越後湯沢駅

新潟県南魚沼郡湯沢町にある東日本旅客鉄道の駅

越後湯沢駅(えちごゆざわえき)は、新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢主水(もんど)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

越後湯沢駅
西口(2018年7月)
えちごゆざわ
Echigo-Yuzawa
地図
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢主水2427-1
北緯36度56分9.3秒 東経138度48分34.7秒 / 北緯36.935917度 東経138.809639度 / 36.935917; 138.809639 東経138度48分34.7秒 / 北緯36.935917度 東経138.809639度 / 36.935917; 138.809639
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号ユワ[1]
駅構造
ホーム
  • 2面4線(新幹線)
  • 3面5線(在来線・実質2面4線)
乗車人員
-統計年度-
(新幹線)-2022年-
2,774人/日(降車客含まず)
(合計)-2022年-
2,859人/日(降車客含まず)
開業年月日1925年大正14年)11月1日[1][2]
乗入路線 4 路線
所属路線上越新幹線
キロ程168.9 km(大宮起点)
東京から199.2 km
[* 2]上毛高原 (47.6 km)
(29.7 km) 浦佐
所属路線上越新幹線(支線)
(正式には上越線支線)
キロ程0.0 km(越後湯沢起点)
[* 3](上毛高原) (- km)
所属路線上越線
北越急行ほくほく線[* 1]直通含む)
キロ程94.2 km(高崎起点)
(6.4 km) 石打
備考
テンプレートを表示
東口(2021年7月)
全景(ホテルスポーリア湯沢から撮影)
駅付近を眺める(2022年8月)

概要

当駅には上越新幹線と在来線の上越線が乗り入れている[1][4][5]

上越新幹線は、当駅からガーラ湯沢駅への支線が分岐している[5]。これは元々保線基地への引き込み線だったものを、ガーラ湯沢スキー場へのアクセス路線として旅客化したもので、スキーシーズンのみの営業である[5]。上越新幹線の列車が乗り入れるが、法律上は上越線の支線であり在来線として扱われる[5]。全区間普通列車のない区間となるが、特急料金不要の特例は適用されない。列車は「たにがわ」が当駅始発・終着(スキーシーズンには一部ガーラ湯沢駅まで延長運行)で運行され[6]、「とき」の一部列車が停車する[6]。かつては観光列車ジョイフルトレイン)「現美新幹線」が当駅始発・終着で運行された[7][8]

また、六日町駅を起点とする北越急行ほくほく線の列車の大半が上越線経由で当駅まで直通している[9]。2015年3月13日までは、ほくほく線経由で北陸方面への特急「はくたか」が運転されていた[10]

事務管理コードは▲301209[11]

歴史

駅構造

駅構内

新幹線は中央に通過線2本を挟んだ島式ホーム2面4線[30][31]を有する高架駅(駅舎3階)[4]、在来線は島式ホーム2面4線と単式ホーム1面1線(施設撤去中)[30]を有する地上駅橋上駅)である[1]。ただし、在来線の0番線は頭端式ホームとなっている[30]。4番線は予備ホームとして使用されていたが2023年頃からホームの解体工事に入ってる。

当駅は長岡営業統括センター傘下の直営駅駅長・副長配置)であり、ガーラ湯沢駅、上越線土樽駅 - 北堀之内駅間の各駅(直営の浦佐駅除く)及び只見線大白川駅 - 藪神駅間の各駅を管理している。

駅構内には、話せる指定席券売機・タッチパネル式自動券売機・待合室・NewDays(駅入口・新幹線コンコース内)・駅弁屋・立食いそば店などがある[3]

自動改札機は新幹線改札口と在来線の新幹線乗換改札口にのみ設置されており、在来線改札口に限り有人改札となっている。

なお、当駅はJR東日本のICカードSuica」のサービスエリア外となっており、上越線ではSuica及び相互利用サービス対象のICカードは利用出来ない。

また、上越新幹線では全線で「新幹線eチケットサービス」が利用出来る[報道 3]一方、Suica定期券については上毛高原駅 - 長岡駅間はサービスエリア外となっており、当駅発着のFREX定期券は磁気券で発行される。

駅ビル

駅ビルCoCoLo湯沢」のフロア構成は西口駅舎2階の1フロアのみで、改札外コンコース部の「がんぎどおり」には土産品店・惣菜店・食べ歩き横丁(レストラン)・観光案内所などが軒を連ねる。

コンコース北側に所在する本館フロアは新潟県の名産の一つである日本酒をメインテーマにした商業施設「ぽんしゅ館」が主要テナントで、県内各地の酒蔵から取り寄せた日本酒や、南魚沼地方の名産品を中心とした県内各地の土産物などが陳列されている[2][32]

また地元グルメを提供する飲食コーナーや「ていすてぃんぐGALLERY越乃室」(日本酒試飲コーナー)のほか、越後湯沢温泉の源泉に日本酒を加えたものが使用されている入浴施設「酒風呂 湯の沢」がある[33]。各テナントの詳細は、外部リンク記載の公式サイトを参照。

のりば

番線路線方向行先備考
在来線
0ほくほく線-六日町十日町犀潟直江津方面一部列車は2番線発着
1上越線下り六日町・小出長岡方面一部列車は2・3番線発着
2・3上り越後中里水上方面 
4(予備ホーム)※撤去工事中
新幹線(越後湯沢 - ガーラ湯沢間は正式には上越線支線)
11・12 上越新幹線下り新潟ガーラ湯沢方面[34]当駅始発は14番線から発車
13・14上り高崎東京方面[34]一部の当駅始発は11・12番線から発車

(出典:JR東日本:駅構内図

駅弁

かつては石打駅でも駅弁を販売していた川岳軒(在来線コンコース売店)の駅弁が購入できる。また、2007年平成19年)には歌手香田晋が、歌曲「越後湯沢駅」を発売し、この歌にちなんで、香田が駅弁の「林道かまめし」の制作を手掛けた。パッケージの文字は香田晋の自筆によるものである。主な駅弁は下記の通り[35]

  • いくらたらこめし
  • 牛〜っとこしひかり
  • 越後もちぶたすきすき弁当
  • 特製かにずし

利用状況

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は2,859人である[利用客数 1]。また、新幹線の1日平均乗車人員は2,774人である[新幹線 1]

なお、2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度新幹線
2000年(平成12年)3,170[利用客数 2] 
2001年(平成13年)3,068[利用客数 3] 
2002年(平成14年)3,032[利用客数 4] 
2003年(平成15年)3,042[利用客数 5] 
2004年(平成16年)2,818[利用客数 6] 
2005年(平成17年)2,760[利用客数 7] 
2006年(平成18年)2,660[利用客数 8] 
2007年(平成19年)2,861[利用客数 9] 
2008年(平成20年)2,811[利用客数 10] 
2009年(平成21年)2,936[利用客数 11] 
2010年(平成22年)2,745[利用客数 12] 
2011年(平成23年)2,729[利用客数 13] 
2012年(平成24年)3,006[利用客数 14]6,872[新幹線 2]
2013年(平成25年)3,050[利用客数 15]7,107[新幹線 3]
2014年(平成26年)3,086[利用客数 16]6,899[新幹線 4]
2015年(平成27年)2,905[利用客数 17]3,133[新幹線 5]
2016年(平成28年)2,996[利用客数 18]3,209[新幹線 6]
2017年(平成29年)3,059[利用客数 19]3,247[新幹線 7]
2018年(平成30年)3,104[利用客数 20]3,247[新幹線 8]
2019年(令和元年)2,857[利用客数 21]2,845[新幹線 9][36]
2020年(令和02年)1,417[利用客数 22]1,295[新幹線 10]
2021年(令和03年)2,028[利用客数 23]2,067[新幹線 11]
2022年(令和04年)2,859[利用客数 1]2,774[新幹線 1]

駅周辺

東口の駅前通り

周辺は越後湯沢温泉を抱える温泉街の中心地で、旅館・ホテル・マンションが立地する。東口側にはバブル経済期に建設されたリゾートに特化する高層マンションが目立つ。

徒歩圏内のスキー場としては、一本杉スキー場(徒歩3分)、湯沢高原スキー場(徒歩10分)が挙げられる。また、湯沢町歴史民俗資料館 「雪国館」も徒歩圏内である。

徒歩圏外でも、上越線や後述のシャトルバスを利用して多くのスキー場・宿泊施設にアクセスできるほか、町内有数のリゾート苗場スキー場かぐらスキー場へは、当駅より国道17号経由の路線バスが運行されている。

東京都湯沢町
首都圏からの交通アクセスが良いことから、リゾートマンションの部屋を保有する東京都などの首都圏在住者が週末を中心に多く滞在するために、「東京都湯沢町」ともいわれる[37][注釈 2]。冬以外は温泉を初めとして、釣り、ゴルフ利用者が見られ、近年は冬季にはスノーボード愛好家が目立つようになった(湯沢町#概要も参照)。逆に当駅周辺から東京都内へ新幹線で通勤する人も若干見られる。

東口

東口側には商店街や湯沢町役場を始めとする湯沢町の施設、国土交通省の施設が所在している。

西口

西口側には宿泊施設や地元の日本酒や海、山の幸を揃えた飲食店、呑み屋など多くある。また、西口の駅前広場には足湯が設けられている[2]

バス

路線バス

東口バスロータリー(融雪用スプリンクラーが噴き出ている)

湯沢町内の路線バス越後交通グループの地域子会社のうち、魚沼地方を中心に路線網を展開する南越後観光バスが各路線の運行を行っている[38][39]。各路線に英字2文字の路線記号を付与したが[40]、これは停留所にのみ掲載され、バス車体には表示されていない。

越後湯沢駅のバスターミナルは東口側にのみ設けられている。

南越後観光バス「湯沢駅前」

シャトルバス

冬季には東口または西口から以下のスキー場へのアクセスとなるシャトルバスが発着する。スキー場へ直行するもののほか、当駅周辺を含む各施設を周遊するものもある。このうちガーラ湯沢スキー場は、夏季のサマーゲレンデ営業時にはガーラ湯沢駅発着列車の運行がないため、当駅発着の専用シャトルバスがアクセス手段となる。

隣の駅

※新幹線の停車駅の詳細は各列車記事を参照。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
上越新幹線
上毛高原駅 - 越後湯沢駅 - 浦佐駅
上越新幹線支線[41](冬季のみ運転)
(本線上毛高原方面) - 越後湯沢駅 - ガーラ湯沢駅
上越線
岩原スキー場前駅 - 越後湯沢駅 - 石打駅
北越急行
ほくほく線(当駅 - 六日町駅間JR上越線)
越後湯沢駅 - (一部塩沢駅) - 六日町駅

脚注

記事本文

注釈

出典

スキー場関連

報道発表資料

利用状況

新幹線

参考文献

関連項目

外部リンク

越後湯沢駅関連
CoCoLo湯沢関連