ティラノミムス

ティラノミムス [2](Tyrannomimus) は前期白亜紀日本に生息していたデイノケイルス科の獣脚類ハルピミムスと姉妹群を成す。

ティラノミムス
ティラノミムスの復元図
ティラノミムスの復元図
地質時代
前期白亜紀バレミアン期 - 1億2000万年前[1]
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:爬虫綱 Reptilia
亜綱:双弓亜綱 Diapsida
下綱:主竜形下綱 Archosauromorpha
上目:恐竜上目 Dinosauria
:竜盤目 Saurischia
亜目:獣脚亜目 Theropoda
階級なし:テタヌラ類 Tetanurae
階級なし:オルニトミモサウルス類 Ornithomimosauria
:デイノケイルス科 Deinocheiridae
Osmólska & Roniewics., 1970
:ティラノミムス属 Tyrannomimus
学名
Tyrannomimus
Hattori et al., 2023

発見と命名

ティラノミムスの既知の部位

1998年に初めて指先の化石が産出し[3]、後の2018年には28点の追加標本が得られ研究が加速した[4]。2019年までに発見された化石は55個に及ぶ[4]

ティラノミムスは頭蓋後の部分的な骨格から成るホロタイプFPDM-V-11311に基づき記載された[5]。属名は腸骨の垂直稜などを中心にティラノサウルス上科と類似した形態を示すことに、種小名は福井県で産出したことに由来する[5]

オルニトミモサウルス類としては日本初、2023年9月時点で福井県では6種目の恐竜、日本では11種目の恐竜となる。

形態

全長約2m、体重約20kgと推定される[4][6]。上腕骨に直径約1mmの穴がある点で他のオルニトミモサウルス類と区別できる[4]

分類

以下のクラドグラムは記載論文のもの[5]

オルニトミモサウルス類

ンクウェバサウルス

ペレカニミムス

シェンゾウサウルス

ベイシャンロン

LH-02-01

デイノケイルス科

ティラノミムス

ハルピミムス

ガルディミムス

デイノケイルス

パラゼニサウルス

オルニトミムス科

アーケオルニトミムス

Bissekty ornithomimid

シノルニトミムス

ラティヴァテス

ストルティオミムス

ガリミムス

アンセリミムス

オルニトミムス

キウパロン

古環境

フクイラプトルに狩られるティラノミムス

ティラノミムスは、様々な多種多様な恐竜にともに生活しており、そのほとんどは福井県にちなんで名付けられている。これらには、竜脚類フクイティタン鳥脚類フクイサウルスコシサウルス、獣脚類のフクイラプトルフクイヴェナトルフクイプテリクスが含まれた[7][8][9]

脚注

外部リンク