アンドレア・ベルトリーニ

アンドレア・ベルトリーニAndrea Bertolini, 1973年12月1日 - )は、FIA 世界耐久選手権にてAFコルセのドライバーとして活躍するイタリアのレーシングドライバー。

アンドレア・ベルトリーニ
Andrea Bertolini at Zhuhai International Circuit in 2004
基本情報
国籍イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1973-12-01) 1973年12月1日(50歳)
出身地同・サッスオーロ
FIA World Endurance Championshipでの経歴
デビュー2012
所属AF Corse
車番71
過去参加シリーズ
2011
2010
2001-03, 05-09
2003, 05-07
Superstars Series
FIA GT1 World Championship
FIA GT Championship
American Le Mans Series
選手権タイトル
2011
2010
2006, 08-09
International Superstars Series
FIA GT1 World Championship
FIA GT Championship GT1

レースの歴史

ALMSのロードアトランタMC12を運転するベルトリーニ

ベルトリーニは11歳でカートレースを始めた。イタリア選手権で2位になり、全国レベルで優勝し、続いてCIAKカップでも勝利し、2000年のイタリア125選手権で2位になった[1]。翌年FIA GT選手権にステップアップを果たし、ポルシェをドライブした[2]。2002年及び2003年度はフェラーリ・360モデナで参戦するJMBレーシングに移り、4位で終えた。

2004年には別のチームに移ったが、乗り慣れた360モデナで、再び総合2位となり、「ドライバーパフォーマンスオブザイヤー」を受賞[1][2]。2004年の途中で、彼が開発に携わっていた新しいGT1クラスのマセラティ・MC12のドライブを託された。2つのレースを勝ち、中国のチームメイトとミカ・サロと提携した[3]

2005年に彼は再びMC12を運転してJMBレーシングに戻る。4位タイでシーズンを終え、1位から4ポイント以内で終えた。チームメイトは、カール・ヴェンドリンガー [4]

ベルトリーニはまた、2005年にアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)にもMC12で参戦したが、こちらではあまり成功せず、ラグナセカでは、クラッシュしてしまっている[5]

2006年のFIA GT選手権ではチーム移籍したが、MC12を再びドライブし、ミハエル・バルテルスと組んだ。 ベルトリーニとバルテルスは、ドライバーの総合順位で1位となり、チームの順位でもチャンピオンに輝き[6]、以降もマセラティでバルテルスと組んで2008年から2010年まで3連覇した。

2011年もスイスチームのマセラティ・クアトロポルテで国際スーパースターシリーズで優勝。

ベルトリーニは、イタリアチームのマラネロベースで開催された開会式で、フェラーリの新しいF1シミュレーターを運転した最初の人物になった[7]

2012年はFIA 世界耐久選手権オリビエ・ベレッタAFコルセフェラーリ・458イタリア GT2をドライブした。

レース記録

グランドツーリング

FIA GT選手権

チーム使用車両クラス1234567891011順位ポイント
2001年アート・エンジニアリングポルシェ・911 GT3-RN-GTMNZ
Ret
BRN
12
MAG
11
SIL
8
ZOL
5
HUN
8
SPAA1R
9
NÜR
Ret
JAR
5
EST
11
28位4
2002年JMBレーシングフェラーリ・360モデナ N-GTN-GTMAG
3
SIL
3
BRN
Ret
JAR
4
AND
2
OSC
3
SPA
2
PER
4
DON
3
EST
4
4位41.5
2003年N-GTCAT
1
MAG
6
PER
2
BRN
2
DON
Ret
SPA
Ret
AND
10
OSC
1
EST
1
MNZ
1
3位59
2004年G.P.C. ギース・スクアドラN-GTMNZVALMAGHOCBRNDONSPA
Ret
NC0
AFコルセマセラティ・MC12 GT1GTIMO
2
OSC
1
DUB
Ret
ZHU
1
22位10
2005年JMBレーシングGT1MNZ
5
MAG
1
SIL
4
IMO
4
BRN
2
SPA
2
OSC
2
IST
3
ZHU
6
DUB
4
BHR
Ret
3位71
2006年ビータフォン・レーシングチームGT1SIL
1
BRN
4
OSC
1
SPA
1
LEC
7
DIJ
5
MUG
2
HUN
5
ADR
2
DUB
7
1位71
2007年スクーデリア・プレイチーム・サラフリーGT1ZHU
Ret
SIL
5
BUC
1
MNZ
8
OSC
2
SPA
5
ADR
2
BRN
4
NOG
6
ZOL
8
5位51
2008年ビータフォン・レーシングチームGT1SIL
2
MNZ
5
ADR
2
OSC
5
SPA
1
BUC1
3
BUC2
3
BRN
6
NOG
6
ZOL
1
SUN
5
1位70
2009年GT1SIL
2
ADR
1
OSC
2
SPA
4
HUN
1
ALG
5
LEC
5
ZOL
3
1位55

FIA GT1世界選手権

チーム使用車両1234567891011121314151617181920順位ポイント
2010年ビータフォン・レーシングチームマセラティ・MC12 GT1ABU
QR

3
ABU
CR

4
SIL
QR

3
SIL
CR

7
BRN
QR

1
BRN
CR

5
PRI
QR

1
PRI
CR

1
SPA
QR

Ret
SPA
CR

7
NÜR
QR

10
NÜR
CR

6
ALG
QR

2
ALG
CR

1
NAV
QR

7
NAV
CR

6
INT
QR

8
INT
CR

9
SAN
QR
12
SAN
CR
7
1位138

GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップ

チーム車両クラス12345678910順位ポイント
2019年AFコルセフェラーリ・488 GT3Pro-AmBRH
1

Ret
BRH
2

Ret
MIS
1

11
MIS
2

21
ZAN
1

20
ZAN
2

19
NÜR
1

23
NÜR
2

19
HUN
1

23
HUN
2

26
4位96
2020年Pro-AmMIS
1

13
MIS
2

13
MIS
3

13
MAG
1

18
MAG
2

15
ZAN
1

16
ZAN
2

13
CAT
1

16
CAT
2

15
CAT
3

12
2位117.5
2021年フェラーリ・488 GT3 EvoPro-AmMAG
1

18
MAG
2

19
ZAN
1

21
ZAN
2

22
MIS
1

MIS
2

BRH
1

BRH
2

VAL
1

VAL
2

2位*47.5*

スパ・フランコルシャン24時間レース

スパ24時間レース 結果
チームコ・ドライバー使用車両クラス周回順位クラス
順位
2002年 JMBレーシング アンドレア・モンテルミーニ
クリスチャン・ペスカトリ
アンドレア・ガバグナティ
フェラーリ・360モデナ N-GTN-GT5144位2位
2003年 クリスチャン・ペスカトリ
デビッド・テリエン
N-GT96DNFDNF
2004年 G.P.C. ギース・スクアドラ ファブリツィオ・デ・シモーネ
クリスチャン・ペスカトリ
N-GT7DNFDNF
2005年 JMBレーシング カール・ヴェンドリンガー
フィリップ・ピーター
マセラティ・MC12 GT1GT15742位2位
2006年 ビータフォン・レーシング ミハエル・バルテルス
エリック・ヴァン・デ・ポール
GT15891位1位
2007年 スクーデリア・プレイチーム・サラフリー アレッサンドロ・ピエール・グイディ
アンドレア・ピッチーニ
ファブリツィオ・デ・シモーネ
GT15275位5位
2008年 ビータフォン・レーシング ミハエル・バルテルス
エリック・ヴァン・デ・ポール
ステファン・サラザン
GT15771位1位
2009年 ミハエル・バルテルス
ステファン・サラザン
アレクサンドル・ネグラオ
GT148916位4位
2011年 Vita4 One・レーシングチーム ミハエル・バルテルス
ニック・ホマーソン
ルイス・マシエルス
フェラーリ・458イタリア GT3GT3
Pro-Am
401DSQDSQ
2012年 AFコルセ アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
GT3
Pro-Am
5025位1位
2013年 マルコ・チオッチ
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
Pro-Am44532位13位
2014年 マルコ・チオッチ
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
Pro-Am5206位1位
2017年 スピリット・オブ・レース ロリー・ブッチャー
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
フェラーリ・488 GT3Pro-Am242DNFDNF
2018年 AFコルセ マルコ・チオッチ
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
Pro-Am49926位5位
2019年 トニ・バイランダー
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
Pro-Am186DNFDNF
2020年 ダニエル・セラ
ニック・ホマーソン
ルイ・マシエルス
Pro-Am380DNFDNF
2021年 アレッシオ・ロヴェラ
ジョン・ワルティーク
ルイ・マシエルス
フェラーリ・488 GT3 EvoPro-Am54917位2位

スポーツカー

FIA 世界耐久選手権

チーム車両エンジンクラス123456789順位ポイント
2012年AFコルセフェラーリ・458イタリア GT2フェラーリ・F142 4.5L V8LMGTE ProSEB
1
SPA
4
LMS
4
SIL
Ret
SÃO
4
BHR
4
FUJ
4
SHA
3
1位†168†
2013年JMWモータースポーツLMGTE ProSILSPALMS
10
SÃOCOAFUJSHABHRNC‡0‡
2014年AFコルセLMGTE AmSILSPA
5
COA
6
FUJ
Ret
SHABHR
2
SÃO
3
11位51
SMPレーシングLMS
Ret
NC‡0‡
2015年LMGTE AmSIL
3
SPA
3
LMS
1
NÜR
1
COA
1
FUJ
6
SHA
3
BHR
5
1位165
2016年AFコルセフェラーリ・488 GTEフェラーリ・F154CB 3.9L Turbo V8LMGTE ProSILSPALMS
Ret
NÜRMEXCOAFUJSHABHRNC0
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)
  • : そのシーズンはドライバーズ選手権が懸けられていなかったので、替わりにLMGTE Proトロフィの順位を載せる。
  • : ベルトリーニはゲストドライバーだったため、チャンピオンシップポイントを獲得する資格がありませんでした。

ウェザーテック・スポーツカー選手権

チーム車両エンジンクラス1234567891011順位ポイント
2014年クローン・レーシングフェラーリ・458イタリア GT2フェラーリ・F142 4.5L V8GTLMDAY
7
SEB
4
LBHLGAWGLMOSIMSELKVIRCOAPET
9
21位77
2015年スクーデリア・コルサフェラーリ・458イタリア GT3GTDDAY
14†
59位1
リシ・コンペティツィオーネフェラーリ・458イタリア GT2GTLMSEB
2
LBHLGAWGLMOSELKVIRCOAPET22位33
2016年SMPレーシングフェラーリ・488 GTEフェラーリ・F154CB 3.9L Turbo V8GTLMDAY
10
17位71
スクーデリア・コルサSEB
7
LBHLGAWGLMOSLIMELKVIRCOAPET
8
2018年リシ・コンペティツィオーネGTLMDAYSEBLBHMDOWGLMOSLIMELKVIRLGAPET
9
25位22
2019年ヴィア・イタリア・レーシングフェラーリ・488 GT3GTDDAY
8
SEBMDODETWGLMOSLIMELKVIRLGAPET51位23

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

チーム車両エンジンクラス123456順位ポイント
2017年スピリット・オブ・レースフェラーリ・488 GTEフェラーリ・F154CB 3.9L Turbo V8LMGTESIL
6
MNZ
4
RBR
4
LEC
4
SPA
1
ALG
Ret
6位70
2018年クローン・レーシングLMGTELEC
4
MNZ
6
RBR
5
SIL
6
SPA
Ret
ALG
5
8位48

ル・マン24時間レース

ル・マン24時間レース 結果
チームコ・ドライバー使用車両クラス周回順位クラス
順位
2012年 AFコルセ オリビエ・ベレッタ
マルコ・チオッチ
フェラーリ・458イタリア GT2GTE
Pro
32622位4位
2013年 JMWモータースポーツ アブドルアジズ・アル・ファイサル
ハリド・アル・クバイシ
GTE
Pro
30034位10位
2014年 SMPレーシング ヴィクトル・シャイタル
アレクセイ・バソフ
GTE
Am
196DNFDNF
2015年 ヴィクトル・シャイタル
アレクセイ・バソフ
GTE
Am
33220位1位
2016年 AFコルセ サム・バード
ダビデ・リゴン
フェラーリ・488 GTEGTE
Pro
143DNFDNF
2017年 DHレーシング ニクラス・ヨンソン
トレイシー・クローン
GTE
Am
32042位13位
2018年 ユーラシア・モータースポーツ ニクラス・ヨンソン
トレイシー・クローン
リジェ・JS P217-ギブソンLMP2334NCNC

脚注