紅砒ニッケル鉱

紅砒ニッケル鉱(こうひニッケルこう、nickeline)は、蛇紋岩橄欖岩、変成マンガン鉱床中などに見られる砒化鉱物の一つ。組成はNiAs。ヒ素アンチモンに置き換わると紅安ニッケル鉱(Breithauptite, NiSb)となる。

紅砒ニッケル鉱 nickeline
紅砒ニッケル鉱(カナダ産)
分類ヒ化鉱物
化学式NiAs
結晶系六方晶系
へき開なし
モース硬度5.5
光沢金属光沢
淡銅赤
条痕
比重7.8
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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通常は粒状であるが、ゲルスドルフ鉱とともに大きな球状塊となることもある。

発見当初はと考えられていたが銅を抽出できなかったため、「悪魔の銅」と呼ばれた。1751年アクセル・フレドリク・クルーンステットが本鉱から新元素を発見し、「悪魔の銅」にちなんでニッケルと命名した。その後ニッケルにちなんで"niccolite"と命名されたが、後に修正された。

希少なため、ニッケル資源としては本鉱よりもペントランド鉱、珪ニッケル鉱の方が重要である。

参考文献

関連項目

外部リンク