三白眼

黒目が小さく白目部分が広い、人間の目を指す表現

三白眼(さんぱくがん、: Sanpaku)とは、人間について、虹彩(黒目)の部分がやや小さく、白目の部分の面積が多いことを指している。上方寄りの黒目に対して、左右および下方の方が目であるという状況からこう呼ばれる[1](稀に黒目が下方寄りの上三白眼もある)。目が大きいこと、または黒目が小さいことやその両方からこの現象は起きる。この個性を魅力的だと評価されることもある。Sanpakuとして、日本語から英語に入った借用語になっている。

第一次世界大戦募兵ポスターのアンクル・サム。典型的な下三白眼(下強膜が下まぶたのふちの上に見えている)。

眼瞼下垂などの病気によってこの現象になることもある[2]

犯罪生物学の創始者で精神科医であるチェーザレ・ロンブローゾはこの特徴などを挙げ「犯罪者には一定の身体的・精神的特徴(Stigmata)が認められる」とした彼の生来的(生来性)犯罪人説は完全に否定されている。統合失調症との関連を指摘する研究もあったが、これもまた否定されている。

脚注

関連項目