アルセノベタイン

アルセノベタイン(Arsenobetaine)は、有機ヒ素化合物であり、魚類に含まれるヒ素の主要な形態である[1][2][3][4]ベタインとして知られるトリメチルグリシンのヒ素アナログ_(化学)である。その生化学、生合成は、コリン及びベタインと似ている。

アルセノベタイン
Structural formula of arsenobetaine
Ball-and-stick model of arsenobetaine{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号64436-13-1 チェック
PubChem47364
ChemSpider43109 チェック
UNIIUWC1LS4V3I
EC番号634-697-3
KEGGC19331 チェック
MeSHArsenobetaine
ChEBI
ChEMBLCHEMBL2448348
RTECS番号CH9750000
バイルシュタイン3933180
特性
化学式C5H11AsO2
モル質量178.06 g mol−1
危険性
GHSピクトグラム急性毒性(高毒性)水生環境への有害性
GHSシグナルワード危険(DANGER)
HフレーズH301, H331, H400, H410
PフレーズP261, P264, P270, P271, P273, P301+310, P304+340, P311, P321, P330, P391, P403+233, P405, P501
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アルセノベタインは、海洋生態系に一般的な物質であり、トリメチルヒ素等の他の多くの有機ヒ素化合物とは異なり、比較的毒性がない[5]

海産の魚類が有機ヒ素化合物を含むことは1920年から知られていたが、そのほとんどがアルセノベタインであることが同定されたのは、1977年になってからだった[6]

安全性

亜ヒ酸マウスでの半数致死量は34.5 mg/kgであるが、アルセノベタインでは10 g/kgを超える[7]

出典

関連文献