トーマス・ヨハンソン

カール・トーマス・コニー・ヨハンソンKarl Thomas Conny Johansson, 1975年3月24日 - )は、スウェーデンリンシェーピング出身の元男子プロテニス選手。2002年全豪オープン男子シングルス優勝者である。2008年北京五輪男子ダブルスでシーモン・アスペリンと組んで銀メダル獲得。

トーマス・ヨハンソン
Thomas Johansson
トーマス・ヨハンソン
基本情報
フルネームKarl Thomas Conny Johansson
国籍 スウェーデン
出身地同・リンシェーピング
生年月日 (1975-03-24) 1975年3月24日(49歳)
身長180cm
体重80kg
利き手
バックハンド両手打ち
ツアー経歴
デビュー年1994年
引退年2009年
ツアー通算10勝
シングルス9勝
ダブルス1勝
生涯通算成績433勝394敗
シングルス357勝296敗
ダブルス76勝98敗
生涯獲得賞金$7,168,029
4大大会最高成績・シングルス
全豪優勝(2002)
全仏2回戦(1996・2000・02・05)
全英ベスト4(2005)
全米ベスト8(1998・2000)
優勝回数1(豪1)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪2回戦(2008)
全仏2回戦(2006)
全英3回戦(2007)
全米3回戦(2005)
キャリア自己最高ランキング
シングルス7位(2002年6月10日)
ダブルス51位(2006年7月17日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
2008 北京ダブルス

シングルス自己最高ランキングは7位。身長180cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアー2002年全豪オープン男子シングルスを含むシングルス9勝、ダブルスで1勝を挙げた。

選手経歴

1994年にプロ入り。1998年から男子テニス国別対抗戦デビスカップスウェーデン代表選手に選ばれ、現役引退まで代表を務めた。最初期のヨハンソンは全米オープンで好成績を出し、1998年2000年の2度ベスト8に入った。2002年全豪オープン決勝で、ヨハンソンは2000年全米オープン優勝者のマラト・サフィンを3-6, 6-4, 6-4, 7-6で破って初優勝する。スウェーデン人のテニス選手として、全豪オープンでは1988年マッツ・ビランデル以来14年ぶり、4大大会でも1992年全米オープンを制覇したステファン・エドベリ以来の優勝を成し遂げた。

その後、ヨハンソンは膝の手術で2003年のシーズンを棒に振ってしまう。2005年ウィンブルドン選手権において、ヨハンソンはダビド・ナルバンディアンを準々決勝で破り、30歳にして初めてベスト4進出を果たす。その準決勝では、第2シードのアンディ・ロディックに7-6, 2-6, 6-7, 6-7で敗れた。スウェーデン人選手のウィンブルドン男子シングルスベスト4入りも、1993年ステファン・エドベリ以来12年ぶりの快挙であった。

トーマス・ヨハンソンとシーモン・アスペリン

2008年北京五輪で、ヨハンソンはシーモン・アスペリンと組んで男子ダブルスに出場し、この部門で銀メダルを獲得した。決勝戦ではスイスロジャー・フェデラー/スタニスラス・ワウリンカ組に3-6, 4-6, 7-6, 3-6で敗れた。

オリンピック銀メダルから1年後の2009年6月12日、ヨハンソンは「直ちに」15年間の現役生活から引退することを表明した。最後の年も、彼はデビスカップ2009ワールドグループ1回戦対イスラエル戦でシングルス2試合に出場した。3月末のマイアミ・マスターズ予選1回戦敗退が、彼の最後の試合出場になった。

スウェーデンのテニス界は、かつて世界の頂点に君臨した3強豪ビョルン・ボルグマッツ・ビランデルステファン・エドベリの伝統を誇るが、1996年エドベリが現役を引退した後は低迷を続けている。その中にあって、ヨハンソンは同年代のヨナス・ビョルクマントーマス・エンクビストらと並んで故国のために奮闘してきた選手の1人である。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 14回 (9勝5敗)

大会グレード
グランドスラム (1-0)
テニス・マスターズ・カップ (0-0)
ATPマスターズシリーズ (1-0)
ATPインターナショナルシリーズ・ゴールド (0-0)
ATPインターナショナルシリーズ (7–5)
サーフェス別タイトル
ハード (4-2)
クレー (0-0)
芝 (2-1)
カーペット (3-2)
結果No.決勝日大会サーフェス対戦相手スコア
優勝1.1997年3月10日 コペンハーゲンカーペット (室内) マルティン・ダム6–4, 3–6, 6–2
優勝2.1997年3月17日 サンクトペテルブルクカーペット (室内) レンツォ・フルラン6–3, 6–4
準優勝1.1998年3月2日 ロッテルダムカーペット (室内) ヤン・シーメリンク6–7(2–7), 2–6
準優勝2.1998年11月9日 ストックホルムハード (室内) トッド・マーティン3–6, 4–6, 4–6
優勝3.1999年8月2日 モントリオールハード エフゲニー・カフェルニコフ1–6, 6–3, 6–3
優勝4.2000年11月20日 ストックホルムハード (室内) エフゲニー・カフェルニコフ6–2, 6–4, 6–4
優勝5.2001年6月11日 ハーレ ファブリス・サントロ6–3, 6–7(5–7), 6–2
優勝6.2001年6月18日 ノッティンガム ハレル・レビ7–5, 6–3
優勝7.2002年1月27日 全豪オープンハード マラト・サフィン3–6, 6–4, 6–4, 7–6(7–4)
準優勝3.2004年6月19日 ノッティンガム パラドーン・スリチャパン6–1, 6–7(4–7), 3–6
優勝8.2004年10月25日 ストックホルムハード (室内) アンドレ・アガシ3–6, 6–3, 7–6(7–4)
優勝9.2005年10月24日 サンクトペテルブルクカーペット (室内) ニコラス・キーファー6–4, 6–2
準優勝4.2006年10月23日 サンクトペテルブルクカーペット (室内) マリオ・アンチッチ5–7, 6–7(2–7)
準優勝5.2007年10月8日 ストックホルムハード (室内) イボ・カロビッチ3–6, 6–3, 1–6

ダブルス: 2回 (1勝1敗)

結果No.決勝日大会サーフェスパートナー対戦相手スコア
優勝1.2006年7月16日 ボースタードクレー ヨナス・ビョルクマン クリストファー・カス
オリバー・マラチ
6–3, 4–6, [10–4]
準優勝1.2008年8月17日 北京五輪ハード シーモン・アスペリン ロジャー・フェデラー
スタニスラス・ワウリンカ
3–6, 4–6, 7–6(7-4), 3–6

4大大会優勝

大会対戦相手試合結果
2002年全豪オープン マラト・サフィン3-6, 6-4, 6-4, 7-6

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W  F SFQF#RRRQ#LQ A Z#PO G  S  B NMS P NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会199419951996199719981999200020012002200320042005200620072008通算成績
全豪オープン1RA2R2R1R1R2R3RWA1R4R4R2R1R19–12
全仏オープンLQ1R2R1R1RA2R1R2RAA2R1R1R1R4–11
ウィンブルドンAA4R2R3R2R4R2R1RA3RSF1R1R2R19–12
全米オープンLQA2R1RQFAQF4RAA3R2R1R3R1R17–10

外部リンク