安藤裕子

日本のシンガーソングライター、女優 (1977-)
安藤裕子 (歌手)から転送)

安藤 裕子(あんどう ゆうこ、1977年5月9日[1][2] - )は、日本シンガーソングライター歌手女優神奈川県横浜市青葉区出身[3]。所属事務所はホリプロ[4]

安藤 裕子
別名Üchary Andrew
アンドリュー
ねえやん
生誕 (1977-05-09) 1977年5月9日(46歳)[1][2]
出身地日本の旗 日本 神奈川県横浜市青葉区[3]
学歴フェリス女学院大学卒業
ジャンルJ-POP
職業シンガーソングライター
歌手
作詞家
女優
担当楽器ボーカル
ギター
活動期間1998年 - 2000年(女優業)
2003年 -
レーベルcutting edge(2003年 - 2016年)
事務所YS corporation(2003年 - 2016年)
DG AGENT(2017年 - 2019年)
ホリプロ(2019年 - )[4]
共同作業者山本隆二
Tomi Yo
Shigekuni
公式サイトando-yuko.com

来歴

  • 森村学園中等部・高等部フェリス女学院大学卒業[3]
  • 当初、音楽に対して特別な思い入れは持たず[5]、絵を描くことなどを趣味としていたが、もの作りに携わりたいという思いから学生時代に映画や映像の職業を志す[6]。しかし映画製作会社へ脚本を持ち込むなど就職活動をするもうまくいかなかったため、周囲の勧めもあり、勉強のため芸能事務所を通して役者の仕事をするようになった。その間、テレビドラマにエキストラとして出演したこともあった[5]
  • 大学3年生のときに役者として受けた舞台オーディションで、課題として演技の他に歌を一曲歌を披露し、その時の歌が思いがけずオリコン小池聰行に評価される[7]。これがきっかけで音楽活動を始め[8]、以後、シンガーソングライターとして歩むことになった。
  • 2002年当時、役者と並行して音楽活動の準備をしていたが、ドラマ出演を通じて親交のあった堤幸彦の監督作品映画『2LDK』のエンディングテーマに、デモバージョンであった「隣人に光が差すとき」が抜擢される[9]。堤は安藤から渡された同曲のデモテープを聴いて即決したそうである[9]。なお、この時の名義は「安藤ゆう子」だった。
  • 2003年7月、ミニアルバム『サリー』でCDデビュー[2]。同年11月に関係者のみのコンベンションライブを行う。
  • 2005年より、月桂冠『つき』のCMソングに、「のうぜんかつら (リプライズ)」が起用される[2]。当初CMにはCMソングのクレジットがなく、問い合わせが殺到するほど話題となる(クラムボンの原田郁子と間違われることもしばしばあった)。この曲は彼女の祖父が亡くなったときに祖母が書いたポエムを基に作られている。同曲を収録したアルバム『Merry Andrew』はオリコントップ10入りを果たし[10]、「遅咲きの歌姫」「次世代のシンガーソングライター」として注目されるようになった[6]
  • 2006年12月には自身初の全国ツアーを敢行し、以後毎年恒例行事となっている[11]。また、2008年からは47都道府県の制覇を目標に、アコースティックツアーを試みるなど、ライブに重点を置いた活動をしている[12][13]
  • 2009年4月には、ベストアルバムTHE BEST '03〜'09』を発売[14]。選曲や曲順に本人が関わっている[14]
  • 2011年5月、公式サイトにて妊娠を発表[15]。それにより、行っていたアコースティックライブツアーの一部を中止することも発表された[15]
  • 2017年5月20日、前年発売のアルバム『頂き物』をもってレコード会社との契約終了を公式サイトにて発表[16]
  • 2017年6月3日、初のセルフ・プロデュースとなる2曲入りの自主制作シングルCD「雨とぱんつ」を、ライブ会場と公式サイトにて発売[17]

音楽性

  • ほとんどの曲を自身で作詞作曲しており、全ての曲で山本隆二編曲を担当している。曲の制作は、まず安藤が詞と曲を作り、録音してアレンジャーの山本隆二に渡す。山本はそれをもとにしてアレンジを施し、デモを制作する。さらにディレクターである安藤雄司が加わり、三人の合議によりプリプロダクションが行なわれ、参加ミュージシャンを選定しレコーディングに至る。
  • 憧れの歌手として研ナオコを挙げている。
  • シングルカップリングとして『大人のまじめなカバーシリーズ』と称し、自身が影響を受けているという1970年代、1980年代の他のアーティストの往年のヒット曲のカヴァーをすることが慣例になっている。

人物

  • オフィシャルサイト内の日記で自分のことを「ねえやん」と呼称している。
  • セルフメイク・セルフスタイリングの姿勢は歌手デビュー当時から貫いており、ファッション雑誌の仕事も多い。
  • 自身の作品のPVの制作に携わることが多い。これまでに「サリー」「ドラマチックレコード」「忘れものの森」「隣人に光が差すとき」「唄い前夜」の5作を映像作家と共作している。
  • 絵を描くのが好きで(本人は「落書き」と表現している)、自身の多くのCDのアートワークに関わっている。その際はÜchary Andrew(ユーチャリー・アンドリュー)を名乗る。ツアーグッズのデザイン等も本人が手がける。
  • 幼い頃から市川崑監督の金田一耕助シリーズを見るのが好きで、その影響で横溝正史小説のファンである(DJを務めるラジオ番組『OH! MY RADIO』(J-WAVE)では犬神家の一族の朗読のコーナー「横溝正史の謎を解け。」を設けている)。
  • 一青窈とは中学・高校(森村学園)の先輩後輩の関係。現在も交友があるかは不明。テレビ朝日アナウンサーの石井希和とは中学から大学までの同級生。
  • 甲殻類アレルギーのため、エビカニが食べられない。バナナも苦手。
  • 夢は「小さな家庭を築いてその幸せを長くつづけること」。

主な出演

映画

テレビドラマ

出演CM

ラジオ番組

ディスコグラフィ

シングル

#発売日タイトル規格規格品番収録曲
1st2004年6月23日 (2004-06-23)水色の調べCDCTCR-40190
2nd2005年4月27日 (2005-04-27)あなたと私にできる事CDCTCR-40204
3rd2005年7月27日 (2005-07-27)Lost child,CDCTCR-40221
4th2005年10月5日 (2005-10-05)さみしがり屋の言葉達CDCTCR-40220
5th2006年7月26日 (2006-07-26)TEXASCDCTCR-40235
6th2006年10月25日 (2006-10-25)The Still Steel DownCDCTCR-40244
7th2007年10月17日 (2007-10-17)海原の月CD+DVDCTCR-40263(初回盤)
CDCTCR-40264(通常盤)
8th2008年3月9日 (2008-03-09)パラレルCD+DVDCTCR-40270(初回盤)
CDCTCR-40271(通常盤)
9th2009年11月25日 (2009-11-25)Paxmaveiti [ラフマベティ] -君が僕にくれたもの-CDCTCR-40301
10th2011年11月30日 (2011-11-30)輝かしき日々CDCTCR-40335
2014年11月26日 (2014-11-26)クリスマスの恋人[注釈 1]CDCTC1-40366
11th2015年7月29日 (2015-07-29)360°サラウンドCDCTCR-40370
2017年6月3日 (2017-06-03)雨とぱんつ[注釈 2]CDDGAR-001
12th2021年2月3日 (2021-02-03)衝撃CDPCCA-4999

配信限定シングル

通算発売日タイトル
12010年4月21日問うてる
22015年12月3日Last Eye
32016年2月17日Touch me when the world ends
42018年4月8日探偵物語
52018年8月8日これでいいんだよ feat.TOKU
62019年6月12日恋しい
72019年7月27日
82021年8月10日ReadyReady[注釈 3]
92023年6月28日さくらんぼみたいな恋がしたい

レンタル専用シングル

  1. 歩く(2010年8月18日

アルバム

オリジナル・アルバム

発売日タイトル規格品番オリコン
最高位
1st2004年9月8日Middle Tempo MagicCTCR-1436764位
2nd2006年1月25日Merry AndrewCTCR-1445410位
3rd2007年2月14日shabon songsCTCR-14514/B(DVD付属盤)
CTCR-14515(通常盤)
6位
4th2008年5月21日chronicle.CTCR-14579/B(DVD付属盤)
CTCR-14580(通常盤)
11位
5th2010年9月8日JAPANESE POPCTCR-1468310位
6th2012年3月28日勘違いCTCR-14760X(初回限定盤)
CTCR-14760(通常盤)
16位
7th2013年10月2日グッド・バイCTCR-1480413位
8th2015年1月28日あなたが寝てる間にCTCR-14840X(初回限定盤)
CTCR-14840(通常盤)
29位
9th2016年3月2日頂き物CTCR-14894/BX(初回限定盤)
CTCR-14894/B(DVD付属盤)
CTCR-14895(通常盤)
21位
10th2020年8月26日BarometzBRCA-00110(Loppi・HMV限定盤)
PCCA-04958(通常盤)
44位
11th2021年11月17日Kongtong RecordingsPCCA-0607547位
12th2023年10月11日脳内魔法UCAD-0001

ミニ・アルバム

発売日タイトル規格品番オリコン
最高位
1st2003年7月9日サリーCTCR-14263圏外
2nd2004年1月28日and do, record.CTCR-1430160位
3rd2004年1月28日Acoustic Tempo MagicCTCR-14823X(DVD付属盤)
CTCR-14823(通常盤)
39位
4th2018年6月27日ITALANLNCM-1254(初回限定盤)
LNCM-1253(通常盤)
58位

ベスト・アルバム

発売日タイトル規格品番オリコン
最高位
1st2009年4月15日THE BEST '03〜'09CTCR-14627/B(DVD付属盤)
CTCR-14628(通常盤)
5位

カヴァー・アルバム

発売日タイトル規格品番オリコン
最高位
1st2011年3月2日大人のまじめなカバーシリーズCTCR-14713/B(DVD付属盤)
CTCR-14714(通常盤)
19位

ライブ・アルバム

発売日タイトル規格品番
1st2019年3月27日Acoustic Live 2019-18 at TokyoLNCM-1282〜3

配信限定アルバム

発売日タイトル
1st2015年7月29日安藤裕子入門編(LOVE)

アナログ盤

発売日タイトル規格品番
2015年11月03日大人のまじめなカバーシリーズHRLP007
Merry AndrewHRLP008
2016年04月16日サリーHRLP018
and do,record.HRLP019
2017年11月03日雨とぱんつ / 暗雲俄かに立ち込めりKMKN2
2018年12月26日Best RecordsHRLP152/153
2024年02月28日大人のまじめなカバーシリーズ [21]AQJH-77633

映像作品

発売日タイトル規格規格品番
2006年4月19日the Moon and the Sun.DVDCTBR-92044
2009年1月7日TOUR 2008 “Encyclopedia." FINALCTBR-92055
2012年11月19日秋の大演奏会DVD+CD
DVD
CTBR-92088
CTBR-92089
2017年06月14日円都空間 in 犬島Blu-ray
DVD
UMXK-1044
UMBK-1248
2018年10月31日15th Anniversary Live~長くなるでしょうからお夕飯はお早めに~DVDLNBM-1260

公式ピアノスコア集

  • 安藤裕子 Selection for piano(2006年7月22日)

公式ギタースコア集

  • ギター弾き語り安藤裕子Songbook(2010年4月12日)

その他

参加作品

楽曲提供

  • 新垣結衣 - 「陽のかげる丘」(アルバム『そら』収録)(2007年12月5日)
  • 稲森寿世 - 「晴れの日」(作詞)(2009年2月18日)
  • コトリンゴ - 「友達になれるかな?」(作詞)(アルバム『trick & tweet』収録)(2009年9月16日)
  • 豊崎愛生 - 「CHEEKY」(作詞・作曲)(2013年8月28日)
  • 豊崎愛生 - 「一千年の散歩中」(作詞・作曲)(アルバム『all time Lovin'』収録)(2016年3月23日)
  • KinKi Kids - 「道は手ずから夢の花」(作詞・作曲)(2016年11月2日)
  • 中島美嘉×Salyu - 「Happy life」(作詞)(シングル『A or B』収録)(2017年5月12日)
  • 豊崎愛生 - 「猫になる」(作詞・作曲)(アルバム『love your Best』収録)(2017年7月19日)
  • 笹川美和 - 「melancholic」(作詞・作曲) & 「琥珀色の涙」 (作詞)(アルバム『新しい世界』収録)(2018年1月31日)
  • VIXX - 「But Not For Me」(作詞)(アルバム『Reincarnation』収録)(2018年9月26日)
  • Wakana - 「記憶の人」(作詞・作曲)(アルバム『Wakana』収録)(2019年3月20日)
  • 薬師丸ひろ子 - 「今日」(作曲)(アルバム『Tree』収録)(2024年1月24日)

タイアップ曲

雑誌連載

  • フリーペーパー DI:GA 「徒然唄」(終了)
  • Soup. 「安藤裕子のHAPPY GO LUCKY♪」(終了)
  • PHaT PHOTO 「miRu me, kiku me」(終了)
  • PHaT PHOTO 「miRu me, kiku me 2」(終了)
  • JILLE 「安藤裕子のU-Bee Chronicle」(終了)

ライブ(イベント含む)

関連ミュージシャン

  • 安藤雄司(プロデュース) 通称:アンディ
    • 東京スカパラダイスオーケストラなどを手がけるディレクター。
    • プロデューサーとしてクレジットされており、曲の制作において安藤裕子、山本隆二とほぼ同等の発言力を持つ。コンサートでまれに披露される「チームアンディの唄」のアンディとは安藤雄司のことであり、安藤裕子からは「演奏には参加しないがバンドのメンバー」であるとして信頼されている。
  • 山本隆二(編曲・キーボードなど) 通称:もっさん
    全ての曲で編曲を担当し、共同作曲者としてクレジットされている曲も多数ある(前出の出世作「のうぜんかつら(リプライズ)」など)。また、コンサートではバンドマスターを務める。安藤裕子自身は基本的に楽器が使えないこともあり、安藤の音楽活動における最重要人物といえる。
  • 宮川弾(楽曲提供)

レコーディング・ライブツアーに参加

脚注

注釈

出典

外部リンク

インタビュー