2021年河南洪水
2021年河南洪水(中国語: 2021年河南水灾)は、2021年7月17日以降、中国中部で発生した大規模な洪水である。
発災日時 | 2021年7月17日より |
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被災地域 | 中華人民共和国河南省および周辺地域 |
災害の気象要因 | 集中豪雨 |
気象記録 | |
最多雨量 | 中華人民共和国河南省鄭州市、7月20日4:00からの24時間[1]で645.6 mm |
最多時間雨量 | 中華人民共和国河南省鄭州市、7月20日16:00からの1時間[2]で201.9 mm |
人的被害 | |
死者 | 398(行方不明者含む)[3]人 |
建物等被害 | |
被害総額 |
豪雨
2021年7月、中国では「1000年に一度の豪雨」と称されるほどの記録的な豪雨となり[4]、河南省の鄭州市では、長崎大水害を凌駕する降水量でわずか3日間で1年分の降水量に相当する大量の雨が降った[5]。
被害
この洪水により、3,000万人を超える被災者が出た[6]。中国当局は8月2日、洪水による死者は302人に達したことを発表した[5][7][8]。7月末の時点では死者数は99人と公表されていたが、8月になってその3倍以上に増加した[9]。河南省では特に被害が甚大であり、同省だけで約1400万人が被災したほか[10]、鄭州市だけで290人以上の死者が出た[5]。河南省内では依然50人近くが行方不明となっている[5]。内モンゴル自治区ではダムが決壊したという[6]。鄭州地下鉄5号線は冠水し、約500人の乗客が緊急停車した車両に閉じ込められ、うち14人死亡[11][12]。豪雨による被害額は約2兆円に達した[10]。
2022年1月に中華人民共和国応急管理部が発表した調査報告によると、2021年9月30日までに398人はこの洪水で死亡または行方不明となった[3]。