Help:MediaWikiに適応するブラウザ

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ウィキペディアで使われているシステムのMediaWikiに適応したパソコンの環境を説明していきます。主にMediaWikiが対応しているのは、デスクトップとモバイル・スマートフォンの両環境における主要なブラウザの最近から現在のバージョンです。ページを閲覧するのに、どのブラウザにどのような問題があるかも紹介します。

デスクトップでは、Mozilla Firefox、Google Chrome、Internet Explorer、Safari、Opera、モバイルでは、iOS、Androidのそれぞれ比較的最新のバージョン以降にて動作確認が行われています。かなり古いものは積極的に対応されていませんが、最低限の機能が使えるように対応されています。ほとんど使用されないブラウザは対応しない方針です。対応ブラウザなどの詳細はMediaWikiのCompatibilityも参照してください。

それとは別に、特殊文字の対応が必要となりますが、最近のOSでは対応していることも多いでしょう。特殊文字を参照してください。

対応するブラウザ

MediaWikiは、主要なブラウザについては最近から現行のバージョンに対応しています[1]

公式に表示や動作の確認を行っているブラウザは、具体的には以下です。

デスクトップ

Mozilla Firefox / Google Chrome / Operaは、ウィキペディアで一般的に用いられる動画形式にも、何もしなくても対応します(詳細は、Help:音声・動画の再生を参照)

モバイル(モバイル・ビュー)

最新の文書ではないですが、モバイルではiOSではMobile Safari、Chrome for iOSを含むとされ、他のOSでもChrome for AndroidFirefox for AndroidIE MobileBlackberry Webkitに対応する旨が記載されています[2]。モバイルから編集できることにも力を入れており[3]、2015年には全利用者が編集可能となりました[注 1][注 2]

以上は、ビジュアルエディターなどJavaScriptによる機能が動作するかとか、CSS 3によるデザインがうまく表示できているかといった点が確認されます[2]。かなり古いとか主流でないブラウザは、積極的に対応する必要がないとみなされています[1]。しかし、表示の問題や機能的な制限はあるものの表示はできるようです[1]。もうほとんど使われていないブラウザに至っては、全く役に立たないような対応はなくても不都合はないという考え方にあります[4]

またJavaScriptの機能を無効にしていても、検索の全文検索ができる[5]通知のバーが表示される[6]、利用者に感謝の通知を送る[7]、モバイル用表示からも編集ができる[8]といったように、対応は継続的に施されています。

対応が打ち切られたブラウザー

Internet Explorer

Internet Explorer 8 (IE8) 以前はTLS 1.2を有効化できない上、サポートがドロップされた[9]ため、ほとんどのウィキメディアのウィキを閲覧することができません。MediaWiki 1.29以降かつInternet Explorer 9以前、MediaWiki 1.31以降かつInternet Explorer 10以前のブラウザではJavaScriptが動作しません[10]。これにより、機能が制限されることがあります。

Windows XPの利用者はIE8ではなく、Firefox 52 ESRの利用が推奨されていました[11]。しかしFirefox 52 ESRのダウンロードは、2018年8月末までのサポートでした[12]。最後のバージョンを案内しますが、セキュリティ更新などサポートは終わっており自己責任となります。

また、MediaWikiが準拠するECMAScriptのバージョンは5から6へと上げられ[13]、Internet Explorer 11におけるJavaScriptのサポートは打ち切られています。

TLS 1.2非対応ブラウザー

TLS 1.2をサポートしないブラウザーの対応がドロップされました[14]。これによって、Internet Explorer 8以前のブラウザでは閲覧することができなくなりました。

Microsoft Windows

多言語フォントの描画に関する問題はWindows 10において完全に解決しています。以前のWindows 8.1までは、そうではありません。

フォントのインストールを行っても表示が不可能になる言語はWindows 10においてマニプリ語を除いては以下のブラウザで問題がありません。

  • Microsoft Edge (Blink使用)/ Microsoft Edge (edgeHTML使用)/ Internet Explorer / Mozilla Firefox Quantum / Opera / Google Chrome / Vivaldi / Falkon / Pale Moon
参考リンクはこの脚注を参照[15]

Microsoft Edge (Blink)

2020年に正規の配布が決定しているChromiumベースのMicrosoft Edgeでは、拡張機能のAdvanced Font Settingsで自由にフォントを選べます。[設定]→[言語]→日本語を選択→Microsoft Edgeをこの言語で表示、のように選択することで、表示が日本語になるばかりか日本語対応のフォントも完璧に表示されます。

Microsoft Edge (edgeHTML)

2020年に配布が打ち切られたedgeHTMLを用いたMicrosoft Edgeでは、仕様のフォントが描画されます。フォントは設定などから変更できません。

Internet Explorer

Internet Explorer 11 (IE 11) では、仕様のフォントが描画されます。IE 11は[注 3]、上記のEdgeと異なりフォントの設定画面はありますが、MediaWikiを表示する際には反映されません。描画の質は、Edgeと同一です。

Microsoftは、IEからEdgeへと開発の主軸を移していますので、Windows 10ではEdgeの使用が推奨されるでしょう。

Google Chrome・Chromium

Google Chromeでは、フォントの描画は非常に鮮明です。フォントのギザギザ感を処理するアンチエイリアスの描画に、標準の状態でChrome 52 StableからDirectWriteが強制されるためです。また下記のGeckoあるいはGoannaエンジンを用いたすべてのブラウザより、ボールドフォントがやや細めに表示されます。Chromiumはバージョン63では全文をゴシック体で描画するように元に戻りましたが、全自動で言語別にフォントが決定されるように仕様が変更されています。このため、設定から変更しても言語別整形が施されたロシア語などは、全く変更できません。この種の仕様を好まない方は、アドオンを用いてフォントを変更されることをお勧めします。ChromiumベースのCent Browserは、フォントのカスタマイズが自由に行えます。

一部の日本語フォントの太字が、細字を仕様で太くしただけのフォントに代替されることがあります。ChromiumベースのMicrosoft Edgeではこのバグは治っています。

Mozilla Firefox Quantum

Mozilla Firefoxでは、2018年現在フォントの描画に問題はありません。FirefoxにはGeckoエンジンが用いられており、これを用いた派生ブラウザでも同様です。

Pale Moon

2016年現在、フォントの描画に問題はありません。Pale MoonにはGoannaエンジンが用いられており、このエンジンを用いたブラウザでも同様でしょう。

Goannaエンジンでは、about:config英語版gfx.font_rendering.cleartype_params.rendering_modeからフォント描画のモードを変更することもできます。詳細は、以下を参照してください。ClearType issue after upgrading to 7.0 (Pale Moon Forum)

Opera

Chromium版のOperaはGoogle Chromeの項目を参照してください。

Presto版のOpera 12.18では、全文をゴシック体で描画しています。描画にアンチエイリアスは効きません。OpenType (CFF) 形式のフォントを用いると、鮮明な描画が得られます。

Falkon

Falkonを含むQt WebEngine使用ブラウザは、Google Chrome・Chromiumの項目を参照してください。Chromiumの採用バージョンが明確に遅いという欠点があります。

Vivaldi

Google ChromeやChromiumと問題は同様ですが、Chromiumの採用バージョンが少し遅れます。

携帯電話

携帯電話(いわゆるガラケー)のブラウザはTLS 1.2に対応していないため、2020年10月よりウィキペディアを閲覧できません。

ゲーム機

脚注

注釈

出典

関連項目