鶴見駅

神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央にある東日本旅客鉄道の駅

鶴見駅(つるみえき)は、神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

鶴見駅
東口(2024年2月)
つるみ
Tsurumi
地図右下は京急鶴見駅
所在地横浜市鶴見区鶴見中央一丁目1-1
北緯35度30分30.8秒 東経139度40分33.6秒 / 北緯35.508556度 東経139.676000度 / 35.508556; 139.676000 東経139度40分33.6秒 / 北緯35.508556度 東経139.676000度 / 35.508556; 139.676000
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号ツミ
駅構造地上駅高架駅
ホーム
  • 1面2線(地上)
  • 2面2線(高架)
乗車人員
-統計年度-
66,024人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日明治5年9月13日
1872年10月15日
乗入路線 旅客線2路線 合計8 路線
所属路線京浜東北線
(線路名称上は東海道本線
駅番号JK15
キロ程21.7 km(東京起点)
大宮から52.0 km
JK 16 川崎 (3.5 km)
(3.1 km) 新子安 JK 14
所属路線鶴見線
駅番号JI01
キロ程0.0 km(鶴見起点)
(0.9 km) 国道 JI 02
所属路線東海道本線貨物支線
高島線
キロ程0.0 km(鶴見起点)
(5.6 km) 東高島
所属路線東海道本線貨物支線
鶴塩線[1][注釈 1]
キロ程0.0 km(鶴見起点)
(2.3 km) 八丁畷
所属路線東海道本線貨物支線
(羽沢線[2]
キロ程0.0 km(鶴見起点)
(8.8 km) 横浜羽沢
(8.8 km) 羽沢横浜国大 SO51►
所属路線東海道本線貨物支線
品鶴線[* 1]
キロ程17.8 km(品川起点)
新鶴見信号場)(3.9 km)
◄◄JO 14 JS 14 新川崎 (5.1 km)
所属路線武蔵野線(武蔵野南線)[* 1]
キロ程0.0 km(鶴見起点)
(3.9 km)(新鶴見信号場)►
(12.7 km) 梶ヶ谷貨物ターミナル
所属路線南武線貨物支線
(尻手短絡線)[* 1]
キロ程5.4 km(尻手起点)
(新鶴見信号場)(3.9 km)
◄◄尻手 (5.4 km)
乗換京急鶴見駅京急本線
備考
テンプレートを表示
西口(2005年11月)

乗り入れ路線

列車運行上、当駅は重要なジャンクション(結節駅)である。乗り入れている路線は、旅客営業を行っていない路線を含めると、線路名称上は東海道本線鶴見線武蔵野線南武線(支線)の4路線である。そのうち東海道本線を当駅の所属線とし[5]、また鶴見線と武蔵野線は当駅が起点となっている。東海道本線に関しては本線の他に4つの支線(後述)が分岐している。

このうち、旅客駅に停車するのは、東海道本線の電車線で運行される京浜東北線と鶴見線電車のみで、列車線で運行される東海道線列車は停車せず、「東海道(本)線」の名称は旅客案内では使用されていない。また、特定都区市内制度における「横浜市内」駅に属する。

  • 京浜東北線:電車線を走行する東海道本線・東北本線の近距離電車。横浜駅から根岸線への直通運転も実施している。 - 駅番号JK 15
  • 鶴見線:当駅を起点として横浜・川崎市内の京浜工業地帯へ走行する路線。 - 駅番号「JI 01

以下の各路線は旅客用ホームは設置されていないが、当駅を運転上の接続駅としており、品鶴線以外は基本的に貨物列車専用である。(リスト内の「 」内の路線名は通称)

なお、当駅 - 新鶴見信号場間は品鶴線・武蔵野線・尻手短絡線の三重所属区間となっており、この3路線の線路は新鶴見信号場構内で分岐している。

東海道本線については本線と品鶴線の分岐点となっているため、品鶴線の新川崎駅から本線の川崎駅蒲田駅方面に向かう場合の旅客運賃は当駅接続で計算される。但し、品鶴線を走行する旅客列車は当駅に停車しないため、当駅から新川崎方面(上り)に行く旅客は一旦横浜駅まで行って戻る必要がある。この場合、運賃は当駅から横浜駅までの往復分を加算しないと言う特例がある[8](新川崎駅周辺へ行く場合は川崎駅から南武線で鹿島田駅へ行くと言う方法もある)。

鶴見駅 - 羽沢横浜国大駅間駅間キロ程は8.8 kmで、これは首都圏の電車特定区間内の隣接駅では最長である。ただし、両駅を直接行き来することはできないため、乗車経路としては以下の2通りとなる。

  • 鶴見駅 - 【京浜東北線南行】 - 横浜駅 - 【横須賀線上り あるいは 湘南新宿ライン北行】 - (鶴見駅) - 武蔵小杉駅 - 【相鉄直通線下り】 - (鶴見駅) - 羽沢横浜国大駅[注釈 5]
  • 鶴見駅 - 【京浜東北線北行】 - 川崎駅 - 【南武線下り】 - 武蔵小杉駅 - 【相鉄直通線下り】 - (鶴見駅) - 羽沢横浜国大駅[注釈 6]

横浜市や鶴見区では、当駅への中距離列車ホーム新設をJR側に働き掛けている(鶴見駅中距離電車停車等推進期成会[9]

歴史

明治5年9月12日1872年10月14日)の日本の鉄道開業における新橋 - 横浜間正式営業時に開設。但しこの日は一般営業は行われなかったため、当駅では翌日を開業日としている[10]

年表


駅構造

京浜東北線は島式ホーム1面2線を有する地上駅、鶴見線はその西側にある頭端式ホーム2面2線を有する高架駅である。京浜東北線ホーム東側には、ホーム側から順に東海道線旅客列車線上下線、東海道貨物線上り線、着発線3本、東海道貨物線下り線があり、いずれもホームは設けられていない。武蔵野南線・東海道線列車線・横須賀線を経由する臨時特急「鎌倉号」は当駅で運転停車し(列車番号も変わる)、ホームの無い線路で乗務員が交代して貨物線と東海道線列車線(横浜方面)間転線を行う。なお、東海道線と横須賀線間転線は戸塚駅で行っている。

鶴見線が当初鶴見臨港鉄道の路線であった名残りとして、2022年2月28日まで京浜東北線と鶴見線の間に中間改札が設けられていた。鶴見線利用者の多くは当駅を経由することから、1971年に鶴見線の当駅以外の駅を無人化し、改札業務を当駅で集約していた[24]。2022年3月1日以降は、中間改札機能を廃止し、鶴見線各駅から自動券売機も廃止された。よって、鶴見線内各駅からSuica等なし(残高不足含む)で乗車して当駅から京浜東北線に乗換える場合は、乗車駅で乗車駅証明書を発行し、当駅ではそのまま京浜東北線に乗換し、最終下車駅にて乗車駅証明書を提示して精算する必要がある[22]。なお、浜川崎駅の南武支線側を除く鶴見線の各駅は当駅が管理している。

みどりの窓口指定席券売機[4]自動改札機が設置されている。東口にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝は遠隔対応のため改札係員は不在となる[4]。また、京浜東北線ホームには改札内コンコースとを結ぶエスカレーターエレベーターも設置されている。トイレは改札内コンコース(東口改札横)に設置されている。川崎統括センターの直営駅。

のりば

番線路線方向行先
地上ホーム
1 京浜東北線南行横浜桜木町洋光台方面
2北行東京上野大宮方面
高架ホーム
3・4 鶴見線下り弁天橋海芝浦大川浜川崎扇町方面

(出典:JR東日本:駅構内図

京浜東北線は、朝夕ラッシュ時に当駅始発(東京方面行)電車があり、新子安寄り引上線2線を使用して折返す。折返し列車は事故・各種トラブルや、大雨・落雷等による輸送障害でダイヤが乱れた場合にも臨時で設定されることもある。

鶴見線は主に3番線を使用し、4番線は朝ラッシュ時のみ使用する[24]。また、車両の夜間留置が設定されている。

発車メロディ

京浜東北線ホームでは東洋メディアリンクス制作の発車メロディを使用している。鶴見線ホームではテイチク制作の発車メロディを使用していた[25]

1 Verde Rayo
2 Water Crown
3 twilight
4 スプリングボックス

配線図

駅構内設備

  • 売店等
    • NewDays 鶴見西口 - 西口改札外1F(階段下)
    • NewDays 鶴見店 - 改札内コンコース、鶴見線改札横
    • 崎陽軒 鶴見駅西口店 - 西口改札外1F(階段下)
  • スーパーマーケット
    • 京急ストア 鶴見西店 - 西口改札外1F(鶴見線ホーム高架下)

かつては東口に駅ビル「つるみカミン」が営業していたが、2008年9月30日限りで閉店となり、南隣の敷地と合わせて再開発が行われた。2010年に先行して建設が進んでいた南側に「シークレイン」が開業。2012年11月1日に「シァル鶴見」が開業した。

利用状況

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員66,024人である[JR 1]。JR東日本管内の駅では新小岩駅に次いで第56位。

近年の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1]
年度1日平均
乗車人員
出典
1991年(平成03年)74,630
1992年(平成04年)76,695
1993年(平成05年)77,591
1994年(平成06年)77,593
1995年(平成07年)77,653[統計 2]
1996年(平成08年)77,629
1997年(平成09年)76,958
1998年(平成10年)76,178[* 1]
1999年(平成11年)[JR 2]75,431[* 2]
2000年(平成12年)[JR 3]75,234[* 2]
2001年(平成13年)[JR 4]75,838[* 3]
2002年(平成14年)[JR 5]76,007[* 4]
2003年(平成15年)[JR 6]76,360[* 5]
2004年(平成16年)[JR 7]76,212[* 6]
2005年(平成17年)[JR 8]76,197[* 7]
2006年(平成18年)[JR 9]77,290[* 8]
2007年(平成19年)[JR 10]78,108[* 9]
2008年(平成20年)[JR 11]77,851[* 10]
2009年(平成21年)[JR 12]76,850[* 11]
2010年(平成22年)[JR 13]76,665[* 12]
2011年(平成23年)[JR 14]76,445[* 13]
2012年(平成24年)[JR 15]76,583[* 14]
2013年(平成25年)[JR 16]78,272[* 15]
2014年(平成26年)[JR 17]77,755[* 16]
2015年(平成27年)[JR 18]79,672[* 17]
2016年(平成28年)[JR 19]80,182[* 18]
2017年(平成29年)[JR 20]80,904[* 19]
2018年(平成30年)[JR 21]81,056
2019年(令和元年)[JR 22]80,794
2020年(令和02年)[JR 23]60,903
2021年(令和03年)[JR 24]61,833
2022年(令和04年)[JR 1]66,024

駅周辺

当駅周辺地区は横浜市における主要な生活拠点(旧:副都心)に指定されている[26][27]

東口

西口

バス路線

西口

「鶴見駅西口」停留所(1 - 10番のりば)及び「鶴見駅入口」停留所(11番のりば)が設置されており、川崎鶴見臨港バス横浜市営バスの路線が発着する。なお、1・2番のりばはバスロータリー外の京急ストア横に、11番のりば(「鶴見駅入口」停留所)はバスロータリー外の豊岡商店街上に設置されている。

のりば運行事業者系統・行先
鶴見駅西口
1川崎鶴見臨港バス鶴12:馬場七丁目
横浜市営バス84東神奈川駅西口
2(降車専用)
3横浜市営バス38:荒立循環 / 白幡循環 / 東神奈川駅西口 / 横浜駅西口
441:川向町折返場 / 港北車庫前 / 新横浜駅
5川崎鶴見臨港バス鶴01菊名駅前 / 東高校入口
6
7
8(降車専用)
9川崎鶴見臨港バス
10鶴03新綱島駅 / 駒岡車庫
鶴見駅入口
11横浜市営バス
  • 104:新横浜駅
  • 14:梶山

東口

東口バスターミナルと京急鶴見駅を鶴見駅側から望む(2019年10月)

川崎鶴見臨港バス・横浜市営バスの路線が発着し、停留所名は、川崎鶴見臨港バスが「鶴見駅東口」、横浜市営バスが「鶴見駅前」である。

のりば運行事業者系統・行先
鶴見駅東口
1川崎鶴見臨港バス鶴11:江ヶ崎
鶴見駅前
1横浜市営バス13綱島駅入口 / 一の瀬 / 新横浜駅
2
3
4
  • 15:本町通循環 / 向井町循環
  • 27:安善町
5
617[注釈 7]:L8バース・流通センター方面(循環)
7
鶴見駅東口
8川崎鶴見臨港バス鶴08:ふれーゆ
9
  • 川30:川崎駅
  • 鶴09:ヨコハマアイランドガーデン
10・11(降車専用)

その他

  • 横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅から当駅まで延伸される計画があるが、着工には至っていない。
  • 戦時中、在日朝鮮人が鶴見区には多く住んでいたことから、在日朝鮮人の帰還事業では多くの人々が当駅から旅立っている。4番ホームには時計が設置されており、その下には「贈 皆さんお元気で 朝鮮民主主義人民共和國 鶴見地区帰國者一同」の銘板が飾られている。これは、帰還事業が始まった1959年に帰国者たちが感謝をこめて当駅に寄贈したものである[29]

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
京浜東北線
快速・各駅停車
川崎駅 (JK 16) - 鶴見駅 (JK 15) - 新子安駅 (JK 14)
鶴見線
鶴見駅 (JI 01) - *本山停留場 - 国道駅 (JI 02)
*打消線は廃駅
東海道本線貨物支線
(鶴塩線[注釈 1]、定期旅客列車運行無し)
鶴見駅 - 八丁畷駅
(品鶴線)
新川崎駅 - (新鶴見信号場) - 鶴見駅
(羽沢線)
鶴見駅 - 横浜羽沢駅羽沢横浜国大駅 (SO51)
(高島線、定期旅客列車運行なし)
鶴見駅 - 東高島駅
武蔵野線(武蔵野南線、定期旅客列車運行無し)
鶴見駅 - (新鶴見信号場) - 梶ヶ谷貨物ターミナル駅
南武線貨物支線(尻手短絡線、定期旅客列車運行無し)
尻手駅 - (新鶴見信号場) - 鶴見駅

脚注

記事本文

注釈

出典

利用状況

JR東日本の1999年度以降の乗車人員
神奈川県県勢要覧

関連項目

外部リンク