アスプコブラ

アスプコブラNaja haje)は、コブラ科フードコブラ属に分類されるヘビ。特定動物。有毒。

アスプコブラ
アスプコブラ Naja haje
フードを広げた状態
保全状況評価[1][2][3]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:爬虫綱 Reptilia
:有鱗目 Spuamata
亜目:ヘビ亜目 Serpentes
:コブラ科 Elapidae
:フードコブラ属 Naja
:アスプコブラ N. haje
学名
Naja haje
Linnaeus, 1758
和名
アスプコブラ
エジプトコブラ
英名
Egyptian cobra

日本の古い文献や図鑑では「エジプトコブラ」(Egyptian cobra)の名称で記載されている。

分布

分布図

アフリカ大陸(西部を除く)、アラビア半島南部

形態

全長150-200cmで、最大は3m。フードコブラ属Naja属)の中ではかなり大きくなる種。体色は褐色で、暗色の斑紋が入る個体もいる。腹面の鱗(腹板)は白い。

は強力な神経毒で、毒量も多い。古来より信仰の対象であると同時に、危険な毒蛇として恐れられてきた。しかし、現代では研究が進み、血清による治療技術も発達してきたため、死亡率は低い。また、生息数も減少傾向にあり、噛まれる被害も減少している。

生態

サバンナに生息する。危険を感じるとフードを広げて立ちあがり、噴気音をあげて威嚇する。それでも相手が怯まない場合、擬死行動をとる。

食性は動物食で、主にヒキガエルを食べるが、小型爬虫類、小型鳥類、小型哺乳類等も食べる。

繁殖形態は卵生。

人間との関係

生息地では危険な毒蛇として畏怖の対象とされるだけでなく、ネズミを捕食する農業守り神として昔から信仰の対象ともなっている。古代エジプトでは、下エジプト守護神女神ウアジェトとして神格化されていた。

本種が立ち上がって威嚇する様子は、女神ウアジェトを示す蛇形記章(ウラエウス)として図案化された。この蛇形記章は、古代エジプトの君主であるファラオが、ウアジェトの庇護のもとで下エジプトを支配するという意味合いを持たせるため、自身の王冠に付けるようになった。またそれ以外にも宝飾品やお守りとして使われた。

また、古代エジプト・プトレマイオス朝の最後のファラオ(女王クレオパトラは、本種に(あるいはともいわれる)を噛ませて自殺したとされている。

脚注

関連項目

参考文献

  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、131頁。
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