親衛隊軍曹

親衛隊軍曹(しんえいたいぐんそう)とはナチス・ドイツ親衛隊(SS)階級SS-Scharführer の訳語の一つである。日本語では逐語訳し親衛隊分隊指揮官と訳される場合がある。ただし1934年以前はSS-Scharführerは親衛隊伍長を指す階級で、SS-Oberscharführer(親衛隊上級分隊指揮官)が親衛隊軍曹に相当する階級であった。

親衛隊伍長(SS-Unterscharführer)の上、親衛隊曹長(SS-Oberscharführer)の下に位置する。

また、Scharführerは親衛隊(SS)に限らず、ナチ党組織に共通する階級呼称であった。たとえば突撃隊(SA)国家社会主義自動車隊(NSKK)といったナチス党組織にも同様の階級が存在していた。SA-Scharführer(突撃隊軍曹)、あるいは NSKK-Scharführer(国家社会主義自動車隊軍曹)といった具合である。  

知られている親衛隊軍曹

  • ヨゼフ・ヴォルフ(Josef wolf) … ソビボル強制収容所での囚人の脱走の際に殺害される。映画「脱走戦線 ソビボーからの脱出」にも登場。
  • ハインリヒ・マテス(Heinrich Matthes) … ソビボルトレブリンカの看守。
  • アドルフ・シュトルムス(Adolf Storms) … 1945年にオーストリアのDeutsch Schuetzen村郊外の森で収容所で強制労働を強いられてきたユダヤ人を虐殺したとされ、ドイツ検察により58の訴因で訴追された。裁判を受ける事無く2010年7月に90歳で死去。

関連項目