燕は戻ってこない

燕は戻ってこない』(つばめはもどってこない)は、桐野夏生による日本長編小説2022年3月4日集英社から刊行された[1]。第57回吉川英治文学賞受賞[2]

燕は戻ってこない
著者桐野夏生
発行日2022年3月4日
発行元集英社
ジャンル長編小説
日本の旗 日本
言語日本語
形態四六判
ページ数448
公式サイト燕は戻ってこない|集英社 文芸ステーション
コードISBN 978-4-08-771761-7
ウィキポータル 文学
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2024年4月より、NHK総合にてテレビドラマが放送予定[3]

あらすじ

制作背景

作者の桐野は「この50年くらいの間に女性の生き方は大きく変わったものの、子供を持つか持たないかについては年齢的な問題や婚姻制度など様々な問題が山積した状態で、女性の自由という中で思うようにいかなかった部分もあるように」思ったというが、ここに来て、生殖医療技術が発達して卵子凍結が可能になったことでパートナーがいなくても自分の子供ができるという希望が出てきて、様々な選択肢が考えられるようになったとの思いから「もともとこういった案件に関心があったので一度考えてみることにした」という[4]

桐野は小説を書く際には小説の中に正解を出すのではなく、常にテーマを設定して様々なことを考えることにしているとして、本書を執筆するに至った理由を「流れゆく時代の中で、今を生きる女性たちが何を考え、何に傷つけられて、どんな可能性を持つのかといった感情をこの小説で書きたいと思った」としている[4]

登場人物

大石理紀(リキ)〈29〉
本作の主人公。地方出身の女性で非正規労働者。
北海道での介護職の仕事を辞し、憧れの東京で病院事務の仕事に就いたものの、非正規雇用であるが故に困窮を極めている。
草桶基〈43〉
元バレエダンサー。
バレエ界のサラブレッドとしてのキャリアを積み、自らの遺伝子を受け継ぐ子孫を残すことを熱望している。
草桶悠子〈44〉
基の妻。
子どもが欲しいと思いつつも、不育症と卵子の老化により妊娠を諦めるしかなくなり、「代理母出産」の選択肢を受け入れる。
河辺照代(テル)
リキの同僚。副収入を得ようとリキに卵子提供を持ちかける。

書誌情報

テレビドラマ

燕は戻ってこない
ジャンル連続ドラマ
原作桐野夏生
脚本長田育恵
演出田中健二
山戸結希
北野隆
出演者石橋静河
稲垣吾郎
森崎ウィン
伊藤万理華
朴璐美
富田靖子
戸次重幸
酒向芳
中村優子
あめくみちこ
吹越満
いとうせいこう
内田有紀
黒木瞳
音楽Evan Call
国・地域 日本
言語日本語
製作
制作統括清水拓哉
磯智明
プロデューサー板垣麻衣子
大越大士
放送
放送チャンネルNHK総合
NHK BSP4K
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間【NHK総合】
【NHK BSP4K】
2024年4月30日 - 7月2日(予定)
放送時間【NHK総合】
火曜 22:00 - 22:45
【NHK BSP4K】
火曜 18:15 - 19:00
放送枠ドラマ10
放送分45分
回数全10回(予定)
公式サイト

特記事項:
【再放送】
NHK総合:毎週金曜 0:35 - 1:20(木曜深夜)
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2024年4月30日から7月2日まで、NHK総合の「ドラマ10」枠で放送予定[6][3]NHK BSP4Kでも同じ放送期間において毎週火曜の18時15分から19時00分に放送予定[3]。主演は石橋静河[6][3]

キャスト

スタッフ


NHK総合 ドラマ10
前番組番組名次番組
天使の耳〜交通警察の夜
(再編集版)
(2024年4月2日 - 4月23日)
燕は戻ってこない
(2024年4月30日 - 7月2日〈予定〉)
家族だから愛したんじゃなくて、
愛したのが家族だった

(再編集版)
(2024年7月9日 - 〈予定〉)

脚注

外部リンク

小説
インタビュー
テレビドラマ
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