音楽家

音楽の作曲や演奏を行う人

音楽家おんがくかミュージシャン: musician)は、音楽を作ったり歌唱演奏したりする人のこと。

エクアドルの音楽家

制作者

作曲家は著作権を有し、編曲家は二次的著作権を有する。これらを総称して音楽作家と呼ぶ。また、複数の役職を兼ねている制作者も多い。

実演家

指揮者演奏者歌手に分類される。現代の日本において実演家はその実演に対し、著作隣接権を有する。

演奏者

職業別

職業内容
楽師皇帝たちの時代の中国における政府所有の楽器奏者
宮廷楽団王政時代のヨーロッパにおける政府所有の楽器奏者。ウィーン宮廷楽団マイニンゲン宮廷楽団など。
宮内庁式部職楽部現代の日本政府の宮内庁が所有する楽団
軍楽隊軍隊に所属する音楽隊
下座落語を盛り上げる日本の三味線弾きや太鼓叩き
太夫浄瑠璃で音曲を演奏する日本の男性
囃子方能楽で笛、小鼓、大鼓、太鼓の日本の奏者
浪曲師三味線を弾きながら浪曲を唄う日本の芸人

楽器別

楽器演奏家の呼称
アコーディオンアコーディオニスト
ヴァイオリンヴァイオリニスト
ヴィオラヴィオリスト
ウクレレウクレリスト
オーボエオーボイスト
オルガンオルガニスト
ギターギタリスト
クラリネットクラリネッティスト
コンガコンゲーロ、パーカッショニスト、ドラムス
コントラバスコントラバシスト
サクソフォーンサクソフォニスト
シンセサイザーシンセシスト
シンバルシンバリスト、パーカッショニストドラマー、ドラムス
レコードディスクジョッキー
ティンパニティンパニスト
チェロチェリスト
チューバチュービスト
ドラムドラマーパーカッショニスト
ドラムセットドラマー、ドラムス
トランペットトランペッター
トロンボーントロンボニスト
パーカッションパーカッショニスト
ハープハーピスト
ファゴットファゴッティスト
フルートフルーティスト
ピアノピアニスト
ベースベーシスト
ホルンホルニスト
ボンゴボンゴセーロ、パーカッショニスト、ドラムス
マリンバマリンビスト
マンドリンマンドリニスト
ユーフォニアムユーフォニアミスト

歌手

制作者兼実演家

その他

音楽に関係する他の職業については、Category:音楽関連の職業を参照。

音楽に関係する具体的ジェイオーク人物については、Category:音楽関係者を参照。

音楽家に関係する呼称

日本語

ミュージシャン
現代の音楽家を表す語である[要出典]雅楽小唄端唄義太夫浪曲囃子方、クラシック音楽の演奏家や声楽家など古くからある音楽家や、現代のものでも演歌などの音楽家はこの語には含まれない。
アーティスト
画家や彫刻家など広い意味での芸術家を指す語として使われていたが、近年になって、歌手やバンド等もこの語で呼ばれるようになった。なお、日本音楽著作権協会日本レコード協会は、著作権法第2条にある「実演(芸能的性質を有する行為)」「実演家」の意味でこの語を使用している[1]

英語

musician
音楽家。 なお、アメリカレコード協会は「musician」と「artist」を使い分けている。アメリカレコード協会はこの語を「実演者」(より厳密には「主演ミュージシャン」)の意味で使い、「著作者(作曲者)」という意味では使わない。例えばホイットニー・ヒューストンは自作自演家ではない歌手だが、同協会は彼女のみを「artist」と呼んでおり、作品に参加しているその他の「サポート・ミュージシャン」を含んでいない[2]
artist
この語は「artを制作する人」の意味でも、「artを実演する人」の意味でも使われる[3]。「art」は芸術一般を含むため、音楽の制作や実演の場合には楽器の名前を冠することがある。例えば「piano artist」はピアニストとピアノ曲の作曲家の両方の意味である。また歌手やバンドを「artist」と呼ぶ場合には「歌手(と演奏者)」、つまり「実演家」という意味で使われている。前者と区別するために「performing artist」(パフォーミング・アーティスト)と言う場合もある。アメリカレコード協会やグラミー賞は「実演家」の意味で「artist」という呼称を使っている[注 1]。グラミー賞でも1960年代から「Grammy Award for Best New Artist」(最優秀新人賞)の授賞を始めている。

脚注

注釈

出典

関連項目