Zen 3

Zen 3ゼン・スリー)は、AMDから2020年に発売されたCPUマイクロアーキテクチャーコードネーム[1]Zen 2の後継となるZen 3はTSMCの改良型[3]7nmのMOSFETノード(当初AMDは7nm+と呼んでいた)で製造され、 Ryzenメインストリームデスクトッププロセッサ(コードネーム「Vermeer」)とEPYCサーバープロセッサ(コードネーム「Milan」) )に搭載される[4][2]。Zen 3は、AMDがDDR5メモリと新しいソケットに切り替える前の最後のマイクロアーキテクチャとなる予定である。Zen 3は、500シリーズチップセット[5]を搭載したマザーボードでサポートされる。AMDがコードを共有することで400シリーズのボードもサポートされるようになり、マザーボードメーカーは一部のBIOSを使用して、一部のB450/X470 X370/B350/A320マザーボードでZen 3がサポートされている[6]

AMD Zen 3
設計者AMD
ソケット

Socket AM4[1]


Socket SP3[2]
コードネーム
  • Cezanne  (APU)
  • Vermeer (デスクトップ)
  • Rembrandt (APU)
  • Milan  (サーバー)
前世代プロセッサZen 2
次世代プロセッサZen 4
L1キャッシュコア当たり64 KiB
L2キャッシュコア当たり512 KiB
L3キャッシュCCX当たり32 MB
96 MB (5800X3Dのみ)
16 MB(APU)
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技術ノード

AMDの資料に「7nm+」と記載されていたことから、当初メディアでは7nmプロセスはTSMCの新しいEUV(極端紫外線)リソグラフィー(N7+)ではないかと推測されてきた。N7+への移行により、消費電力が10%削減され、トランジスタ密度が最大20%増加する。これにより、同じ消費電力でより高いクロック速度も可能になる[4]。AMDは、「7nm+」は特定のプロセスを意味するものではなく、DUV(遠紫外線)N7Pプロセスまたはその他の名前のないプロセスの可能性も含む7nm(N7)の改良版を使用することを明らかにした[3]

EPYCマイクロプロセッサ

Zen 3をベースとしたチップのEpycサーバーラインはMilanと名付けられ、SP3ソケットを使用するチップの最終世代となる[2]

構成

1コアあたり4つのALUを搭載する[7]。基本的な整数関連命令は1サイクルで実行される[8]

FPUは4つ搭載されている[9]

脚注

Ryzen_4