「加清純子」の版間の差分

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2016年(平成28年)3月17日、北海道[[旭川市]]出身のアイドルである[[橋本奈々未]]主演によるテレビ番組『[[乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学]]』の最終回で『阿寒に果つ』が取り上げられ、橋本による純子の自殺の場面の再現などが放映された{{R|道新20160316e_p7|UHB20161125}}。
 
2018年(平成30年)には、新たに発見された作品群や絶筆作品『阿寒湖風景』を含めての展示企画として、翌2019年(平成31年)4月に、初の回顧展「よみがえれ! とこしえの加清純子」が、北海道立文学館で開催された{{R|道立文学館2019_p2|読売新聞20190206m_p31}}。2022年(令和4年)1月には北海道立文学館で、特別展「『よみがえれ! とこしえの加清純子』再び」が開催された{{R|道新20220117e_p5}}。2024年(令和6年)3月には、後述する作品『[[#H子|H子]]』が北海道立文学館へ寄贈されたことを記念して、同館の所蔵品14点と合わせての展示が行われた{{R|北海道立文学館202403}}。
 
== 人物 ==
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; {{Visible anchor|静物}}
: 1949年8月に札幌の丸井今井で開催された第1回ユネスコ学生美術展での入選作品{{R|とこしえの加清純子2022_p244}}。この時期の作品は、基本的には写実的であり、美しさを感じた対象がそのまま表現されている{{R|とこしえの加清純子2022_p244}}。裏面にはGHQの北海道民自部民間教育課長である[[ウィンフィールド・ニブロ]]から「congratulations and best wishes Winfield Niblo」と祝意を記した名刺が貼られている{{R|とこしえの加清純子2022_p12|とこしえの加清純子2022_p232}}。「純子の作品がアメリカに送られた」とする説もあるが、その作品がこの『静物』なのかどうかは判明していない{{R|とこしえの加清純子2022_p232}}。
 
; H子
{{External media|
|image1=[https://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/pdf/ar20240328.pdf 『H子』] - 北海道立文学館
}}
; {{Visible anchor|H子}}
: 毛足の長い毛皮を纏った少女を描いた作品で、20号(740mm×610mm)の大作である{{R|とこしえの加清純子2019_p8}}。[[#もうひとつの阿寒に果つ|先述]]のテレビ番組『もうひとつの「阿寒に果つ」』では、「学校で隣のクラスの女生徒をモデルに描いたもの」として紹介された{{R|とこしえの加清純子2022_p14|とこしえの加清純子2019_p8}}。同級生の1人は「純子から『隣のクラスに美少女が転校してきたから見に行こう』と誘われた」「純子は美しいものを見るためには何度でも足を運んだ」と語っており{{R|とこしえの加清純子2022_p14|とこしえの加清純子2022_p194}}、純子は美しいものへの思い入れが強かったともみられている{{R|とこしえの加清純子2022_p14}}。北海道立文学館副館長の苫名直子は「当時は美しいものを写実的に描きたいと考えていた時期で、それがよく表れている作品{{Efn2|{{Harvnb|読売新聞|2024|p=27}}より引用。}}」と評している{{R|読売新聞20240316m_p28}}。制作時期は、絵の裏面には「1949年作」とあるが、『もうひとつの「阿寒に果つ」』では「14歳のときの作品」と紹介されており、制作時期に若干の矛盾が生じている{{R|とこしえの加清純子2019_p8}}。2024年(令和6年)3月に、北海道苫小牧市内の画材店経営者より、北海道立文学館へ寄贈された{{R|読売新聞20240316m_p28}}。
; 厚田付近漁場風景
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<ref name="北海道立文学館_回顧展">{{Cite web|和書|url=http://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/special.html |title=よみがえれ! とこしえの加清純子 -『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春-|accessdate=2024-3-3|publisher=[[北海道立文学館]]|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190504184754/http://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/special.html |archivedate=2019-5-3}}</ref>
<ref name="北海道立文学館_特別展202401">{{Cite web|和書|url=http://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/special.html |title=「よみがえれ! とこしえの加清純子」再び|accessdate=2024-1-27|publisher=北海道立文学館|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220111093356/http://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/special.html |archivedate=2022-1-11}}</ref>
<ref name="北海道立文学館202403">{{Cite web|和書|url=https://www.h-bungaku.or.jp/exhibition/pdf/ar20240328.pdf |format=PDF |title=常設展・文学館アーカイブSpecial「H子」受贈記念 加清純子作品公開|accessdate=2024-3-29|date=2024-3|publisher=北海道立文学館}}</ref>
<ref name="渡辺淳一文学館_加清純子自画像">{{Cite web|和書|url=https://hokkaido-digital-museum.jp/facility-collection/1963/#/detail/1962 |title=『阿寒に果つ』加清純子の自画像(レプリカ)|accessdate=2024-3-3|date=2022-2-2|website=渡辺淳一文学館}}</ref>
<ref name="NORTHERN OWLS202109_p11">{{Cite web|和書|url=https://doubigakugeiken.com/_file/ja/article/59/file/2/ |title=NORTHERN OWLS (北海道美術館学芸員研究協議会会報)VOL.30|accessdate=2024-2-4|date=2021-9|page=11|publisher=北海道美術館学芸員研究協議会}}</ref>
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== 参考文献 ==
{{Commonscat|Kasei Junko}}
* {{Cite book|和書|editor=岡村昭彦発見の会|title=シャッター以前|date=2005-2-20|publisher=岡村昭彦発見の会|volume=Vol.4|isbn=978-4-7610-0816-1}}
** {{Cite book|和書|author=暮尾淳|title=シャッター以前|origyear=1990|volume=Vol.4|chapter=アキヒコ回想手帖 1 天才少女画家抄|ref={{SfnRef|暮尾|2005}}}}
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== 関連項目 ==
{{Commonscat|Kasei Junko}}
*[[自殺・自決・自害した日本の著名人物一覧]]