永田竹丸
日本の漫画家 (1934-2022)
永田 竹丸（ながた たけまる、本名・ ながた みよまる、男性、1934年（昭和9年）5月11日 - 2022年10月19日[1]）は、日本の漫画家。多くの漫画家を住んだトキワ荘（東京都豊島区）に新宿区の実家から通って他の漫画家と合作・交流した「通い組」の一人で、練馬区にも仕事場を構えていた[2]。
| 永田 竹丸 | |
|---|---|
| 本名 | 永田 竹丸 （ながた みよまる） |
| 生誕 | 1934年5月11日 東京府（現：東京都） |
| 死没 | 2022年10月19日（88歳没） |
| 職業 | 漫画家 |
| 代表作 | おにいちゃん |
人物
中学一年生の時から『漫画少年』の常連投稿者[2]で、森安なおやに誘われる形で田河水泡に師事する。その後『新漫画党』にも参加した。
端正な画風とほのぼのとしたストーリーで、1950年代を中心に人気漫画家となった。当時、漫画で初めてスクリーントーンを導入した人物としても知られ[3]、その後は漫画家仲間の間であっという間に浸透したという。
1960年、『ピックルくん』で第1回講談社児童まんが賞を受賞した[2][1]。
1960年代中盤は、日本基督教団の冊子に、代表作となった『おにいちゃん』を長期にわたり連載する[注 1]。この時期にはTCJ（現・エイケン）やピー・プロダクションに在籍していたこともある。
1968年から約5年間は藤子スタジオに勤務し、藤子不二雄のチーフアシスタントを務めながら細々と自作の幼年向け漫画を執筆していた[4]。
山根青鬼、山根赤鬼とともに田河水泡の『のらくろ』の漫画執筆権を譲り受けた正統継承者である[1]。
2022年10月19日、老衰のため、死去[1][5][6][2]。88歳没。弟子のむかいさすけに頼まれて描いた、男性に花を渡す女性の色紙が遺作となったが、色塗りまでは至らなかった[2]。
主な作品
- おにいちゃん（日本キリスト教団出版局）
- ロボットS1号（講談社『たのしい三年生』、1958年頃）[7]
- ビックルくん（講談社、1960年）
- 冒険コロボックル（講談社『テレビマガジン』、1973年）
- ジムボタン（講談社『テレビマガジン』、1974年）
- キャラとメル（『東京新聞』サンデー版、1981年）[2]
- トキワ荘青春物語（蝸牛社、B5判 1987年6月発行 / A5判 1989年5月発行 / 文庫版 1995年12月発行）
- 「手塚治虫＆13人」名義として共著
- 『まんが横町の住人たち 私の出会った漫画家とその世界』ペップ出版、1989年3月。ISBN 978-4-8935-1348-9。
- おっと！おヨメちゃん（ゆう・もあ漫画館、1990年11月発行）
- ものしりママのチエ子さん（芳文社、1993年1月発行）
- 小学生の英語教室（発行年未詳） - 本文イラスト担当[8]
エピソード
アシスタント
その他
- 藤子・F・不二雄大全集『新オバケのQ太郎』4巻（2012年、小学館） - 解説を執筆。