しし座ミュー星

しし座μ星(ししざミューせい、μ Leo / μ Leonis)は、太陽系から見てしし座の方向約125光年の距離にある恒星4等星

しし座μ星[1]
Mu Leonis
仮符号・別名ラサラス[2], Rasalas[3][4]
星座しし座
見かけの等級 (mv)3.88 [1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 09h 52m 45.8165435s[1]
赤緯 (Dec, δ)+26° 00′ 25.031882″[1]
赤方偏移0.000046[1]
視線速度 (Rv)13.647 km/s[1]
固有運動 (μ)赤経: -217.31 ミリ秒/年[1]
赤緯: -54.26 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π)26.0971 ± 0.1974ミリ秒[5]
(誤差0.8%)
距離125 ± 0.9 光年[注 1]
(38.3 ± 0.3 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV)1.0[注 2]
μ星の位置
物理的性質
半径11.4 ± 0.2 R[6]
質量1.5 ± 0.1 M[6]
スペクトル分類K2IIIbCN1Ca1[1]
光度62.62 L[7]
表面温度4,538.2 ± 27.5 K[8]
色指数 (B-V)+1.22[9]
色指数 (U-B)+1.39[9]
色指数 (R-I)+0.58[9]
金属量[Fe/H]0.3 ± 0.04[6]
年齢3.35 ± 0.7×109[6]
他のカタログでの名称
しし座24番星[1], BD +26 2019[1], FK5 371[1], HD 85503[1], HIP 48455[1], HR 3905[1], SAO 81064[1], LTT 12624[1], Gaia EDR3 643819484617141504[5]
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特徴

K型の巨星だが、まだ中心核ではヘリウムの核融合が始まっておらず、核が収縮している段階であると考えられている[8]。5,000万年後にはヘリウムの核融合が始まり、現在より10倍から20倍は光度が増すものと予測されている[8]

2014年に、2.4木星質量太陽系外惑星が発見されている[6][7]。この惑星はμ星から1.1auの軌道を約358日かけて公転している[6][7]

名称

固有名のラサラス[2] (Rasalas[3][4]) は、アラビア語で「ライオンの頭(の北側部分)」を意味する r‘as al-asad (al-shamālī) に由来する[3]。これがヨーロッパの天文学に Rasalas. Bor. として取り入れられた[3]。対応する「ライオンの頭の南側部分」 Rasalas Australis はしし座ε星とされた[3]。2016年9月12日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Rasalas をしし座μ星の固有名として正式に承認した[4]

脚注

注釈

出典