閣外協力

内閣に国務大臣を出さずに、連立政権に参加すること

閣外協力(かくがいきょうりょく)とは、内閣国務大臣(閣僚)を出さずに、政策協定を締結し与党として連立政権(連立内閣)に参加すること。

日本における閣外協力

正式な政策協定を結んで行われた閣外協力として、以下のようなものがある。

以下の事例は、正式な政策協定は結んでいないが、特定の政党が与党と統一会派を組むなどして与党側に参加した例である。

イギリスにおける閣外協力

ギリシャにおける閣外協力

Confidence and supply

英語で"Confidence and supply"(信任と予算)と呼ばれるものがある。"Confidence and supply"は、政府の信任[注釈 9]と、予算案賛成の協定を結ぶことを意味する。政権維持に協力する点で、部分連合より政府への協力の度合いは深いが、与党(Government)には含まれず、Confidence and supply を欠くと信任が維持できない政権は少数与党(Minority government)となる。個別の政策では独自性を維持する点で閣外協力よりは協力の度合いは浅いともいえるが、日本以外の国では一般に、信任および信任と直結する予算などの重要議案を除くと与党内の党議拘束も日本に比べて緩やかであるため、一概には比較はできない。与党議員は立候補時に与党のマニフェストに賛同した以上はそれに拘束されるが、Confidence and supply のジュニアパートナー政党は与党のマニフェストからただちには拘束されないという差はある。

イギリスにおいて2017年から2019年まで、民主統一党保守党政府(第2次メイ内閣)に対して Confidence and supply の立場にあったが、日本語では閣外協力と表現された[1]

このほか、2005年11月から2008年10月まで[注釈 10]ヘレン・クラーク首相が率いたニュージーランド労働党政権や、1985年から1987年までのオンタリオ自由党英語版政権が、他党のConfidence and supplyを受けて少数与党内閣を組織している。

脚注

注釈

出典

関連項目

🔥 Top keywords: メインページ宮崎麗果特別:検索豊後水道松本忠久土居志央梨若葉竜也能登半島地震 (2024年)田中雄士長谷部誠井上道義The GazettE若林志穂服部百音黒木啓司REITA虎に翼平井理央出口夏希サーブ (盲導犬)三鷹事件セウォル号沈没事故白眞勲三淵嘉子高橋克也 (オウム真理教)ME:Iルーシー・ブラックマン事件佐藤ありさ杉咲花蜜谷浩弥水野真紀亀井亜紀子 (政治家)熊本地震 (2016年)水原一平井川意高中川安奈 (アナウンサー)内藤剛志いなば食品YOSHIKI