多賀山地

多賀山地(たがさんち)とは、茨城県北東部に広がる阿武隈高地の南部の名称である。

多賀山地
高鈴山(2016年2月撮影)
所在地日本の旗 日本 茨城県
位置
多賀山地の位置(日本内)
多賀山地
北緯36度37分16秒 東経140度35分16秒 / 北緯36.62111度 東経140.58778度 / 36.62111; 140.58778 東経140度35分16秒 / 北緯36.62111度 東経140.58778度 / 36.62111; 140.58778
上位山系阿武隈高地
最高峰栄蔵室(881.6 m
延長50 km
30 km
プロジェクト 山
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茨城県の主要地形

概要

阿武隈高地の南部に位置し、平均標高約300mの低山性山地(丘陵)である。南北に細長く伸びており、北に行くほど標高が高くなる。

  • 最高峰 栄蔵室 標高:881.6m
  • 最北端 和尚山 標高:804m
  • 最南端 風神山 標高:241.9m
  • 主峰 高鈴山 623.3m 、神峰山 598m

地形・地質

多賀山地の標高の平均は約300mで、山稜を連ねるときは波状の平坦な面となり、高原状の地形となっている。この平坦面は、浸食作用の結果生じた準平原である。地質は、この多賀山地は、花崗岩類、片磨岩類、結晶片岩類及び秩父古生層などから成り、最近、日本最古と推定される岩石が発見された。その東西両側は、第三紀層や第四紀層が分布している。

気候

多賀山地は太平洋側気候に位置するため、夏は雨が多く、冬は晴れた日が多い。そのため、積雪することはまれである。

植生

温暖帯に属する多賀山地では、常緑広葉樹林と暖帯落葉樹林が混合している。山地の東面・南面ではヤブツバキシロダモヒサカキベニシダヤブコウジなどが、北面では、イヌシデクリイロハモミジケヤキモミなどが生育している。また、高鈴山神峰山付近では、ヤシャブシリョウブオオバヤシャブシなどが見られ、多くの植物が生育している。

動物

市街地と後背地の山稜と人為的影響を受けて、本州中部の平均的動物相となっている。動物地理分布では、暖帯性動物群と温帯性動物群の漸移地帯に位置し、両者の動物相が混交しているのが特に昆虫などにみられる。

特にヘビの種類が多く、シマヘビアオダイショウマムシヤマカガシなどがみられる。

  • 大沼川
  • 金沢川
  • 大川
  • 桜川
  • 鮎川
  • 宮田川系
    • 宮田川(本流)
    • 数沢川
  • 北川
  • 東連津川
  • 折笠川
  • 十王川
  • 小石川
  • 花貫川
  • 関根川
  • 塩田川
  • 沢尻川
  • 大北川
  • 江戸上川
  • 里根川

属する主な山

標高順に記載する。

山の名称標高
栄蔵室881.6m
和尚山804.0m
花園山798m
竪破山658m
高鈴山623.3m
神峰山598m
土岳559.7m
鷹巣山559.4m
御岩山515m
高帽山431m
大室山427m
羽黒山490.8m
横根山389.4m
石尊山386.3m
大白峰360m
四ツ峰311m
真弓山279.8m
風神山241.9m

自然公園

  • 風神山自然公園
  • 高鈴県立自然公園

山地を通る建造物

道路

娯楽施設

団地

  • みかの原団地
  • 台原団地
  • 金沢団地
  • 塙山団地
  • 中丸団地
  • 諏訪団地
  • 成沢団地
  • 高鈴団地
  • 田尻団地

工場・採石場

その他

  • 諏訪梅林
  • 諏訪の水穴
  • 大久保の風穴

関連項目

外部リンク