア国内主要都市のほか、パリミュンヘンジュネーブバーゼルウィーンへの国際線も発着している。

トレニタリア (FS)
ローマ地下鉄・トラム
公共交通会社であるATACが、ローマ市内の地下鉄・トラム・バスなどを運行している。2014年現在、地下鉄3路線が営業中。このほか、トラム (it:Rete tranviaria di Romaが6路線営業中である。
ATACの近郊路線
ATACはローマ市に近郊路線(ライトレール等)3路線を運行している。このうちローマ=ヴィテルボ線 (it:Ferrovia Roma-Civitacastellana-Viterboは、ローマからサクロファーノを経て郊外路線となり、ヴィテルボヴィテルボ県)に至る。

空港

フィウミチーノ空港

ローマの主要な旅客用空港として、フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)とチャンピーノ空港がある。フィウミチーノ空港はイタリア最大の国際空港の一つであり、イタリアのフラッグキャリアであるアリタリア航空の本拠地である。チャンピーノ空港は短距離便や格安航空会社が発着する。

チェントチェッレ空港は、1909年4月15日にライト兄弟ライトフライヤー号でデモンストレーションを行った場所であり、イタリア最古の飛行場である。

港湾

チヴィタヴェッキア港

チヴィタヴェッキア港は、「ローマの外港」、「ローマ港」Porto di Roma とも呼ばれる重要な港湾都市であり、イタリア最初の鉄道路線(ローマ=チヴィタヴェッキア線、現在のピサ=リヴォルノ=ローマ線の一部)もローマとチヴィタヴェッキアとの間に建設されている。サルディニア島シチリア島マルタ島チュニスバルセロナなどへの主要航路が発着するとともに、地中海クルーズ船の拠点ともなっている。

姉妹地域・提携地域

ローマ県側の交流希望が美術家武藤順九(宮城県出身、ローマ県在住)を介して伝えられ、交流が始まる[9]

人物

ローマ市を除くローマ県下に関連する人物を掲げる。

著名な出身者

ゆかりの人物

脚注

関連事項

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