2021年カナダ総選挙

2021年カナダ連邦議会選挙(2021ねんカナダそうせんきょ、英語: 2021 Canadian federal election)は、2021年9月20日に行われたカナダ議会庶民院)議員の総選挙である。

2021年カナダ総選挙
2021 Canadian federal election
カナダ
2019年 ←
2021年9月20日 (2021-09-20)
→ 2026年(予定)

内閣第2次トルドー内閣
解散日2021年8月15日
公示日2021年8月15日
改選数338
選挙制度単純小選挙区制

投票率62.3
 第1党第2党第3党
 
党首ジャスティン・トルドーエリン・オウトゥールイブ=フランソワ・ブランシェ英語版
政党自由党保守党ブロック・ケベコワ
獲得議席16011932
得票数5,556,6295,747,4101,301,615
得票率32.6333.727.64

 第4党第5党第6党
 
党首ジャグメート・シン英語版アナミー・ポール英語版マキシム・ベルニエ英語版
政党新民主党緑の党人民党
獲得議席2520
得票数3,036,348396,988840,993
得票率17.832.344.95

州別投票結果

選挙前首相

ジャスティン・トルドー
自由党

選出首相

ジャスティン・トルドー
自由党

概要

任期満了に伴う選挙は2023年10月の予定であったが、ジャスティン・トルドー首相は前回総選挙から2年足らずで、早期の解散総選挙を決断した。2021年8月15日、トルドー首相は下院の解散をメアリー・サイモン総督に要請し、これが承認され9月20日に総選挙を実施することが発表された[1]。今回の総選挙では、1000億カナダドル(約8兆8000億円)もの規模となる景気刺激策について国民の信を問うことをトルドー首相は訴え、前回2019年の総選挙で少数与党となっていた自由党で単独過半数を獲得することを目指した[2]

選挙データ

内閣

解散日・公示日

投票日

  • 2021年9月20日

改選数

  • 338

選挙制度

投票方法
秘密投票、単記投票、記号式
不在者投票制度:以下の条件に該当する有権者に対しては特別投票制度がある。
  1. 国外に5年以上続けて居住し、選挙権を有するもので且つ、カナダに戻る意思のある者
  2. 国内に居住しているものの、遠隔地に住んでおり、投票所が遠いなどの事情があって投票日に投票所に行けない者
  3. カナダ国外に旅行や商用などで滞在中の者
選挙権
18歳以上のカナダ国民
被選挙権
18歳以上のカナダ国民
有権者数
27,366,297

争点

選挙結果

党派別獲得議席

e • d  2021年カナダ総選挙2021年9月15日施行
党派獲得
議席
増減得票数得票率解散前
与党160 055,560,34832.63%155
自由党160 055,560,34832.63%155
野党178 0411,473,89567.37%182
保守党119 5,746,22133.72%119
ブロック・ケベコワ32 1,301,6877.64%32
新民主党25 013,037,96517.83%24
緑の党2 398,0212.34%2
人民党0 843,2024.95%0
自由党カナダ0 47,2520.28%0
マーベリック党0 35,1780.21%0
キリスト教遺産党0 8,9850.05%0
サイ党0 6,0850.04%0
リバタリアン党0 4,7650.03%0
共産党0 4,7000.03%0
共産党マルクス・レーニン主義派0 4,5320.03%0
ケベック独立運動0 2,9340.02%0
動物愛護党0 2,5460.01%0
マリファナ党0 2,0310.01%0
退役軍人連合党0 1,2460.01%0
中道党0 6480.00%0
全国市民同盟0 4760.00%0
愛国者党0 2440.00%0
カナダ第4戦線0 1050.00%0
国民党0 520.00%0
無所属0 0532,4810.19%5
欠員0 01--1
総計338 17,034,243100.0%338
有効票数(有効率)--17,034,24398.98%-
無効票数(無効率)--175,5681.02%-
投票者数(投票率)--17,209,81162.89%-
棄権者数(棄権率)--10,156,48637.11%-
有権者数--27,366,297100.0%-

ジャスティン・トルドー首相率いる与党自由党は8月15日の解散宣言の時点では、支持率で35.6%と保守党の28.8%に7ポイント近く差をつけ、単独過半数をうかがう勢いだった[4]。しかし新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない中での総選挙には反発もあり、CBCの直前の世論調査では自由党31.5%、対する保守党が31.0%と拮抗するなど苦戦を強いられる形となった。自由党は保守党を抑え第1党を維持しトルドーは3期目の続投となったが、過半数には届かず再び少数与党政権となった[5][6]。一方で政権奪取を果たせなかった保守党のエリン・オトゥール党首は21日、総選挙での敗北を認め、トルドーに祝意を電話で伝えたと述べた[7]。それ以外の政党も議席数はほぼ横ばいとなった。

出典

外部リンク