チャナティップ・ソングラシン

タイのサッカー選手 (1993-)

チャナティップ・ソングラシン(チャナティプ・ソンクラシンとも、: Chanathip Songkrasinタイ語: ชนาธิป สรงกระสินธ์1993年10月5日 - )は、タイナコーンパトム県出身のプロサッカー選手タイ・リーグ1BGパトゥム・ユナイテッドFC所属。ポジションはミッドフィールダーフォワードタイ代表

チャナティップ・ソングラシン
名前
愛称タイのメッシ、チャナ、ジェイ
ラテン文字CHANATHIP Songkrasin
タイ語ชนาธิป สรงกระสินธ์
基本情報
国籍タイ王国の旗 タイ
生年月日 (1993-10-05) 1993年10月5日(30歳)
出身地ナコーンパトム県
身長158cm
体重56kg
選手情報
在籍チームタイ王国の旗 BGパトゥム・ユナイテッドFC
ポジションMF / FW
背番号18
利き足右足
クラブ1
クラブ出場(得点)
2012-2016タイ王国の旗 BECテロ・サーサナFC 104 (13)
2016-2017タイ王国の旗 ムアントン・ユナイテッドFC 44 (5)
2017-2018日本の旗 北海道コンサドーレ札幌(loan) 46 (8)
2019-2021日本の旗 北海道コンサドーレ札幌 69 (6)
2022-2023日本の旗 川崎フロンターレ 18 (0)
2023-タイ王国の旗 BGパトゥム・ユナイテッドFC 6 (2)
代表歴2
2011-2012タイ王国の旗 タイ U-1929 (8)
2012-2016タイ王国の旗 タイ U-2330 (11)
2012-タイ王国の旗 タイ60 (12)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月21日現在。
2. 2023年6月16日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

「タイのメッシ」の愛称で呼ばれる。2014年に東南アジアサッカー選手権で優勝し、大会選定の最優秀選手賞を史上最年少で受賞した。

来歴

BECテロ・サーサナFC時代

2012年にBECテロ・サーサナFC(現:ポリス・テロFC)でプロデビュー。2012年にタイ・プレミアリーグの年間最優秀若手選手賞を受賞した。2013年には11月5日から11月11日にかけて、同年3月22日にクラブ間パートナーシップ契約を締結していた[1]清水エスパルスの練習に参加したが、契約には至らなかった。

ムアントン・ユナイテッドFC時代

2016年からムアントン・ユナイテッドFCへ移籍。当初はBECテロ・サーサナFCからのレンタル移籍で、7月から完全移籍での加入となった。

北海道コンサドーレ札幌時代

2017年、北海道コンサドーレ札幌への移籍が発表された。ただし、ムアントン・ユナイテッドFCでAFCチャンピオンズリーグなどに出場する予定のため、6月まではムアントン・ユナイテッドFCでプレーし、7月より1年半のレンタル移籍で札幌に加入する仮契約を結んだ[2][3]。7月26日、JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦のセレッソ大阪戦で移籍後初出場を果たした。加入1年目は得点こそ無かったが、レギュラーとしてリーグ戦16試合に出場し、チームのJ1残留に貢献した。チャナティップの活躍は、翌年にJリーグにタイ人選手が増えるきっかけとなった[4]

2018年、開幕戦でサンフレッチェ広島と対戦し、広島に所属するティーラシンに「タイ人Jリーガーの初ゴール」を目の前で奪われるが、3月2日に行われた第2節のセレッソ大阪戦でJリーグ初ゴールを挙げた[5]。7月13日に翌年2月1日から完全移籍加入の合意が発表された[6]。今回の完全移籍に掛かった移籍金が推定2億から3億円で、「タイの移籍金が過去最高額」とタイメディアが伝えた[7]。1年目はなかなか得点が取れなかったが、2年目はペトロヴィッチの攻撃的なスタイル[8]がフィットし、リーグ戦30試合で8ゴールを挙げた。シーズン終了後に札幌の選手投票で2018年シーズンの札幌のMVPに選出され[9]、東南アジア出身初のJリーグベストイレブンにも選出された[10][11]

2020年、第12節サガン鳥栖戦で負傷交代した。その後しばらくリハビリが続き、10月に復帰するも第33節FC東京戦で再び負傷。シーズン途中で治療とリハビリのためタイに帰国した[12]

川崎フロンターレ時代

2022年1月11日、約4億6500万円(1億3400万バーツ)[13]という国内クラブ同士による史上最高額の移籍金で川崎フロンターレへの完全移籍が発表された[14]三笘薫の移籍もあり、ウィングのドリブラーとして期待されたが、本領を発揮することなく退団となった。

BGパトゥム・ユナイテッドFC時代

2023年6月21日、BGパトゥム・ユナイテッドFCへの完全移籍が発表された[15]

代表歴

2012年にアラブ首長国連邦で開催されたAFC U-19選手権にU-19タイ代表として参加した。それから、2012 King's Cupにフル代表デビューを果たし。後に東南アジアサッカーの2012 AFFスズキカップにチーム最年少で参加し、準優勝に終わった。2014年にAFFスズキカップで優勝し、大会選定の最優秀選手賞(MVP)を史上最年少受賞した(21歳)。2016、2021年のAFFスズキカップでも最優秀選手賞を受賞した。

エピソード

  • 歌が好きで、自分でフォークギターを持って弾き語りをすることがある[16]
  • 焼肉、ジンギスカン、ラーメンが好物。特に焼肉(牛肉)やジンギスカン(ラム肉)は、毎日でも食べられる。一方、刺身(生魚)は、あまり食べない。寿司屋で好きなのはかっぱ巻き。ただし、カニは茹でてあるので食べられる[17]。なお、ウナギや穴子は嫌い(寿司屋で穴子を見て退席したことがある)[18]。納豆は美味しいとは思わないが、体に良いと聞き、訓練して食べられるようになった[19]
  • サービス精神が旺盛でひょうきんな一面があることから、カラオケなどで若手のチームメートから「チャライップ」(「チャラい、チャナティップ」の略)と呼ばれることがある(コンサドーレ札幌時代)[17]
  • 本名であるチャナティップのうち、チャナは「勝利」を意味する[20]
  • 2020年4月に自身のYouTube チャンネル「Chana Channel」を開設。札幌での生活の様子やチームメイトとの交流をタイ語(日本語字幕)で発信していて、開設2ヶ月で15万人以上の登録者を獲得している[21]

所属クラブ

個人成績

クラブ

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点出場得点出場得点 出場得点
タイリーグ戦 リーグ杯FA杯期間通算
2012サーサナ18TPL/
T1
2843020334
20132631010283
20142745000324
20152321010252
2016ムアントン・U2733010313
20171720000172
日本リーグ戦 リーグ杯天皇杯期間通算
2017札幌18J116010-170
20183080011319
20192842000304
202018120-201
20212312000251
2022川崎1601000170
202320311061
タイリーグ戦 リーグ杯FA杯期間通算
2022-23BGパトゥムU18T1
通算タイT1148181305016618
日本J1133141112114616
総通算281322417131234
国際大会個人成績
年度クラブ背番号出場得点
AFCACL
2016ムアントン・U1820
201781
2022川崎32
通算AFC133

代表

#開催日開催地対戦国スコア結果大会
1.2013年2月6日 バンコク  クウェート1-31-3AFCアジアカップ2015 (予選)
2.2013年6月15日 合肥市  中華人民共和国4–15-1親善試合
3.2014年12月10日 バンコク  フィリピン3–03-02014年東南アジアサッカー選手権
4.2014年12月20日 クアラルンプール  マレーシア3–24-3
5.2016年12月8日 バンコク  ミャンマー4-04-02016年東南アジアサッカー選手権
6.2019年1月10日 ドバイ  バーレーン1–01-0AFCアジアカップ2019
7.2019年3月21日 南寧市  中華人民共和国1–01-0チャイナカップ2019

タイトル

クラブ

BECテロ・サーサナFC

代表

タイ代表

U-23タイ代表

U-19タイ代表

  • AFF U-19ユース選手権 優勝 : 2011年

個人

脚注

関連項目

外部リンク