経済学者

経済学者けいざいがくしゃ: Economist)とは、経済の研究をしたり、その結果得られた理論やその体系(経済学)を社会に提言・実践したりする経済の専門家のこと。シンクタンク金融機関などでの研究、官公庁での経済政策の立案、大学での研究など、経済全般に係わる専門的な知識や技能を活用する職業を、英語の原語に応じてエコノミストともいう[1]

また、経済学の理論や概念を研究、開発、応用し、経済政策について執筆することもある。この分野には、広範な哲学的理論から、特定の市場内の瑣末なことに焦点を当てた研究、マクロ経済学ミクロ経済学または財務諸表分析まで、多くの下位分野があり、計量経済学統計、経済モデル、金融経済学数理ファイナンスおよび数学経済学などの分析手法およびツールが含まれる。

経済学者は、学界政府民間企業など多くの分野で活躍しており、経済活動、経済信頼度、消費者態度の傾向を見極めるためにデータや統計を研究する。彼らは、統計分析数学コンピュータプログラミングの高度な方法を用いてこれらの情報を評価し、システムの効率を改善したり、トレンドが始まったときにそれを利用する方法について提言する[要出典]

政府や大学以外にも、経済学者は金融銀行会計商業マーケティング経営ロビー活動非営利・非利益団体などで活躍している[2]

著名な経済学者

経済学者ニコラス・カルドアは、スミスの『国富論』、リカードの『経済学および課税の原理』、マルクスの『資本論』、マーシャルの『経済学原理』、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』を経済学の五大古典とする[3]

日本の経済学者

その他

経済理論を研究する経済学者とは区別されるものとして[要出典]、一般社会に向けて経済の現状分析や将来動向についての解説、評論を行う人物を経済評論家(: Economic pundit)という。なお、政治の評論家を政治評論家Political pundit)という。

主な経済評論家は、Category:日本の経済評論家を参照。

脚注

出典

参考文献

  • Schumpeter, Joseph A. (1951). Ten great economists: from Marx to Keynes. New York Oxford: Oxford University Press. OCLC 166951 :『十大経済学者:マルクスからケインズまで』中山伊知郎東畑精一監修.日本評論社、1952年 - Marx、Walras、Menger、Marshall、Pareto、Böhm-Bawerk、F.Taussig、I.Fisher、W. C. Mitchell、Keynesの10人を選び、付論でG.F. Knapp、F.Wiser. L.Bortkiewiczを選んだ。
  • 三土修平『経済学史』新世社, 1993年
  • 池尾, 愛子 (2006), 日本の経済学:20世紀における国際化の歴史, 名古屋大学出版会 
  • 日本経済新聞社, ed. (2014), 経済学41の巨人, 日本経済新聞社 
  • 柳沢哲哉「経済学史への招待」社会評論社,2017

関連項目